「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔/ファンタジー脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。

「指輪物語 二つの塔 上の2」原作本 原作小説 新版「指輪物語5」二つの塔 上の1
       〜「指輪物語7」二つの塔 下
   評論社文庫  J.R.R.トールキン 著 
            瀬田貞二 田中朋子 訳 
            1992年刊
            (英国での刊行は1941年)

    
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」映画パンフレット アメリカ映画「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」 2003年 
   公式サイトhttp://www.lotr.jp/
   監督:ピーター・ジャクソン
   脚本:ピーター・ジャクソン フラン・ウォルシュ
      (「乙女の祈り」)
   出演者:イライジャ・ウッド イアン・マッケラン
 
  本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ジャンパー」原作=スティーブン・グールド
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
原作J.R.R.トールキン

「アイデン&ティティ」
原作みうらじゅん

「精霊流し」
原作さだまさし

「マッチスティック・メン」
監督リドリー・スコット
「コンフェッション」
原作チャック・バリス
「ソラリス」
監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」
原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」
原作梶尾真治
「レッドドラゴン」
原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」
原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」
J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」
主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」
原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」
原作小説H・G・ウェルズ

「GO」
脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」
脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」

監督ティム・バートン

「陰陽師」
脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」

脚本アンドリュー・デイヴィス

「バトル・ロワイヤル」

脚本深作健太

「クロスファイア」
脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」
監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」
原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」
脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」
脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」
原作小説真保裕一
「リプリー」
原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」
脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」
脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」
脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」
監督宮崎駿
「リング」
脚本高橋洋
「コンタクト」
監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」
脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」
監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」
脚本君塚良一
「アポロ13号」
監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」
脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」
脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」
脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」
原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」
脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」
原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」
主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」
原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」
脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」
脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」
原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」
監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」
原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」
脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」
原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」
監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」
原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」

監督フランシス・F・コッポラ


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「ロード・オブ・ザ・リング」第一作目原作比較レビュー
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作比較レビュー」

映画「ロード・オブ・ザ・リング」にはいろいろなバージョンのDVDや
さまざまな解説本などがでていますが、
ここでは本邦初公開時の劇場公開版と92年刊の文庫原作(追補編除く)を
比較しています。
双方に無い追加情報補足情報等についてはこのコンテンツには含まれません。
あらかじめご了承願います。

「ロード・オブ・ザ・リング/二つの搭」は
フロドとサム、メリーとピピン、アラゴルンとレゴラス、ギムリの
3組に旅の仲間が分かれてしまった前作のその後の
それぞれの旅の道行きを描きます。
映画では
1. フロドとサムの組
2. メリーとピピンの組
3. アラゴルンとレゴラス、ギムリの組
の順で登場しますが、原作では
1. アラゴルンとレゴラス、ギムリの組
2. メリーとピピンの組
3. フロドとサムの組
の順で登場します。
原作では最後尾の組から話が始まり、
映画ではまず先頭を行く主人公から登場してます。
(各自は地理的に直線上に並んでいるのではないので、
最後尾とか先頭という表現はドラマ秩序の比喩として用いています。)
断片的な手がかりから次第に主人公の行動に絞り込まれていく構成となっていますが、
映画は時間の芸術なので、主人公ドラマと全体像の俯瞰を優先し、
枝葉に向かって描写するオーソドックスな構成を取っています。
もともと登場人物が多く、エピソードが煩雑な「指輪物語」ですので、
ここでひねり技を使うと、全体が何の話かわかりにくくなるので、
このような構成は当然でしょう。

アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)とレゴラス(オーランド・ブルーム)、
ギムリ(ジョン・リス=デイヴィス)の3人は、
メリーとピピンを救うためオーク軍を追跡します。
しかし、その途中で出会ったローハン国の騎士・エオメル(カール・アーバン)
率いる騎士団は、
オーク軍を皆殺しにしたと言います。
「メリーとピピンもその巻き添えになってしまったのか?」と
絶望的な気持ちで現場に駆けつけた3人でしたが、
アラゴルンはかすかな痕跡を見逃さず、
2人は無事に逃走したと確信します。
アラゴルンらは舟で行った筈のフロドらを追うという選択肢もあり得ました。
映画では説明が飛ばされている様ですが、
原作では、アラゴルンらはメリーとピピンがオーク軍に連行された事を
察知しており、人命救助を優先しています。

オークのすきをついたメリー(ドミニク・モナハン)と
ピピン(ビリー・ボイド)はファンゴルンの森に逃げ込み、
そこで森の守護者であるエント族の最長老・木の髭[ひげ]に出会います。
木の髭は、見境なく樹木を切り倒し森を破壊するサルマン一味のオーク達に
憤慨していました。
“木の牧人”とされるエント族ですが、
映画では古木に目がついて手足を伸ばして歩き回る姿ですが、
原作ではメリーとピピンははじめ巨大なトロル
(=トロール。「ハリーポッターと賢者の石」にも登場した石器人のような大男)
が現れたのかと誤解してます。
もっと人間に近い姿をしていますが、
ドラマ上の役割としては森の古木の精霊のような存在ですので、
映画のような姿かたちの方が分かり易いでしょう。
案の定、映画では森とオークの対立の構図だけが単純化して描かれていますが、
原作では女レント達が農工の発生に関与して、
自身、田畑や果樹園に変身し、種族衰亡に繋がったことなどが語られています。
原作は第2次世界大戦中に描かれていますが、
当時既に環境問題への言及があるのには驚かされます。

第2部のタイトルとなっている「二つの塔」とは、
この悪へと落ちていった白の魔法使い・サルマン(クリストファー・リー)の
支配するアイゼンガルドのオルサンクの塔と、
冥王サウロンによってモルドールに建造された
最強の暗黒の塔・バラド=ドゥアの塔のことです。
この二つの塔が結束したことにより、さらに強大となった闇の勢力は、
手始めに人間の国ローハンにその魔手を伸ばします。
そして、それを阻止しようとする白の勢力との間で、
壮絶な戦いが繰り広げられることになるのですが。

モルドールへと急ぐフロド(イライジャ・ウッド)と
サム(ショーン・アスティン)の後を追いかける一つの影。
それは、ビルボの前の指輪の持ち主・ゴラムでした。
指輪を奪おうと襲いかかってきたゴラムを捕らえたフロドは、
「殺した方がいい」というサムの忠告を無視します。
もとは、ホビットの一支族で「スメアゴル」という名前であったのに、
指輪の魔力に心を奪われ奇怪な姿に変貌してしまったたゴラムに同情、
モルドールへの道案内をさせる代わりに命を助けることにします。


この続きの原作比較レビューは
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