「魔界転生/伝奇アクション時代劇脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。

「魔界転生」文庫表紙 原作小説 「魔界転生」
角川文庫  山田風太郎 著 
平成14年刊
(平成四年刊富士見書房「魔界転生」を底本)

    
「魔界転生」映画パンフレット
「魔界転生」 日本映画 2003年 
監督:平山秀幸
脚本:奥寺佐渡子
出演者:窪塚洋介 佐藤浩市 麻生久美子
  本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ジャンパー」原作=スティーブン・グールド
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
原作J.R.R.トールキン

「アイデン&ティティ」
原作みうらじゅん

「精霊流し」
原作さだまさし

「マッチスティック・メン」
監督リドリー・スコット
「コンフェッション」
原作チャック・バリス
「ソラリス」
監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」
原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」
原作梶尾真治
「レッドドラゴン」
原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」
原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」
J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」
主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」
原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」
原作小説H・G・ウェルズ

「GO」
脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」
脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」

監督ティム・バートン

「陰陽師」
脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」

脚本アンドリュー・デイヴィス

「バトル・ロワイヤル」

脚本深作健太

「クロスファイア」
脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」
監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」
原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」
脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」
脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」
原作小説真保裕一
「リプリー」
原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」
脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」
脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」
脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」
監督宮崎駿
「リング」
脚本高橋洋
「コンタクト」
監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」
脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」
監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」
脚本君塚良一
「アポロ13号」
監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」
脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」
脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」
脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」
原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」
脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」
原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」
主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」
原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」
脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」
脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」
原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」
監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」
原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」
脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」
原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」
監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」
原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」

監督フランシス・F・コッポラ


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1638年、島原の乱・天草四郎の切支丹伴天連弾圧への最後の抵抗
3万7千の農民たちに対し、
徳川幕府は12万に及ぶ軍勢を動かしました。
100日に及ぶ 篭城の末、一揆勢は−人残らず討たれ、
すべての首が切り落とされたのでした。

十余年後、天下は三代将軍徳川家光の治世、
その安泰の世に徳川頼宣(杉本哲太)は野心と不満を抱えていました。
南海の竜と呼ばれる気性の激しさで、
次期将軍の座を狙いつつもそれが難しいことも熟知していたのです。
ある薦狩りの日に、頼宣の前に天草四郎(窪塚洋介)が姿を現します。
島原の乱で死んだはずの四郎は、頼宣に天下を取らせると言います。

山田風太郎原作の伝奇時代劇「魔界転生」が「OUT」「愛を乞うひと」
「学校の怪談」シリーズの平山秀幸監督でリメイクされました。
平山版をメインに、
81年に沢田研二主演、深作欣二監督で大ヒットした角川春樹プロデュースの
「魔界転生」と原作小説とのトリプル比較レビューを試みます。

3作いずれも島原の戦場から始まっていますが、
平山版は決戦の真っ最中、深作版、原作は戦闘終結直後の晩から
始まっています。

原作では、島原の幕府軍・小笠原家の陣に来ていた宮本武蔵を由井正雪が
訪ねて来るところから始まっています。
のちに由井正雪の乱を起す“天下の大山師”は、
聖剣宮本武蔵のもとに己を売り込みに来たのですが、
偶然、残党の軍師・森宗意軒が天草四郎、荒木又右衛門を
魔界転生で復活させるのを目撃、
武蔵を放り出して森宗意軒に売り込みを掛けて、島原脱出を手伝います。

64〜88年に書かれた「魔界転生」は初出時には「おぼろ忍法帖」の
タイトルで、大阪新聞などに連載された新聞小説だったそうです。
原作では島原の乱を指揮した軍師・森宗意軒が魔界転生を
独創したことになっていて.彼の指一本と引き換えに−人を転生させること
ができることになっています。
つまり上限10名までが復活定員となっています。
宗意軒こそ魔界衆をまとめる首領的存在で、
四郎は彼の愛弟子で手駒のひとつに過ぎません。

深作版、平山版とも森宗意軒、由井正雪は登場せず、
天草四郎が首領となっています。
森宗意軒、由井正雪、天草四郎はいわば、黒幕、軍師、参謀の関係でしょうか?
天草四郎は魔界衆を直接おもてだって指揮し、また、
森宗意軒より魔界転生の術を伝授されていて、
森宗意軒本人が転生する際には、天草四郎が術を行う予定という
特別な扱いを受けているため、他の魔界衆とは別格となっています。



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