「南極料理人/局地探検&グルメ脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。

「面白南極料理人」原作本表紙 ■原作小説
「面白南極料理人」
2004年 新潮文庫刊
西 村  淳  著

    
「面白南極料理人 笑う食卓」原作本表紙 ■原作小説
「面白南極料理人 笑う食卓」
2006年 新潮文庫刊
西 村  淳  著
「南極料理人」映画チラシ ■映画作品基礎データ
「南極料理人」
2009年 日本映画
監督・脚本:沖田修一
出演:堺雅人
  本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」

「天使と悪魔」

「ジェネラル・ルージュの凱旋」

「地球が静止する日」

「デス・レース」

「ホームレス中学生」

「容疑者Xの献身」


「パコと魔法の絵本」

「西の魔女が死んだ」

「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ライラの冒険 黄金の羅針盤原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作J.R.R.トールキン
「アイデン&ティティ」原作みうらじゅん
「精霊流し」原作さだまさし
「マッチスティック・メン」監督リドリー・スコット
「コンフェッション」原作チャック・バリス
「ソラリス」監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」原作梶尾真治
「レッドドラゴン」原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」原作小説H・G・ウェルズ
「GO」脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」監督ティム・バートン
「陰陽師」脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」脚本アンドリュー・デイヴィス
「バトル・ロワイヤル」脚本深作健太
「エクソシスト ディレクターズカット」主演リンダ・ブレア
「クロスファイア」脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」原作小説真保裕一
「リプリー」原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」監督宮崎駿
「リング」脚本高橋洋
「コンタクト」監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」脚本君塚良一
「アポロ13号」監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」監督フランシス・F・コッポラ

mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう!




第38次隊として南極基地の越冬隊に派遣された料理人、
西村淳の南極越冬日記「面白南極料理人」(新潮文庫、春風社刊)
「面白南極料理人 笑う食卓」(新潮文庫刊)を
原作にした映画「南極料理人」を取り上げます。

主演の西村役に、
2009年度日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞、報知映画賞
助演男優賞を受賞し、映画にドラマに大活躍の堺雅人
(『ジェネラル・ルージュの凱旋』、『クライマーズ・ハイ』、
NHK大河ドラマ「篤姫」など)。

脚本・監督を務めるのは本作が劇場デビューとなる新鋭・沖田修一。
青年団や五反田団など、劇団とのコラボを中心に活動し、
2002年水戸短編映像祭でグランプリを獲得。
2006年には、初の長編自主映画『このすばらしきせかい』が公開され、
異例のヒットを記録した、という経歴の持ち主です。

それでははじめましょう。


┏┓
┗■  正体不明の“西村”
 └────────────────────────────────


1997年南極。
沿岸部の昭和基地から約1,000キロも離れ、
内陸の山の上に位置する南極ドームふじ基地は、
標高3,810メートル、平均気温
マイナス54度の極寒地にあります。
ペンギンやアザラシはおろか、ウイルスさえ生存できないこの地で、
8人の南極観測隊員たちが約1年間共同生活を送ることになるのです。

タイチョー(きたろう)は気象庁から派遣の気象学者。
本さん(生瀬勝久)は極地研究所から派遣された雪氷学者。
兄やん(高良健吾)は
大学院から派遣された雪氷サポート。
平さん(小浜正寛)は極地研究所から派遣された大気学者。
盆(黒田大輔)は通信社から派遣の通信担当。
主任(古舘寛治)は自動車メーカーから派遣の車両担当。
ドクター(豊原功補)は北海道の市立病院から派遣された医療担当。
そして、西村(堺雅人)は海上保安庁から派遣された調理担当です。

西村は観測隊員たちの食事を毎日用意するのが仕事です。。
食材は冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになる
こんにゃく類などは持ってきていません。

圧力なくのふたを開け、ほかほかの白飯をひたすら握る西村。
テーブルの上には大量のおにぎりが並んでいきます。

ドクターが漕ぐ自転車の荷台に座り、拡声器を片手
に叫ぶ西村の声が雪原に響きわたります。

「皆さま、お昼になりました〜、
おいしい、おいしいおにぎりと、
あっつあっつの豚汁ができました〜」
鮭、牛大和煮、いくらなどが入ったおにぎりに、
隊員たちは顔をほころばせます。

―といった風に始まるのが映画。
原作の方は、
南極観測船「しらせ」が南極大陸に到着し、
越冬隊が交代するところから始まっています。


☆。.:*:・'゜★。


原作の方が
遙に越冬隊の日誌を正確に追っているように
感じられるかもしれませんが、
ところがデスね。

筆者が「面白南極料理人」をはじめ読んで
分からなかったのが、
主人公の西村、という人物はどういう資格で、
何のために越冬隊の一員になったのか、ということです。

他の越冬隊員たちは、
説明不足ながらも名前とプロフィールがあるのですが、
主人公については、説明そのものがないですね。

正体が分かるのは、
巻末の佐々木譲の解説文の中でした。

☆。.:*:・'゜★。


作者の西村淳は、
海上保安庁の隊員であって、
プロのエッセイストではありません。

5W1Hが整っておらず、
うけを狙ってか、
わざと駄洒落を飛ばす文体には
読解の支障になることおびただしい限りでした。

当人にとっては説明するまでもないことなので
書かなかったのかもしれないのですが、
主人公が肩書き不明というのは困りました。

越冬隊員は研究者と設営隊員
(サポート要員)から構成され、
西村は海上保安庁の艦艇配備の料理人で、
設営隊員の一人として赴任します。

原作によると、南極基地に赴任する
料理人は西村のような制服組の公務員ばかりでなく、
東条会館のシェフとか、
一流割烹の板さん等が赴任する事も…


この続きの原作比較レビューは
まぐまぐプレミアム「映画VS原作本 映画脚本の秘密」で発表します。

サイトの維持、コンテンツの充実にご理解、ご協力をお願いいたします。



トップページ(小説と脚本の比較レビュー)に戻る