「ハリー・ポッターと謎のプリンス/青春恋愛ファンタジー脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。
![]() |
■原作小説 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince 2006年 静山社 作:J・K・ローリング 訳:松岡佑子 |
![]() |
■映画作品基礎データ 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 2009年 アメリカ映画 監督:デヴィッド・イェーツ 脚本:スティーヴ・クローヴス 出演:ダニエル・ラドクリフ |
| 本作原作文庫 本作映画チラシ ■脚本の書き方■ 原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク 「天使と悪魔」 「ジェネラル・ルージュの凱旋」 「地球が静止する日」 「デス・レース」 「ホームレス中学生」 「容疑者Xの献身」 「パコと魔法の絵本」 「西の魔女が死んだ」 「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン 「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり 「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー 「墨攻」原作=酒見賢一 「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一 「プラダを着た悪魔」原作=ローレン・ワイズバーガー 「夜のピクニック」原作=恩田陸 「ゲド戦記」原作ル=グウィン 「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン 「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス 「博士の愛した数式」原作小川洋子 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング 「亡国のイージス」原作福井晴敏 「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ 「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥 「アビエイター」原作ジョン・キーツ 「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー 「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武 「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ 「下妻物語」原作嶽本野ばら 「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一 「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作J.R.R.トールキン 「アイデン&ティティ」原作みうらじゅん 「精霊流し」原作さだまさし 「マッチスティック・メン」監督リドリー・スコット 「コンフェッション」原作チャック・バリス 「ソラリス」監督スティーブン・ソダーバーグ 「魔界転生」原作山田風太郎 「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」原作フランク・w・アバグネイル 「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」原作J.R.R.トールキン 「黄泉がえり」原作梶尾真治 「レッドドラゴン」原作トマス・ハリス 「マイノリティ・リポート」原作F・K・ディック 「ハリーポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング著 「ザ・リング the ring」主演ナオミ・ワッツ 「アバウト・ア・ボーイ」原作ニック・ホーンディ 「タイムマシン」原作小説H・G・ウェルズ 「GO」脚本:宮藤官九郎 「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン 「ハリー・ポッターと賢者の石」脚本スティーブ・クローブス 「PLANET OF THE APES/猿の惑星」監督ティム・バートン 「陰陽師」脚本福田靖 「ブリジット・ジョーンズの日記」脚本アンドリュー・デイヴィス 「バトル・ロワイヤル」脚本深作健太 「エクソシスト ディレクターズカット」主演リンダ・ブレア 「クロスファイア」脚本山田耕大 「ファイト・クラブ」監督デビット・フィンチャー 「共同警備区域JSA」原作小説パク サンヨン 「ナインスゲート」脚本:ジョン ブラウンジョン 「ハンニバル」脚本デビット・マメット 「ホワイトアウト」原作小説真保裕一 「リプリー」原作パトリシア・ハイスミス 「黒い家」脚本大森寿美男 「ISOLA多重人格少女」脚本水谷俊之 「シン・レッド・ライン」脚本テレンス・マリック 「魔女の宅急便」監督宮崎駿 「リング」脚本高橋洋 「コンタクト」監督:ロバート・ゼメキス 「L.A.コンフィデンシャル」脚本カーティス・ハンソン 「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作小説:ハインリヒ・ハラー 「さらば、わが愛 覇王別姫」監督チェン・カイコー 「バラサイト・イブ」脚本君塚良一 「アポロ13号」監督ロン・ハワード 「マディソン郡の橋」脚本リチャード ラグラベニーズ 「ショーシャンクの空に」脚本フランク・ダラボン 「フォレスト・ガンプ」脚本エリック・ロス 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」原作小説アン・ライス 「ジュラシック・パーク」原作小説マイケル・クライトン 「シンドラーのリスト」脚本スティーブン・ザイリアン 「イヤー・オブ・ザ・ガン」原作マイケル・ミューショー 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク 「レナードの朝」主演ロビン・ウィリアム 「トータルリコール」原作小説フィリップ・K・ディック 「レッドオクトーバーを追え!」脚本ラリー・ファーガソン 「ワイルド・アット・ハート」脚本デイヴィッド・リンチ 「ミザリー」原作小説スティーブン・キング 「ダイ・ハード」監督ジョン・マクティアナン 「仕立て屋の恋」原作小説ジョルジュ・シムノ 「時をかける少女」脚本剣持亘 「ブレード・ランナー」原作小説フィリップ・K・ディック 「惑星ソラリス」監督アンドレイ・タルコフスキー 「犬神家の一族」原作小説横溝正史 「ゴッドファーザー」監督フランシス・F・コッポラ |
mixi(ミクシー)「独身社会人映画ファンコミュニティ」に入ろう! ☆ / ひとり旅するハリー  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ イギリスでは2005年に発表。日本での予約開始時には 「ハリー・ポッターと混血のプリンス」という原題直訳の仮称をつけていた のですが、原作者公認で 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 と表題を名乗る事が認められたといういきさつがあります。 ☆。.:*:・'゜★。 原作は次のように始まります。 その日、イギリス首相は 魔法省の大臣コーネリウス・ファッジと5回目の面会をすることになりました。 首相に就任した最初の晩、顔合わせに来た魔法大臣ファッジは 「魔法界で深刻な事態が発生しない限り、二度と会うことはない」と言い、 そして二度と会わないつもりでした。 しかし現実には4回もファッジと顔を合わせており、 しかも面会を重ねるたびにファッジはやつれ、 魔法界の事態が深刻さを増していることが察せられました。 首相は、ここ一週間で起こった不可解な事故や事件に頭を悩ませていましたが、 ファッジによると、 それらの事件は全て魔法界を恐怖で支配した「名前を言ってはいけないあの人」 の復活が原因だと言います。 その失態により魔法大臣職を失ったことをファッジは首相に告げ、 新大臣ルーファス・スクリムジョールを紹介します。 映画の出だしは前作、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の クライマックス、 魔法省でのヴォルデモート卿と死喰い人(デス・イーター)を追い払った直後に 記者たちに取り囲まれて写真機のフラッシュの嵐の中で 肩で息をするハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)と ダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)の姿から 始まっています。 その写真が「日刊預言者」の一面を飾り、 “「名前を言ってはいけないあの人」復活!” の見出しを見ているハリーの姿になります。 ハリーはロンドンのとある駅のホームのカフェで 一人新聞を見ているのですが、ウェイトレスが 「あなたの新聞の写真、動いて見えたわ」 と好奇心にかられて声を掛けます。 「その記事のハリーってあなた?」 「違うよ、どこかの間抜けさ」 ウェイトレスは、11時に店が終わるから ハリーって人の話が聞きたいと笑顔でいいます。 ハリーもまんざらでもなく、笑顔でこたえますが、 窓外の向かいのホームにダンブルドア校長が立って、 こちらを見ているのに気がつきます。 ハリーは「不死鳥の騎士団」事件で最愛のシリウス・ブラックを失い、 そのこころの傷を癒すため、 あてどない電車旅行に出ていたのです。 「ひとりは危険じゃ」と ダンブルドア自分の右腕を差し出します。 右腕は焦げ付いて黒く変色しています。 「この怪我についてはいずれ語って聞かせる事がある」 ハリーがダンブルドア校長の右腕を取ると、 ふたりは別の空間に飛んでいました。 ―この駅のホームのくだりは 原作にはないですね。 映画には二つのまとまったオリジナルエピソードがあるのですが、 そのうちのひとつです。 ☆。.:*:・'゜★。 原作の冒頭で登場の人間の大臣と 新しい魔法大臣はどちらも映画には登場しませんが、 中で大臣の語る「ここ一週間で起こった不可解な事故や事件」 のうちロンドン市内のつり橋が落下する話は 映画でも出てきます。 デス・イーターの侵攻が人間界にも 及んでいる事を見せる端的なエピソードですが、 特に解説もなく、 唐突に出てきて、他に人間界とデス・イーターの繋がる エピソードがないので 少し分かりにくいのではないかと 感じたのですが。 ☆。.:*:・'゜★。 映画のハリーは ダンブルドア校長とともに彼の同僚であるホラス・スラグホーン (ジム・ブロードベント)に面会します。 ダンブルドアは 引退したスラグホーンにホグワーツで再び教鞭を取るよう説得するために 彼の隠遁先、長期旅行で留守の人間の家を訪ねたのです。 原作では、校長のテレポートは“姿現し”と呼ばれる 成人魔法使いの免許制の魔法で 六年生たちは受講料を払って特別講習を受ける というのが大きなエピソードのひとつになっていますが、 映画では丸ごと削られていますね。 ええとこのあと、ハリーはダンブルドア校長に ロン・ウィーズリーの実家「隠れ穴」に送り届けられ、 ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)、 ジミー(ボニー・ライト)らと再会しますが、 原作では、 伯父のダドリー家のハリーの下に ダンブルドア校長がハリーを迎えにやってきて、 ダドリー一家を仰天させてから、 ロンの家に向かう途中でスラグホーンに会っています。 スラグホーンは映画でも原作でも デス・イーターの勧誘を避けるため逃げ歩いていると 言い訳していますが、 本当は「名前を言ってはいけないあの人」、 デス・イーターの頭目、ヴォルデモート卿の秘密を握っていて、 命惜しさに逃げ隠れして…
|