「リプリー/アメリカ原題文学映画化脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意。

「リプリー」原作小説 原作小説 「リプリー」
角川文庫
パトリシア・ハイスミス 著 青田勝 訳
1961刊「太陽がいっぱい」を改題
原題
「The Talented Mr. Ripley」(「才能のあるリプリー氏」)

    
「リプリー」映画チラシ
「リプリー」
99年 アメリカ映画
監督:アンソニー・ミンゲラ(「イングリッシュ・ペイシェント」)
脚本:アンソニー・ミンゲラ
出演:マット・デイモン グウィネス・パルトロー ジュード・ロウ ケイト・ブランシェット

  本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ「新コンテンツ」です。
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作J.R.R.トールキン
「アイデン&ティティ」原作みうらじゅん
「精霊流し」原作さだまさし
「マッチスティック・メン」監督リドリー・スコット
「コンフェッション」原作チャック・バリス
「ソラリス」監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」原作梶尾真治
「レッドドラゴン」原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」原作小説H・G・ウェルズ
「GO」脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」監督ティム・バートン
「陰陽師」脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」脚本アンドリュー・デイヴィス
「バトル・ロワイヤル」脚本深作健太
「エクソシスト ディレクターズカット」主演リンダ・ブレア
「クロスファイア」脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」原作小説真保裕一
「リプリー」原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」脚本大森寿美男
「17歳のカルテ」主演ウィノナ・ライダー
「ISOLA多重人格少女」脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」監督宮崎駿
「リング」脚本高橋洋
「コンタクト」監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」脚本君塚良一
「耳をすませば」
制作スタジオ・ジプリ
「アポロ13号」監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」原作小説スティーブン・キング
   「ダイ・ハード」監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」監督フランシス・F・コッポラ
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映画「リプリー」は1958 年。
ニューヨークの造船会社の社長ハーバート・グリーンリーフ(ジェームズ・レブホー
ン『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』)の屋敷でパーティが行われているところ
からはじまります。
招待客は上流階級の人ばかりです。
そこでアルバイトでグランドピアノを弾いているトム・リプリー(マット・デイモン
『ボーン・アイデンティティー』)は、グリーンリーフ氏と妻のエミリー(リサ・ア
イクホーン)に気に入られ、声をかけられます。

リプリーの着ている紺色のブレザーのエンブレムがプリンストン大学のものなので、
息子と同じ大学、しかも同年度だねという話になります。
トムは、微笑したまま否定せず、会社に是非遊びに来なさいと言うグリーンリーフ氏
の言葉にしたがいます。

 実はリプリーはコンサートホールのホール係をしている貧しい若者。
あとでプリンストン大学の調律師もやっていることがわかります。
狭い半地下のアパート住まいです。
ヴァイオリン奏者として一緒にバイトをした女の子のカレのブレザーを借りたのでし
た。

リプリーはグリーンリーフ氏の造船所を訪問し、息子の話を聞かされます。
 大富豪ハーバート・グリーンリーフの息子のディッキー・グリーンリーフは、大学
卒業後ヨーロッパに遊学に行ったまま帰ってこないと言います。
会社の後継者になって欲しいし、ディッキーの母親エミリーは体を壊して車椅子の生
活だ。だから、一刻も早くニューヨークに戻ってくるように息子に説得にヨーロッパ
に行ってくれ、と依頼されます。
その費用として1,000ドルくれるという好条件です。リプリーは快諾します。

 マンハッタン場末のアパートの地下の階段をトランク一つで上がってきたリプ
リー。
そんな彼を、グリーンリーフ氏のお抱え運転手が場違いの高級車で迎える。用意され
た船便は豪華客船の1等客室のものでした。

原作にグリーンリーフ家のパーティはありません。
グリーンリーフ氏は街でリプリーのあとをつけて歩き、一緒に入ったカフェで、
息子を連れ戻して欲しいと切り出します。
リプリーはすっかり忘れているのですが、
彼はグリーンリーフ家のパーティに出た事がありディキーと顔見知りになっていま
す。
リプリーをパーティに連れて行った人物が、ディッキーを捜すならリプリーに頼むと
いい、とグリーンリーフ氏に助言した事になっています。

リプリーははじめ、グリーンリーフ氏を警察関係者ではないかと疑い、
びくついています。
原作ではリプリーは税務署の貯蔵室係りで、
納税者書類を盗み見出来る事を悪用して、
自由業の人々にインチキ追徴課税通知を送りつけては、小額詐欺を働いていました。

もともと彼は小悪党だったのです。
リプリーをパーティに連れて行った人物は、
彼を真面目な税務署職員だと思っていました。
その人物もまんまと一杯食わされていた訳です。
ここいらへんは映画のリプリー像とは大きく異なります。

映画ではグリーンリーフ氏の勘違いから始まり、
リプリーは依頼されてディッキーを追います。
悪意は無いのですが、自分の貧しい下宿の部屋でディッキーの好きなジャズのレコー
ドを聞き込んだりと妙に用意周到ところがあり、彼の人物像を明確にしています。
旧作「太陽がいっぱい」は原作と同じに始まっていますが、
「リプリー」では、ディッキーとはまったく初対面と言う設定に変更されており、
出会いからしてよりスリリングな展開となっています。


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