「ザ・リング the ring /都市伝説ホラー脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意

「リング」原作小説表紙 原作小説
「リング」
角川書店・刊  91年単行本刊   鈴木光司著

         
「ザ・リング」映画パンフレット ハリウッド映画
「ザ・リング the ring」
2002年 116分   
監督 ゴア・ヴァービンスキー(「メキシカン」)   
脚本 アーレン・クルーガー
出演 ナオミ・ワッツ
「リング」映画チラシ 日本映画
「リング」 
1998年 98分
監督 中田秀夫
脚本 高橋洋
出演 松嶋菜々子 、真田広之 、中谷美紀 、竹内結子
  本作原作文庫
  本作映画パンフレット
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」原作=C.S.ルイス
「ジャンパー」原作=スティーブン・グールド
「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」
原作J.R.R.トールキン

「アイデン&ティティ」
原作みうらじゅん

「精霊流し」
原作さだまさし

「マッチスティック・メン」
監督リドリー・スコット
「コンフェッション」
原作チャック・バリス
「ソラリス」
監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」
原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」
原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」
原作梶尾真治
「レッドドラゴン」
原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」
原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」
J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」
主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」
原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」
原作小説H・G・ウェルズ

「GO」
脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」
脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」

監督ティム・バートン

「陰陽師」
脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」

脚本アンドリュー・デイヴィス

「バトル・ロワイヤル」

脚本深作健太

「クロスファイア」
脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」
監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」
原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」
脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」
脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」
原作小説真保裕一
「リプリー」
原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」
脚本大森寿美男
「ISOLA多重人格少女」
脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」
脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」
監督宮崎駿
「リング」
脚本高橋洋
「コンタクト」
監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」
脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」
原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」
監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」
脚本君塚良一
「アポロ13号」
監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」
脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」
脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」
脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」
原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」
脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」
原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」
主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」
原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」
脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」
脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」
原作小説スティーブン・キング
「ダイ・ハード」
監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」
原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」
脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」
原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」
監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」
原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」

監督フランシス・F・コッポラ

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日本映画版「リング」原作小説、映画脚本対比レビューはこちら

この項ではハリウッド版「ザ・リング」日本版「リング」原作小説「リング」3作品の対比レビューを試みます。

「ザ・リング the ring」はスピルバーグ率いる映画制作会社「ドリームワークス」が制作にあたっています。
プロデューサーのマーク・シリアンは最初、日本版「リング」のビデオを見て大いに興味をそそられ、ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルドにも見てもらって映画化に乗り出しました。
ふたりは「グラディエーター」「A.I.」「ロード・トゥ・パーディション」
「メイズ・イン・ブラック」の1と2等を手がけたプロデューサーです。

ハリウッド版は日本版の映画と鈴木光司の小説の両方から脚本のアイディアを頂いています。
鈴木光司氏は「The Ring」がらみの各種イベント、インタビューの類で、
「私がハリウッドを制覇した「リング」の鈴木だ」といった風に怪気炎を上げてますが、
ちょっとお茶目ですね。(笑)
「ドリームワークス」側はもっとしたたかで、
ストーリー展開は原作小説よりむしろ中田秀夫版をベースにしてます。

ハリウッド版は原作と同じく、最初の犠牲者である女子高生の部屋から始まります。
原作では女の子一人が、映画では友達と二人。
これは日本版と同じです。
シアトルのごく平凡な一戸建ての家。そとは雨が降っています。
映画の女の子達は「呪いのビデオ」の噂話をしています。
うちひとりケイティが1週間前に呪いのビデオを見ており、心臓発作で死にます。
もうひとりベッカはその死に様を目撃、精神病院行きになっています。

舞台は小学校の教室に。
息子のエイダンを母親のレイチェル(ナオミ・ワッツ「マルホランド・ドライブ」)が
迎えに来ます。
女子高生相手に「都市伝説」の取材をしていた浅川(松嶋菜々子)が呪いのビデオの話を聞きつける日本版とは入り方が違ってます。

担任の黒人女性教師は、親戚の女子高生の死を予言する絵をエイダンが事前に描いていたと指摘します。
(実はこれは”貞子”の方の絵のようですが、二人は当然知らない。)
日本版の浅川(松嶋菜々子)にも子供がいますが、もっとずっと幼く、
セリフも一言くらいしかありませんが、
ダイアンは小学生の2、3年位に見え、予知夢の絵を描いたりとずっと重い役割を作品の中で負っています。

主人公はレイチェルは原作通りの雑誌記者になっています。
初登場の学校のシーンでも携帯電話で仕事の話をしており、
ワーカホリック気味で家庭的でない母親であることが印象づけられています。
日本版は98分であるのに対しハリウッド版は116分と長めになっていますが、
その長くなった分をもっぱら、レイチェル、エイダン、ノアの3人の親子関係の描写に割いています。
自分の死より、身近な者の死、家族の死が恐ろしい。故に結束して戦う。
このハリウッド版のスタンツは理にかなっており、とても好感が持てます。
また裏腹に、ハリウッド版では”貞子”とその母の関係が呪いの中心になっている点からも、レイチェル達の親子情愛をはっきりさせておいた方がドラマチックです。
原作では2人の主人公浅川と高山は男同士で高校時代からの友人ですが、
邦画版が浅川と高山(真田広之)を元夫婦に設定したものを更に発展させたものと推測されます。

葬式にレイチェルとエイダンは出席し、
レイチェルは死んだ姪ケイティの母親、姉から死の真相を調べて欲しいと依頼されます。
好奇心で調査に乗り出す原作や日本版の浅川とははっきり動機が違います。
弔問のクラスメイト達から、同じ日の同じ時間に突然死した他のクラスメイト達の存在を聞かされます。
葬儀で出かけた家のケイティの部屋にはDPEの伝票があり、
それを回収すると郊外の貸別荘に出かけた姪っ子グループの姿が写っており、
死んだ高校生たちの顔は心霊写真そのままに歪んで写っている。
レイチェルは、写真の貸別荘を尋ね、そこで呪いのビデオの実物を見てしまいます。


この続きの原作比較レビューは
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