「時をかける少女/ジュブナイル脚本の書き方」
原作小説と映画脚本比較により脚本の書き方・成り立ちを探ります。ハリウッド脚本の極意、世界名作の秘密に迫ります。全体に「ねたばれ」の要素がありますので、要注意

「時をかける少女」文庫表紙 原作小説
   「時をかける少女」
   角川書店  筒井康隆 著 
  (画像はハルキ文庫より 角川春樹事務所 刊)
「時をかける少女」映画ポスター 日本映画 1983年 
   監督:大林宣彦
   脚本:剣持亘 大林宣彦
   出演者:原田知世 、高柳良一 、尾美としのり 、岸部一徳 、根岸季衣
   音楽:松任谷正隆
 本作原作文庫
  本作映画チラシ





■脚本の書き方■
原作小説と映画脚本比較レビュー・インディスク


「ライラの冒険 黄金の羅針盤」原作=フィリップ・プルマン

「陰日向に咲く」原作=劇団ひとり
「ミッドナイトイーグル」原作=高嶋哲夫
「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」原作=J・K・ローリング

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」原作=リリー・フランキー
「墨攻」原作=酒見賢一
「暗いところで待ち合わせ」原作=乙一
「プラダを着た悪魔」
原作=ローレン・ワイズバーガー
「夜のピクニック」原作=恩田陸
「ゲド戦記」原作ル=グウィン
「ダ・ヴィンチ・コード」原作ダン・ブラウン
「ナルニア国物語/第1章ライオンと魔女」原作C・S・ルイス
「博士の愛した数式」原作小川洋子
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」原作J.K.ローリング
「亡国のイージス」原作福井晴敏
「宇宙戦争」原作H.G.ウェルズ「新コンテンツ」です。
「四日間の奇蹟」原作浅倉卓弥
「アビエイター」原作ジョン・キーツ
「オペラ座の怪人」原作ガストン・ルルー
「ハウルの動く城」原作ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ターンレフト・ターンライト」主演:金城武
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」 主演:ダニエル・ラドクリフ
「下妻物語」原作嶽本野ばら
「世界の中心で、愛を叫ぶ」原作片山恭一
「ジョゼと虎と魚たち」原作田辺聖子
「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」原作J.R.R.トールキン
「アイデン&ティティ」原作みうらじゅん
「精霊流し」原作さだまさし
「マッチスティック・メン」監督リドリー・スコット
「コンフェッション」原作チャック・バリス
「ソラリス」監督スティーブン・ソダーバーグ
「魔界転生」原作山田風太郎
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」原作フランク・w・アバグネイル
「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」原作J.R.R.トールキン
「黄泉がえり」原作梶尾真治
「レッドドラゴン」原作トマス・ハリス
「マイノリティ・リポート」原作F・K・ディック
「ハリーポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング著
「ザ・リング the ring」主演ナオミ・ワッツ
「アバウト・ア・ボーイ」原作ニック・ホーンディ
「タイムマシン」原作小説H・G・ウェルズ
「GO」脚本:宮藤官九郎
「ロード・オブ・ザ・リング」脚本ピーター・ジャクソン
「ハリー・ポッターと賢者の石」脚本スティーブ・クローブス
「PLANET OF THE APES/猿の惑星」監督ティム・バートン
「陰陽師」脚本福田靖
「ブリジット・ジョーンズの日記」脚本アンドリュー・デイヴィス
「バトル・ロワイヤル」脚本深作健太
「エクソシスト ディレクターズカット」主演リンダ・ブレア
「クロスファイア」脚本山田耕大
「ファイト・クラブ」監督デビット・フィンチャー
「共同警備区域JSA」原作小説パク サンヨン
「ナインスゲート」脚本:ジョン ブラウンジョン
「ハンニバル」脚本デビット・マメット
「ホワイトアウト」原作小説真保裕一
「リプリー」原作パトリシア・ハイスミス
「黒い家」脚本大森寿美男
「17歳のカルテ」主演ウィノナ・ライダー
「ISOLA多重人格少女」脚本水谷俊之
「シン・レッド・ライン」脚本テレンス・マリック
「魔女の宅急便」監督宮崎駿
「リング」脚本高橋洋
「コンタクト」監督:ロバート・ゼメキス
「L.A.コンフィデンシャル」脚本カーティス・ハンソン
「セブン・イヤーズ・イン・チベット」原作小説:ハインリヒ・ハラー
「さらば、わが愛 覇王別姫」監督チェン・カイコー
「バラサイト・イブ」脚本君塚良一
「耳をすませば」
制作スタジオ・ジプリ
「アポロ13号」監督ロン・ハワード
「マディソン郡の橋」脚本リチャード ラグラベニーズ
「ショーシャンクの空に」脚本フランク・ダラボン
「フォレスト・ガンプ」脚本エリック・ロス
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」原作小説アン・ライス
「ジュラシック・パーク」原作小説マイケル・クライトン
「シンドラーのリスト」脚本スティーブン・ザイリアン
「イヤー・オブ・ザ・ガン」原作マイケル・ミューショー
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」脚本マイケル・ブレイク
「レナードの朝」主演ロビン・ウィリアム
「トータルリコール」原作小説フィリップ・K・ディック
「レッドオクトーバーを追え!」脚本ラリー・ファーガソン
「ワイルド・アット・ハート」脚本デイヴィッド・リンチ
「ミザリー」原作小説スティーブン・キング
   「ダイ・ハード」監督ジョン・マクティアナン
「仕立て屋の恋」原作小説ジョルジュ・シムノ
「時をかける少女」脚本剣持亘
「ブレード・ランナー」原作小説フィリップ・K・ディック
「惑星ソラリス」監督アンドレイ・タルコフスキー
「犬神家の一族」原作小説横溝正史
「ゴッドファーザー」監督フランシス・F・コッポラ

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筒井康隆が原作「時をかける少女」を発表したのが1965年。(昭和40年!)
当時の学年誌、中3コース11月号から高1コース5月号にかけての連載です。
大林宣彦監督、角川春樹製作、原田知世主演映画は83年製作です。
脚本は、
尾道三部作の第一作「転校生」の原作者・剣持亘が書き、
大林宣彦監督自身が脚色を
手がけており、尾道三部作の2作目として知られています。

原作はごく短い小説ですので、
100分ほどの映画では、原作をまとめるというより、
むしろエピソードを加え膨らませています。

A MOVIE

大林映画のいつものテロップが流れて、舞台はモノクロの夜の雪山。
スキーウェア姿の芳山和子(原田知世)と浅倉吾朗(尾美としのり)が星空を眺めています。
何やら星にお願い事をしているらしい和子に、やってらんねぇやと吾朗。
吾朗ちゃんはムードがない、とふくれて歩き出す和子は、
長身の深町一夫(高柳良一)の背にどしん。
ちょっと奇妙な間があって、
二人は相手がクラスメイトの深町クンであることを認め、
(この間にはちゃんと理由がある)
クラスメイトたちのもとに3人して戻っていきます。
彼らは学校のスキー教室に山に来ていたのだ。

福島、立花先生たち(岸部一徳 、根岸季衣)は生徒らを取りまとめて下山しますが、
なぜか深町のスキーの板が見つからず、福島先生は歩いて下山することに。

帰郷する電車の中から画面に色がつき始めます。
深町は乗車に遅れそうになりますが、
その理由が「ホームのラベンダーの花を摘んでいたから」と聞いて
皆は目を丸くします。

画面がカラーになって、満開の桜の咲く高校に。
土曜の朝、立花先生(根岸季衣)の保険の授業。
「あなた達は16歳、りっぱな大人です。」
その中で「桃栗3年、柿8年」の言葉とその続きが紹介されている点に注意。

これはあとで歌として登場します。
ここまでの導入部分はすべて映画のオリジナルです。
原作は問題の『土曜日の実験室』から始まります。

放課後、和子、吾郎、深町の3人は実験室の掃除にかかりますが、
後かたずけに入ると和子は、残りの仕事を引き受け、2人にゴミだしを頼みます。
吾郎、深町がゴミ箱を持って出て行き、
ひとり後かたずけをしていた和子は、奥の準備室から物音がするのに気がついて、
ひとりドアの奥へ。
音がしてフラスコが床に落ち、白い煙のようなものが漂います。
ラベンダーの香りが。
和子は、意識を失いその場に倒れます。
ほどなく戻ってきた吾郎、深町は和子が倒れているのを発見して大慌て、
2人がかりでで和子を抱きかかえて保健室に。

ただの貧血ではないか、と立花先生。
意識を回復した和子は実験室に誰かいたようだと訴えますが、
吾郎、深町は何も異常はなかったと反論。

月曜日。
授業中ぐっすり寝入っている吾郎に声を掛けて起こそうとする和子は、
逆に福島先生に指名され困ってしまう。
夜、小さな地震があり、醤油製造業の吾郎の家でぼや騒動があります。
吾郎の家に駆けつけた和子はパジャマ姿の深町と会い帰宅します。
深町は「明日は植物採集で学校は休む」と言う。が、
深町と別れたところで何者かに後をつけられているような感覚があり、
振り返ったところで、和子は寝床で目を覚まします。
「夢かぁ」
登校途中で吾郎と一緒の時、
寺の瓦の落ちて危うく怪我をしそうになる2人。
(原作ではトラックにはねられそうになる)
再び寝床で飛び起きる和子。
「いったいどうなっているの?」

登校するが今度は瓦は落ちてこない。
和子は「昨夜の自身と火事は大変だったね」と吾郎に声を掛けるが、
何言ってるんだ?と吾郎。
植物採集で休んでいるはずの深町も登校してくる。
更に和子は古文の授業で昨日と同じ場所で福島先生に指名される。

弓道のクラブを早退した和子は、下校途中、にわか雨に降られ、
深町の家で雨宿りする。
深町と和子は幼なじみだ。
2人は想い出話にふける。
それは5歳のお雛祭に、深町と二人で唄った「モモクリ三年、カキ八年」で始まる唄と、
鏡の前ではしゃいでいる時に鏡が倒れ、深町と共に血を流した右手の傷です。

本作品の原作比較レビューの続きは
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