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 血糖値を下げる物質を発見


     糖尿病を改善するのに有望な物質が発見された。

    
脂肪をためたり分解したりする細胞でできるホルモンをネズミに与えたところ、血糖値が
   下がった。これまで、血糖を下げる働きのあるインスリンの投与や食事療法・運動療法など
    しかなかった糖尿病の根本治療につながる可能性があるという。

     糖尿病は、遺伝要因や運動不足、脂肪の多い食事といった生活習慣などから発症する
   が、糖尿病には
いくつかのタイプがあり、日本人には体内で血糖を下げるインスリンが効き
   にくくなるものが多く、患者の約95%を占める。
     研究グループは、「アディポネクチン」というホルモンに着目して、この働きを突き止めようと、遺伝子操作で数タイプの
   糖尿病ネズミを作った。アディポネクチンを与えると、インスリンの働きが高まり、血糖値が最大で約半分に下がった。