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 ポリフェノール効果


     重傷で食事を摂れないくらい大きな外傷を負った患者が、
   チョコレートを食べたところ、傷がみるみる良くなり完治したと
   いう報告があるそうです。実際に調べてみると、カカオには傷
   を治す効果があることが判りました。抗菌作用が化膿防止の
   役目も果たすので、外傷だけではなく消化管の傷、すなわち
   胃炎や大腸炎にも有効なのだそうです。

     また、チョコレートは栄養も豊富です。原料のカカオ豆には
   カリウムやマグネシウムが豊富だそうで、カリウムは高血圧や
   脳卒中を防ぐ効果があり、マグネシウムは骨を作るのに欠かせません。ポリフェノールが赤ワインの約3倍含まれていること
   もよく知られています。ポリフェノールは、ストレスや胃潰瘍、アレルギー症状、ガンや動脈硬化の抑制など多くの効用があり
   ます。また、カカオマスには食物繊維が全体の約2割を占めていて、腸の働きを良くし、血中のコレステロールをコントロール
   する役割も果たすそうです。

     チョコレートの歴史は紀元前2000年まで遡るそうですが、この頃、メキシコでは、種子は食べず、種の周りの果肉を食べ
   ていたと言います。ところが、偶然起こった火事でカカオが焼け、炒ったカカオの種が素晴らしい香りと味であることが分かり
   ました。これ以来、焼いたカカオ豆を美味しく食べる工夫がなされて、すりつぶして食べられるようになったのがチョコレートの
   始まりだそうです

     アステカ王朝時代には、カカオは不老長寿の秘薬として扱われ、王家だけの秘薬として珍重されていたそうです。アステカ
   を滅ぼしたスペイン軍人フェルナンド・コルテスが戦利品としてカカオ豆を西欧に持ち帰ったことで、欧州でチョコレートの歴史
   が始まりました。他国へ嫁に行くスペインの姫たちがチョコレートレシピとコックを花嫁道具として持参したことで、チョコレート
   が西欧に広まったそうです。