はじめに

 パソコンがたくさん有る(ぼろばっかりだが)とーとは家を建てるなら絶対にLAN配線はやっておこうと思っていた。
 借家時代には無線LANも試してみたが通信速度が満足行かず、不便を強いられながらも有線LANを使用していた
ので、使いやすい宅内ネットワークを構築するぞ!ということになった。
 まず取り組んだのはかーかの説得。
 情報配線というのはそれなりに費用がかかるために情報化住宅のメリットを説明しまくった。

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1.配線 
 当初は松下のマルチメディアボックスを検討したが、できる限り安く済ませるために特にBOXを設置せず小屋裏に情
報配線を集中させそこから各部屋にスター配線する方法にした。
 ケーブルはCAT6はまだまだ高いのでCAT5−Eとし将来必要になればケーブルを簡単に変えられるようにCD管を通すことにする。


情報配線系統図(クリックすると大きくなります)


LANの配線工事は特に資格も不要なのでCD管のみを通してもらい配線と結線はすべてとーとがやる予定だ。

 インターネットの環境は現状ダイヤルアップであるが、家が完成したらADSLかBフレッツも考えている。
 とりあえずダイヤルアップ、ADSL、Bフレッツすべてに対応できるような配線とするために電話線は各部屋に2系統引くことになる。(ダイヤルアップ時にモデム内臓のパソコンをどの部屋にでも置けるようにしておく)

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2.情報コンセント選定
 各部屋の情報コンセントはできるだけ安いものにしようと考えていたが、電灯スイッチや通常のコンセントBOXが松下電工のコスモワイド21シリーズを使用するのでそれにあわせることにした。

 電源プラグやTVアンテナコンセント、電話モジュラジャックはワイド21シリーズ用の物を使用することになるが、CAT5Eのモジュラジャックは金額が高いためいろいろ検討した。

 ワイド21シリーズ用としてカタログに載っているモジュラジャックはこれだった。
◎NR31309W
標準価格 1,750円〈税別〉
エンハンスドCAT5対応
情報モジュラジャック
(レバー式成端 )(埋込型)(ホワイト)

 これでは金額が高いので他のメーカーで安いものがないか探していたがなかなか良い物が見つからないでいた。
ところがもう一度松下電工のサイトを探していて最近松下電工から発売になった「ぐっとす」というシリーズを見つけた。
◎NR3160W
標準価格 1,340円〈税別〉
エンハンスドCAT5対応
情報モジュラジャック
(埋込型)(ホワイト)

 これであれば金額的に他メーカーの安いものとあまり変わらない。ただワイド21シリーズのプレートは真っ白なので、色が合うかどうか心配なので電気屋さんに確認をしてもらったが、色はワイド21と同じでJIS規格品だから取付けも問題がないことがわかった。

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3.情報配電盤
 情報配電盤を小屋裏に設けてLAN、電話、TVをスター配線するようにしたが、情報配電盤についてはずいぶん悩んだ。
 松下電工のマルチメディアポートを使用すれば一番簡単なのであるが



 デメリットとして

  1. 金額が高くつく。
  2. 将来の機器変更時、限られた選択肢となってしまう可能性がある。

 以上のような理由によりマルチメディアポートを採用するのはやめた。
 とーと&かーかの家では将来の拡張性を考えて小屋裏内に、格好は悪くても良いから機能だけを考えて情報配電スペースを造ることにした。

 
施工途中の情報配電スペース


配線途中の情報配電盤


情報配電盤完成

 小屋裏収納の屋根裏点検口の中に情報配電のスペースを造り、そこの部分の壁に板を張ってもらいTEL端子台、TVブースター、TV分配器、LANハブなどを取り付けるつもりである。
 こうしておけば機器交換時にどんなタイプでも設置が自由にできる為、とーとの機器選定の第一条件である「金額優先」(安いもの)をクリアできるのである。

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4.ケーブル
 将来のアップグレードに備えてLANケーブルだけはCAT6にし、モジュラーをCAT5EにしておくつもりだったがCAT6ケーブルが思ったよりも高かったのでCAT5E(単芯線)を使用することになった。
 ケーブルを16mmのCD管に通すので将来ケーブルを変更するのが比較的に容易であることから必要になった時点で変えれば良いと考えたからである。



LANケーブルの種類
単線(単芯線) 芯線が1本の導体で構成されている。
ケーブルが硬いのでとり回しにくいが、減衰が少なく転送効率に優れているので長距離でケーブルの移動が少ない場合に使用する。
より線(より芯線) 芯線が複数の導体をよりあわせて構成されている。
ケーブルが柔らかいが減衰が大きく長距離の伝送には不向きなのでパッチコード等ケーブルの移動が多い場合に利用される。

LANケーブルのカテゴリー
CAT3 10BASE-T(10Mbps)用に規定されたカテゴリーで現在はほとんど流通されていない。
CAT5 100BASE-TX(100Mbps)用に規定されたカテゴリーでLANケーブルの主流だったが現在はCAT5Eに移行されている。
CAT5E 1000BASE-T(1000Mbps)用に規定されたカテゴリーでCAT5の拡張版の規格。
エンハンスド・カテゴリー5と呼ばれる。
CAT6 1000BASE-TX(1000Mbps)用に規定されたギガビットイーサネット規格のカテゴリー。CAT5Eよりもケーブルの成端には精度が必要。
CAT7 さらに上位のカテゴリー。周波数を650MHzに上げ更なる高速通信用の規格?
詳細不明(誰か教えて)(^_^;)


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5.配線工事

小屋裏収納部の点検口
点検口扉
扉を開けると
中には情報配電盤スペースが。
電話配線用端子台が取り付けられた。
(後でレイアウト変わっちゃうけど)
各居室からのケーブルが集められている。
パネルがつけられケーブルがまとめられた。
スイッチングハブ、パッチパネル、電話線端子台、RJ11ローゼットを取付けてあり一部LANケーブルの配線がしてある。

右上隅にはTV8分配器が取り付けられている。
NTTの保安器が付けられた
TVアンテナブースタ取り付けられ、情報配電盤完成。


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6.パソコン環境

名称 機種
PC-1 自作 M/B P3V4X
CPU Pentium3-733
メモリ 256
仮住まいに引越し後電源を入れてみたらATX電源から火を吹き死亡。
新居完成後修理して復活するもセカンドマシン的存在になっている。
PC-2 自作 M/B VH6T
CPU Celeron1.2
メモリ 512
現在のメインマシン。
自作一号機だがマザーボードもCPUも当時からは変更されている。
PC-3 PC-9821
V200
青札モデル
CPU K6-2/400
(ゲタ PL-K6-iii)
メモリ 96
電源が入らないということで廃棄寸前のところを友人から引き取る。
原因は電源不良だった。(手持ちのATX電源に取り替えてみたら復活)
その後PL-K6-IIIを使用しCPUをK6-2/400にパワーアップ。
PC-4 PC-9821
V130
CPU Pentium130
メモリ 96
ハードオフでお遊び(改造)用に2000円で購入。
PC-5 PC-9801
BX2
CPU Cyrix80
メモリ 72
かつてのメインPC。
中古で購入し当時かーかには言えない位の費用をかけてパワーアップしたなつかしのPC。
こいつで一生懸命プログラミングを勉強。
(パワーアップのおかげでWindows95は今でも動きます)
PC-6 PC-9821
Ra266
CPU Pentium2-266
メモリ 64
これもまた産廃業者行き寸前の所を拾ってきた。
現在だーだのアルファベット勉強用。
初代リビングルーム用PC。
2004/10月PC-8 にその座を譲りお蔵入り。モニターもその後逝ってしまいました。
PC-7 IBM
NetVista
6842-60J
CPU
Pentium3-1G
起動しないということで廃棄される予定のPCを貰ってきた。
現在分解して原因調査中だが起動不可。
PC-8 IBM
NetVista
6843-30J
CPU
Celeron1.1G
PC-7と同時に廃棄予定のPCを引き取り、修理して使用中。
現在2代目リビングルーム用PCとして活躍中。
PC-9 自作
M/B P5GDC-V
CPU Pentium4-540
    3.2GHz
メモリ 256
オールインマザーを搭載した、2006年に久しぶりに組んだ自作機。
M/B、CPU、メモリは中古品だが、現在最強のPC。ビデオ編集とDVD焼きで活躍中。
実質メインマシンになっているかも。
PC-10 IBM
ThinkPad
R30J
CPU
Pentium3-1G
メモリ 256
起動できないということで廃棄される予定のノートPCを救出。
修理後、スーパーマルチスリムドライブに交換し半モバイル機(バッテリーが弱っていて電源が無い場所では長時間使えない)として活躍中。
PC-11 TOSHIBA
DynaBook
Satellite
4260
CPU
Pentium3-450
メモリ 128
PC10と同時に救出したノートPC。
日曜大工で図面確認用に、庭や倉庫に持ち出して使用中。
非力だが、最近のノートPCと違って作りは頑丈。

見て分かるようにとーとはかつてPC-98信者だったのだ。
しかしNECがDOS/Vに敗れNECがPC-98の生産を打ち切った為にとーとは自作の世界に入る事になった。
PC-98時代は一生懸命DOSでのプログラミングをやっていたが、OSがDOSからWindowsに変わっていく時期と同時にプログラミングはやらなくなってしまった。(頭を使え無くなってきた?)
もう少し時間的な余裕が持てるようになればまたVBやVCなどのプログラミングもやってみよーかなと考えています。

2007年9月追記
 会社から壊れたパソコンを引き取っては修理して救出ばかりしていたら、11台ものPCが揃ってしまいました。
 全部のPCが稼動しているわけではありませんが、6台は用途によって入れ替わり立ち代り稼動しています。
 そうすると問題なのはPCの数だけモニタが必要になってしまい莫大な費用がかかってしまいます。
 すべてのPCを同時に稼動させてもモニタな必要な場面は限られています。(DVDやCDを焼いている最中はモニタリング不要)
 そこでPC切替器やモニタ切替器を使い、最小限のモニタで用を足しています。

PC切替器
1セットのキーボードとマウスとモニタで2台のPCを切り替えて操作できる。
PC切替器とモニタ切替器を使い1台のモニタで使用している3台のPC達



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7.インターネット接続環境
  Bフレッツへの道                   2004年5月 記
 ○ダイヤルアップ接続
インターネットを始めて5年経つがダイヤルアップ接続一筋でがんばってきた。
電話料金を少しでも節約しようとタイムプラスを申し込み、必要最低限のインターネットの使用で我慢していたのだ。
 借家住まいということもありいつ引越しになるかも分からないという状況でブロードバンドに変更するのを悩んでいるうちにずるずるという感じだった。
 新築を機会にブロードバンドの仲間入りだと思い完成を待たずして電話だけは引いておきADSLの申し込みをした。(ADSLのキャンペーンで3月末までに申し込むと初期費用と3ヶ月間無料になるので)
 家の場所が交換局から6kmほど離れているのでスピードの期待はあまりしていないがダイヤルアップよりも少しは早くなってくれれば良いという意図と定額常時接続にしたいという考えである。

 ○ADSL断念
 WEB上で申し込みをして数日後プロバイダ(Hi-Ho)から連絡が有りNTTの調査により光収容の為不適合との連絡があった。
 ADSLはメタル回線でのみ開通可能であるが、とーとの家までの間には光ケーブルが使われているということである。
 光収容の場合でもNTTに収容換えを申し込めばADSLの開通が可能になるということなので早速収容換えを申し込んでおいた。
 それからさらに数日後一通の郵便物が届いていた。
 いよいよADSLの工事日が決まりその通知なのかと思い、わくわくしながら開封してみると
「利用可能な設備がありません」=メタル回線の空きが無いのでADSLの利用は不可能です。
という内容だ。
 「え゜〜、NTTのHPでここは利用可能エリアだって書いてあるじゃん」とNTTに文句を言いたい。
 いろいろ調べてみたらもともとこの地域はほとんどが光収容でADSLにすることは無理だったようだ。
 だったら最初に言ってくれよ〜。
 とーとの家は「情報過疎地」、「情報の孤島」じゃないかー。

 ○悩める日々
 ADSLがだめということで残されたブロードバンドはBフレッツということになるが、ランニングコストがADSLの倍以上である。
 もともと常時接続をメインに考えていた為、スピードのために倍費用が掛かるというのは思惑と違っている。
 一瞬ISDN?とも思ったが宅内の電話配線は6極2芯を前提に引かれているのでケーブルの引きなおしが必要になってしまうし、いまさらISDNという感じなのであっさり選択肢から外れた。
 これでは、ブロードバンド(定額常時接続)の道は閉ざされてしまう。 ああ、どうしよう。
 とーとがびんぼーでなければ何も悩まずBフレッツを申し込んでしまうのだが・・・。
と悩む日々が続いていた。

 ○Bフレッツ申し込み
 Bフレッツの料金はいずれ値下がりするだろうからその時までダイヤルアップでがんばろうと思っていたところ、NTTのホームページで「あっと割引」と「ずっと割引」という利用年数に応じた割引制度があることを見つけた。
 使用開始初年度からは2年間の利用を約束すれば10%割引になるのだ。
 これでもADSLに比べればはるかに高い金額であるが、少しでも割引が有るだけで気持ちの上でずいぶん違ってくる。
 単純なとーとは早速Bフレッツをプロバイダ経由で申し込んでしまった。
 5月中にプロバイダ経由で申し込むと工事費と3ヶ月間プロバイダ接続料が無料になるキャンペーンが行われているので決心がついたのだ。
 さらにプロバイダの新しいサービスとして6月1日からBフレッツ対応コースの場合オプションサービス
 ・追加メールアドレス(3口まで)
 ・メールウイルスチェック(4口まで)
 ・有害サイトブロックサービス
 ・hi-hoでんわ-C
の料金が無料になるという「Hi-Ho光快適セット」サービスが始まる事も決め手となった。

 ○Bフレッツも開通不可!?
 Bフレッツなら間違いなく大丈夫だろうと思い安心していたところへ、NTTパートナーセンターと言う所から電話が入った。
 電話に出ると担当者が
「非常に申し訳ないのですが・・・・・」
と話し始めた。
 とーとは"まさかBフレッツまで駄目なのか"と思いながら続きを聞いていると
「とーと様の交換局はBフレッツの申し込みが殺到していまして現在空きがありません。現在新しいファイバケーブルを施設中で7月に完成する予定ですのでそれまでお待ちいただくことになってしまいます。」
と言う事だった。
とりあえずほっとした。
 もともと2〜3ヶ月待たされる事も有るという情報はあったのでそれ程おどろかなかったが、昨年の12月に空きが無くなり半年近く待たされている人が大勢いることを聞かされてびっくり。
 やはりこの交換局はADSLが不可のために仕方なくBフレッツを申し込む人が多いのだろう。
 今のところファイバ施設工事は予定通り行われるようなので後は工事の順番待ちにより7月中に開通できるか8月に開通できるか、そんな状況のようである。

 ○Bフレッツ開通 2004/8/17追記
 7月27日にNTT西日本から工事の準備ができたから都合のよい日を教えてくれと連絡があった。
 最短で7月30日の工事が可能だということだが平日では立会いができないので7月31日(土曜日)に工事をお願いした。
 ところが29日に工事業者から、今から先行工事をしたいのだが家の場所が分からないから教えてくれと電話があった。
 ちょうど会社から外出する予定があったのでちょっと様子を見に家によって見ると、自宅前まで光ファイバーを引く工事をやっていた。
 聞いてみると2本先の電柱までしかファイバーが来ていないので、工事当日に時間がかからないように事前に家の前まで引いておくらしい。
 
 工事本番当日はとーとは休日出勤、かーかは用事でお出かけだったので、とーとが会社をちょっと抜けて立ち会うことにした。
約束の1時ちょうどに工事業者が来て屋内への光ファイバーの引き込み工事を始めた。
 引き込み自体は40分程度で終わったようだが、接続チェックでうまく繋がらないらしくいろいろ調べているようだ。
 工事を始めて1時間ほど経った頃にかーかが帰ってきたのでバトンタッチしてとーとは会社に戻ることにした。
 
 会社から帰って早速ブロードバンドルーターとの接続をして、パソコンのネットーワーク設定を変えてみた。
 本当の開通日は明日8月1日なのだが、日付が変わる前の時間であったにもかかわらず接続が可能だったのだ。
 ルーターはDHCPサーバ機能付きであるのでパソコン側の設定は簡単で、接続IDを変更する程度で済んだ。
 ルーター側の設定もパソコン上で専用ソフトを使用し簡単に終わったので、まずは自分のHPにアクセスしてみる。
 「えっ?本当にインターネットにつながってるの?接続履歴のハードディスク内のデータを読み込んだんじゃないの?」
 と思うくらい早く画面が表示された。
 初めて接続するHPを見てみるとやはり"あっ"と言う間に表示されるということは、やはりこれがBフレッツの接続なのだ。
 アナログのダイヤルアップからBフレッツへの変更であるのでなおさらスピードの差が大きい。
 ためしに10Mバイト程度のファイルをダウンロードしてみたが4秒程度で完了した。
 一度体験するともう二度とダイヤルアップには戻れない快適な接続速度だ。

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