アキレス外張り工法。
 ガイアホームでの標準はクラボウのウレタンボードを使用しているが、アキレスBBボードを使用したアキレス外張り工法にしてもらった。
 クラボウのウレタンボードでも基本的にはまったく同じ性能と言えるが、クラボウは表面にアルミ膜が貼り付けてあり、室内で携帯電話の電波が弱くなってしまう。逆に言えば外部からの電磁波をカットできるということになるがとーとは携帯の電波を優先した事になる。
基礎断熱
 ハイブリッドソーラーの床暖房を付けない場合は通常床断熱になるが、とーと&かーかの家は基礎断熱にしてもらった。
 せっかくのスラブ基礎であるから膨大な蓄熱材としての効果に期待をしている。
 しかしコンクリートに含まれている水分が抜けるまでに1年半から2年程度かかると言われているので室内の温度が安定するのは2年先になるかも。それまでは蒸し暑い夏、寒い冬になってしまう恐れあり。
屋根断熱アキレスBBボード二重張り
 標準仕様では屋根断熱ウレタンボード40mmの下(室内側)にはグラスウール100mmが施工されるが、コストアップにはなるがウレタンボード30mmを張ってもらった。
 断熱性能的にはグラスウール100mm=ウレタンボード30mmだが内側にもシーリングすることにより気密性能アップにつながると考えた。
炭塗料
 外断熱の家で薬剤による防蟻処理をしたくなかったとーと&かーかの家では炭塗料を採用しました。
 炭塗料には防蟻効果、遠赤外線による輻射熱の効果、マイナスイオンの発生、調湿効果等々があると言われています。
 種類によっては5年間のシロアリ被害に対する保証付の物もありますが、費用節約のため塗料のみ購入し施主施工としたためにとーとの家では保証の対象にはなっていません。
 炭塗料の存在はあるメーカーの完成見学会に行った時に初めて知りましたが、新し物好きのとーとは早速採用しました。
 詳しい内容を知りたい方はこちらへどうぞ。
情報配線
 とーと&かーかの家ではパソコンが6台有る。最新のパソコンは無いが古いパソコンをかき集めて何とかネット環境と子供の成長記録を編集するビデオ編集をする程度の環境が有る。
 借家時代に苦労したLANの配線とをなんとか改善しようと思い、情報配線を張り巡らせることにした。
 写真は小屋裏に集まっている配線類。

 詳細はこちらのページへどうぞ。
高気密高断熱(R-2000)仕様
 とーと&かーかの家は外張り断熱です。外断熱の家を選んだのは小屋裏の有効利用と同時に気密を取りやすい工法だからです。
 一般的に家の断熱性能を熱損失係数(Q値)や隙間相当面積(C値)で表しますが、とーと&かーかも事前にQ値の計算をしました。
 とーとが計算した結果とガイアホームで計算した結果に若干違いがありますが、どちらにしてもQ=2.0を切る素晴らしい断熱性能です。
 計算方法は簡易的な方法からかなり細かい計算までありますが、とーとの場合はネット上で見つけた簡易Q値計算ソフトを使用しました。

 また気密性について、ガイアホームはR-2000基準を満たしているのでC=0.7以下となるはずである。
 出来るだけ総二階のよな凹凸の少ない家にすることにより気密を取りやすくするだけでなく、出来るだけ気密性があがるように気を使って施工するようお願いしました。

 簡易計算ソフトによる計算結果は


ガイアホームととーとの計算結果の違い
熱損失係数(Q値)
計算した人
kcal/m2h度C
W/m2k
とーと
1.61
1.87
ガイアホーム
1.69
1.96

 
キャットウォーク
 1台の蓄熱暖房機とエアコンで全館冷暖房を計画しているとーと&かーかの家では空気の流れを考えて、吹き抜けは絶対条件です。
 ただ吹き抜けを造ると
1.窓の清掃ができない。
2.通風を考えてFIXではなく開閉式の窓にした場合、高窓用の開閉装置(オペレータ?)が必要になる。
 という問題点があります。

 とーと&かーかの家では営業のODさんの薦めによりキャットウォークを採用しました。
 このキャットウォークにより窓の清掃、窓の開閉の問題が解決し、またそれ以上に吹き抜けの雰囲気がさらに良くなってくれると期待しています。

 キャットウォークは薦めてくれた営業のODさんの大ヒットです。
小屋裏収納と固定階段
 ガイアホームに建築を依頼することになった理由のひとつに小屋裏へのアクセスに固定階段を採用してくれたことにある。
 建築基準法の改正により小屋裏面積は直下の階の1/8から1/2まで許可されるようになっているが、その事を知っていて勧めてくれたのはたのは見積りを依頼したメーカーの中でガイアホームだけだった。



 固定階段についてはもともと法律による規制は存在していなかったらしく、以前は慣例として許可されていなかったものが法律の改正を機に許可されるようになったようだ。(いまだに市町村により許可されない場合もあるらしいが、浜松市は許可されている事を市役所の建築指導課に電話して確認した)

 他のメーカーは小屋裏を広くして欲しいとか、固定階段を付けたいなどの要望を出しても許可されていないからできないという回答だった。
 ひどい所は完成検査と固定資産税調査の後で工事をすれば可能だとか、当社ではその様な建築基準法に違反した物は請け負うことができません、などと威張って言っている業者もあった。
 そういう世の中の変化に鈍感なメーカーには依頼する気にならなかった。

 とーと&かーかの家では小屋裏収納面積28.5平米という広いスペースを固定階段でアクセスすることにより有効に利用できるようにした。 
ウォーキンクローゼットパイプハンガー
 ウォーキンクローゼットのパイプハンガーと言うと、通常枕棚の下に1本だけである。
 そのような使い方の場合だと丈の短い服を吊るした時は下の部分が中途半端に空いてしまう。
 また枕棚の上も中途半端な高さで置けるものも限られてしまうと考えたとーと&かーかは写真のように右部に幅500mmで一般的な高さのパイプハンガーと枕棚を付け、左1500mmを上下半分にした中棚を付け天井部分と中棚の下それぞれにパイプハンガーを取り付けるようにした。
 天井付近のパイプハンガーには普段あまり着ない服を掛けておくようにしておけば限られたスペースを無駄にすることなく有効に使えると考えた。
洗濯用お湯取りシステム
 洗濯用お湯取りシステムとはTOTOのバスユニットにオプションで取り付けた。
 浴槽内に循環アダプタを取り付け、浴室の床下から壁内を通って洗濯機まで裏配管がされている。

 風呂の残り湯を毎日の選択で利用する為にホースの出し入れなどの煩わしさ無く、まさしく無精者にもってこいの機能なのだ。
 洗濯機にバスポンプが内蔵されている事が条件だが、とーと&かーかの家では新築を機に洗濯機を買い換えることにしたので当然バスポンプ内臓洗濯機を選ぶ事にした。(ちょっと高いが)

オール電化
 オール電化を採用した理由は
1.ランニングコスト(光熱費削減)
2.火を直接使用する事の回避(火災予防)
3.流行だから
こんな所である。

 その結果
 エコキュート、IHクッキングヒーター、蓄熱暖房機を採用し
 さらにオール電化の利点をさらに活かせるように太陽光発電システムも設置した。
 オール電化により間違いなく光熱費は安くなっている。
 (床面積20坪の借家時代に”暑い”、”寒い”思いをしての1ヶ月平均の光熱費が約17,000円だったのに対し床面積42坪の家を全館冷暖房しての光熱費が1ヶ月平均10,800円で済んでいるのだ。
 これには太陽光発電による効果が含まれているのでそれを差引いた場合でも1ヶ月平均18,000円程度である。

 火災に対する安全性に関しては実感することは難しいが、少なくとも揚げ物の際の油温度管理が自動でできるのでてんぷら油火災の危険が無いことは確かだ。(ガスコンロでも同じ機能が有るようだが)

 流行だからと言いながら電化製品からは電磁波が大なり小なり発生していることによる人体への悪影響を全く心配しなかった訳ではない。
 そういう中でオール電化を採用したのは次のような理由でした。

今の世の中、家庭以外の場所でもあらゆる所で電磁波の影響を受けているのにひとつひとつ気にしていたら生活できなくなってしまうと思ったからです。

またこんな新聞記事もありました。
 ”電磁波の強さは発生源からの距離の二乗に反比例するので「人体に密着するほど高く、ホットカーペットや電動歯ブラシの数値が大きいのはそのため。逆に離せるものは離せば低くなる」”
(新聞記事をそのまま引用)

新聞記事の結論は家電から発生する電磁波は安全レベルであるとしています。
またどうしても心配であれば
1.通常の使用位置で推奨鍋を使う。
2.極端に小さい鍋は避ける。
3.鍋の位置が中心からずれないようにする。
(電磁波防護グッズはほとんど効果無いそうです)
などの注意を払いリスクを最小限に出来るようです。

電磁波の参考値です
 機器名    測定位置  距離(センチ) 測定値(マイクロステラ)
IH調理器     全面    30        2.67
IH調理器     上面    30        4.02
電子レンジ    全面    30        3.97
電気毛布     上面    0        2.19
ホットカーペット 上面    0        10.4
電気こたつ    全面    10        0.44
電気こたつ    上面    10        5.98
その他の家電製品からも少なからず電磁波が出ています。

結論は
「利便性を享受しつつ、リスクは最小限に。いたずらに怖がったりパニックにならず、文明の利器と賢く付き合いたい。」(新聞記事引用)
とーともまさしくその通りだと感じました。