一日目 富士サファリパーク

 2日とも天気が悪いという予報が出ていますが、今日は何とか大雨に降られずに済みそうなので祈るような気持ちで出発しました。
 東名高速道路に入り今のところは雨は降っていないのですが、雲の多い東のほうに走っていくので危ないんです。
 時折ばらばらっと雨が降ることもありますが、長く降り続けるような雨ではありません。
 景色の良い由比パーキングでトイレ休憩しましたが、富士山は雲に隠れてしまい全く姿が見えませんでした。

 富士インターチェンジを降りたところでも雨は降っていなかったのですが、相変わらず富士山は雲の中でした。
 富士の裾野の上り坂をサファリパーク目指して登っていくとそんなに濃くは無いのですが、もやがかかった状態になってきました。

 

 平日でなおかつ天候が芳しくないということもあってゲートはガラガラです。

 おかげで土日であればまず止められない、ジャングルバス乗り場のすぐ横に車を停めることができました。
 今日は奮発してジャングルバスに乗ってみることにしたんです。
 ジャングルバスに乗ると熊とライオンに餌をあげることができるのです。

 空いているにも関わらず乗車できるのは30分後のバスになります。
 悪天候の割にはそこそこ入場者があるようですね。
 こりゃ、休日にはよっぽど早く予約しておかなければ乗れないわけですねぇ。 

 サファリバスもいろいろなタイプがありますが、とーと達が乗るバスはトラタイプのやや大きめのバスです。

 時間が来てほぼ満席の状態でバスが出発しました。

参考写真

 ジュラシックパークのような二重になったゲートをくぐるとまずは熊エリアです。

 熊たちはこのバスを見つけるとぞろぞろ集まってくるのですが、午後になってお腹がいっぱいになると集まりが悪くなるらしいですね。

 昼前の今の時間帯の集まりはまずまずのようです。

 炭はさみみたいな物で餌のサツマイモとリンゴをはさみ、金網の隙間から突き出してあげると食らい付いてきました。
 金網越しに自分たちの顔と熊たちの顔が30センチくらいまで接近するのだから、迫力がありますよ。

 そういえば昨年、飼育係の人が襲われて死んでしまったのはここだったなあ、と思い出してぞっとしましたが。


 餌がなくなったことを察した熊たちはさっさと遠くのほうに行ってしまい、いくら声をかけても振り向きもしません。
 げんきんなものですね。

 熊エリアの次はライオンです。
 ここでも専用の道具を使って肉をライオンにあげることができます。

 サファリバスが停車する場所が決まっているので、バスが近づくとライオンたちはあらかじめその場所に移動して待っていますね。
 バスが止まると餌ちょーだいと金網にしがみついてきます。

 大きな顔と大きな爪が目の前に迫り、迫力満点です。
 だーだとけんびは怖がっていましたが、とーととかーかが手を添えて手伝ってあげてうまくあげることができました。

 餌の取り合いで目の前でけんかでも始まったら怖いなあと思っていましたが、みんな仲良く食べています。

 

 トラゾーン、チーターゾーンなど色々な動物を見ながら順路通りバスは進んでいきます。

 草食動物ゾーンではラクダに餌をあげるのですが、バスを見つけると、周りにうじゃうじゃ集まってきました。
 ラクダには悪いのですが、臭いし、顔も気持ち悪いし、さっさとあっちに行ってくれという感じでした。

 バスの側面にある餌やりボックスに餌を入れて、一斉に外に放り出します。
 これでようやくラクダはバスにまとわりつかなくなってくれました。

 サファリバスで園内を一周し終わり、バス乗り場に戻ってきました。


昼食を食べようとサファリレストランの入り口に向かって歩いていると、ひさしの上部に貼ってあるレンガが、突然目の前に剥がれて落ちてきました。
 ちょっとタイミングが違えばとーとや子供たちの頭の上に落ちているところだったのです。
 昨年は熊に襲われて死亡事故、今年はあわや老化した建物のレンガが落下して死亡事故になるところですよ~。
 しかも被害者は一般客の、とーと&かーか一家・・・・・怖っ~

 すぐにレストランの従業員に知らせたところ、午後には早速業者が来てすべてレンガを剥がす作業をしていました。
 でも、事前に点検した結果、危険と判断して手を打つのならよいが、実際にレンガが落下してからではちょっと管理体制がおそまつかもしれませんねぇ。
 偶然けが人が出なかっただけで、下手するとまたもや死亡事故に繋がる可能性もあったのだから、昨年の事故の教訓が全く生かされていないと言っていいでしょう。

 危機感無いぞ!サファリパーク!

 危険なのは動物だけではありませんよっ!
 後日、その旨を富士サファリパークにメールで送りましたが、なしのつぶてでした。
 富士サファリパークの安全管理体制を疑ってしまう出来事でした。

 食事を済ませふれあい牧場に向かいました。

 ふれあい牧場にはポニーがいて餌をあげたり乗ったりすることができますが、子供たちは乗らなくても良いというので、餌だけやることにしました。

 人間が食べても良さそうなスティック状のニンジンをあげるのですが、歯をむき出しにして食い付いてくるので子供たちは怖がってひとりではあげることができなかったですね。

次にレストランの反対側にある動物村に向かいます。

動物村にはひつじ、ワラビー、エミュー、猿などがいて、掛川花鳥園でトラウマになったかもしれないだーだはエミューの檻の前で苦笑いをしています。

けんぴはご機嫌でヤギの檻の前で記念撮影をしていました。

 ワラビーの檻の中に入りお腹の袋に入っている赤ちゃんを覗いたり、して遊んでいました。

 周りにワラビーのウンコがいっぱい転がっているので大丈夫かなあと思っていたらやっぱりだーだがウンコ踏んでしまい、あわてて外に出て靴の裏を洗っていました。
 その後、だーだは二度とワラビーの檻中に入ろうとはしませんでした。
 エミューに続きワラビーもだーだの苦手な動物になりかねない状況ですね。

 5時に御殿場高原ビール、麦畑で夕食を食べるように予約を入れてありましたが、予定より早く4時過ぎに到着しました。
 途中でけんぴが寝てしまったのでしばらく車を駐車場に停めたまま休憩していることにしました。
 しかし予約時間の5時が近づいてもけんぴは一向に起きる様子がありません。
 仕方なくむりやり起こす事にしましたが、機嫌が悪くならないかちょっと心配です。

参考写真

 しかし、場所が変わったところと言うこともあってか、ご機嫌だったので助かりました。
 食べ放題は、以前に比べて食の細くなったとーとは元を取る自信は全くありません。
 それでも、いろいろな種類の料理やビールを飲めるという楽しみで食べ放題にしました。
 とーとも大人(歳をとった)になったもんだなあ。

 ビールを飲んだのでホテルまでの運転はかーかに任せます。

 宿はホテルグリーンプラザ富士です。
 ホテル時之栖を予約しようとしたのですが、予約が一杯で取れなかったのです。
 平日にもかかわらず時之栖はいつも満室ですね。
 よほど早く予約しなければ部屋は取れないことは分かっていましたが、天気があまりよく無いことが予想されていたのでぎりぎりまで予約を入れなかったので仕方がありません。

 ホテルグリーンプラザ富士は時之栖から30分ほど富士山方面にに向かった所にあり、主要道路よりちょっと奥まったところにあるので、静かで良いところです。

参考写真

 残念ながら大風呂が無いので部屋の狭いバスタブに入浴しました。
 かーかと子供たち三人は畳の上に布団を敷いて寝て、とーとは一人でゆっくりベッドで寝ました。

 久しぶりに寝相の悪いだーだの攻撃を受けずにゆっくり寝ることができました。

二日目 三津シーパラダイス

 翌朝、起きると激しい雨が降っています。

 昨日は何とか天気はもってくれたましが、今日は朝からとんでもない天気になってしまいました。
 それでも三津シーパラダイスまで行ってしまえばほとんどが屋根の下で見学できるので何とかなると思いっています。 

 朝食はサービスで付いていますが、バイキング形式で無料サービスの割りには豪華な朝食でした。

 食事を終えて、大雨の中ホテルを出発しました。

 富士山を離れるにつれて雨も小降りになってきて、三津シーパラダイスに付いた頃にはほとんど上がっていました。

 こちらも平日で悪天候と言うこともあり空いています。

 イルカの海ではバンドウイルカとオキゴンドウイルカのショーが始まりました。

 バンドウイルカは良く見るかわいいイルカですが、オキゴンドウイルカは一見鯨と間違えそうな顔つきをしていて、ちょっと怖そうです。
 実際、一度キレると手が付けられないらしいですね。

 そんなオキゴンドウイルカの頭に乗って泳いでいるトレーナーのおねえさんはすごいと思いました。

 さらにイルカの鼻先に乗っで空中に向かってものすごい高さまでジャンプするのです。

網で隔てられた隣の海では、シャチの“アスカ”に餌をあげながらシャチの特徴などを間近で説明してくれました。

 

大きく口を開いて歯を見せてくれたり、仰向けになっておへそを見せてくれたりと、大きな体に似合わずおとなしくトレーナーの言うことを聞いています。

最後には見事なジャンプを見せてくれて、着水時には大きな波しぶきをあげていました。

 昼食後、海獣の広場でカリフォルニアアシカ・トド・カマイルカのショーが始まりました。

 

 最前列で見ているだーだやけんぴの目の前にアシカが現れ、歯を磨いたり、オルガンを弾いたりするのですが、アシカの様子は芸をしているというよりも餌欲しさに餌につられて動いているという感じが強いですね。

 続いてトドが登場しましたが、こちらはあまり餌に執着した様子は無く黙々と芸をこなしているという印象です。
 芸と言ってもトレーナーの指示に従って飛び込み台の上に登り、そこからダイビングしたり、水槽の縁につかまって横に移動するだけ程度なのですが・・・・。

 

 図体がでかくて怖い感じがしますが、よく見るとアシカよりも可愛い顔をしています。

 今度はカマイルカが登場しました。

 バンドウイルカよりも一回り小さくて小さな水槽でもキビキビとした動きで、4匹そろってシンクロしてジャンプなどをします。

 ショー暦22年のベテランイルカのシリウス君の得意技、オーバーヘッドキックも披露されましたがゴールはなりませんでした。

 最後には水槽のふちに集まって四頭が挨拶する姿はかわいい
 連れて帰って家で飼いたいくらいでした。(水槽どうするんだ?)

 空いていたおかげですべてのショーをじっくり見ることができました。

 屋内の水槽には色々な海の動物たちがいます。

 目の前の水槽の中をセイウチが行ったり来たりしていますが、よその水族館でやっているようなセイウチのショーはやっていないみたいです。

 

 三津シーパラダイスと言えば日本で始めてここで飼育された「ラッコ」が真っ先に思いつきますが、昔よりも数が減ってしまったらしいですね。

 餌やりの時間だったので見ていましたが、剥いて身だけになった貝をあげたり、イカをあげたりしていたので、アノ仰向けになって両手で貝をコンコンやって割って食べる姿は見ることができませんでした。

 ラッコの飼育されている一番奥のラッコ館から正面玄関に向かってオットセイの海沿いを歩いていたら、10数年前に来た時の記憶が蘇ってきました。
 この部分の建物や周りの様子が当時と全く変わっていなかったので鮮明に思い出したんですよ。

 帰りは沼津インターチェンジから東名高速道路に乗り、日本平サービスエリアで食事をして、車中だーだとけんぴは爆睡(かーかも)で浜松まで帰ってきました。