観てみました。ネタバレ注意!!
シン・レッド・ライン
The Thin Red Line

シン・レッド・ライン

Every man fights his own war.




チェックポイント
時計が気になる度:★★☆☆☆
じっくり見たい度 :★★★★★



一番最初は、英語字幕で見たんだけど、物語の展開が何がなんだかさっぱりで…
戦争ものだと、登場人物は男ばかり、来ている服はみな同じ軍服でしかも泥だらけ、おまけにヘルメットをかぶっているからなおさら顔が見えにくいし…
この映画の場合、その他に回想的なセリフの部分が重要なんだけど、それが誰のセリフだかよくわからないから、感動どころではなくて…
で、訳も分からない1回目をとりあえず見た後、次にやったのは日本語音声に英語の字幕。(こういう時にDVDって便利!)
この映画の英語字幕は耳の不自由な人向けの字幕なのか、誰のセリフかちゃんと出るのでわかりやすかったでした。
そしてキワメツケは紙と鉛筆を持って、登場人物に関しての情報を書いていく…だってそうしないと各人物の関係が飲み込めないんだもの!
そうやって2回目をみたあと1回目とは違った意味で感動!でも、映画そのものが長いから大変だったのは確か(^_^;)

今回は戦争ものとはいっても、第2次世界大戦の話でアメリカと日本のガダルカナル島での戦闘を描いたもの。
だからみていてちょっと複雑な気分だった。素直に登場人物に感情移入できないっていう感じで。

戦場は“殺人を推奨する”っていう異常な環境で、戦っているもの同士が本音の部分では本当は誰も殺したくないし、早く本国に帰りたいって思っているのかなって思いました。
途中、本国からの妻からの手紙を読んだら、離婚して欲しいというお願いだったのいうシーンは、なんか悲しくなりました。
彼は奥さんのことをいつも精神的な支えにしていたのにねぇって。
戦争って人が死ぬだけが問題じゃなくて、みんなみんないろんな意味で深く傷ついてしまうものなのかもしれません。





この作品は、印象的なセリフがたくさんありました(特に登場人物の回想的な言葉はそう!)。
そんな中から、日本語の混じったセリフのあるガダルカナル島の戦闘でアメリカ軍が日本軍居留地を壊滅させた時のシーンを(映画を見ていて日本語が理解できるって得した気分になったのは私だけ?)。

ガダルカナル島に上陸する時、気が狂ったようにウェルシュ曹長(ショーン・ペン)に話していた兵士トレインのセリフ
Private Train :This great evil.Where does it come from? (このひどい邪悪さは,どこから来たのだろう。)
How did it steal into the world? (いつのまにこの世にはびこったのか。)
What seed, what root did it grow from? (どんな種か、どんな根から育ったのか。)
Who's doin' this? (誰のしわざだ。)
Who's killin' us? Robbin' us of like and light. (俺たちを殺し、命と光を奪うのは誰だ。)
Mockin' us with the sight of what we might have known. (幻で俺たちを騙すのは誰だ。)
Does our ruin benefit the earth? (人の死は地球のためになるのか。)
Does it help the grass to grow, the sun to shine? (草が茂り、太陽が輝くために。)
Is this darkness in you, too? (あなたにはこの闇がありますか。)
Have you passed through this night? (この闇を経験しましたか。)


その直後の,瀕死状態の日本兵に話し掛けるデール一等兵のシーン
Private First
Class Dale
:I'm gonna sink my teeth into your liver. (八つ裂きにしてやろうか。)
You're dyin'. (お前は死ぬ。)
See them birds up there? They gonna eat you raw. (あの鳥を見ろ。あれに食われるんだ。)
Where you're goin', you're not comin' back from. (二度とこの世には戻れない。)
Japanese Private :貴様…
Private First
Class Dale
:Hmm? (はあ。)
Japanese Private :貴様、貴様、いつか、いつか、死ぬんだ。貴様、死ぬんだよ…
Private First
Class Dale
:Mm-hmm? (はあ。)


●鑑賞日
12/03/2000 @ Home (DVD)




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