1月以前111111 11111 1111 111 11 1



8月

就職サイト登録

「来年の今ごろは,ちゃんと内定もらえているんだろうか。」
そんなふうに考えると,何だか心配になってきた。
だからといって,就職活動は何をすればよいのかイマイチよくわからないし。
今できることといったら,自己分析だろうと思って本を買ってみるものの,飽 きちゃうし。
何かしなくちゃならない事は分かっているんだけど,何したらいいのかなぁ。

そんなぐうたらな考えだったBeanは,とりあえず就職活動サイトにいってみ た。

就職活動はネットの時代。
就職サイトは゛使って当たり前" なのだ。
そんなわけで,早々と登録を開始した。
就職サイトはいろいろある。リクルート,日経,毎日,メガジョブ,イーキャリア,新潟日報…
大学の就職部で就職サイトのパンフレットをもらったり,検索サイトで検索したりして,ありとあらゆる就職サイトに登録しまくった。

よく「どうせどれか一つしか使わないのだから,いろいろと登録しても意味は無い。」
という人がいるが,登録料がかかるわけでもないので,Beanはできる限り多くのサイトに登録していた。
「無駄になるかも知れないけど,損はないだろう。」
そんなふうに考えていた。

「早期登録」というのは,何かと良いことが多い。
「早期登録者応援キャンペーン」と題して,就職活動対策として作文の添削講座が1回無料で受けることが出来たりした。
特に作文は,誰かに見てもらうのが良いので,Beanはこれをきっかけに作文の添削講座を数回受講した。
少しやるだけでも,何を書けば良いのか分かってくるものだなぁと実感。
これも全て,早期登録のおかげだったのだ。



10月

プレゼント当選!

ある日のメール。

「プレゼント当選のお知らせ!」
なる題名のメールが届いた。
「?????」
開いてびっくり!
「登録予約の方の中から、厳正な抽選の上、「デジタルカメラ」が当たりました。 ご当選おめでとうございます。」
とある就職サイトからのメールだった。
「きゃー!当たっちゃったー!」
研究室でそう叫んでしまった。
どうやらデジタルカメラがもらえるらしいのだ。
どうやら,これもまた早期登録のおかげらしい。

でも,今のところ届いたのは当選お知らせのメールだけ。
デジカメが当たったのはうれしかったけど,だまされているんじゃないかとも思っていたりした。
「物が届くまでは,安心できない。」
そう思った。

しかしながら,就職サイトはタダではプレゼントはくれなかった。
メールはさらに続いた。
「ご当選の喜びの声をサイトに載せますので、400字程度で「あなたの就職活動への意気込み」や 『ご当選の喜び』等をメールで送って下さい。」
デジカメが作文を書くだけでもらえるなら,安いものだ。
早速「就職活動への意気込み」を書いて,メールで送った。


数週間後のある日曜日。
ついにデジカメはやってきた。
宅配便のお兄さんが「はいどうぞ。」と届けてくれた。
「やったー!デジカメ欲しかったんだ−!」
袋を開けてみると,そこにはデジカメが入っていた。
確かに届いたのである。
ネット上でのやり取りだけだったので,本当に現物が届くのかどうかちょっと心配だった。
しかしながら,ネット上でプレゼントが当選して,物が実際に届くというのは何だか不思議な感じがした。


このことがきっかけで,Beanはこのホームページを開設しようと思い立ったわけで,その他にもこのデジカメ当選は就職活動で重要なカギを握ることになるのである。
人生何が起こるか本当に分からないものだ,とそうとう後で思うこととなる。



11月

Beanは就職希望

最近の就職活動が早まったこともあって,大学では就職に関する講演会が開かれるようになった。
Beanは学部生ではなく,院生だったので,学部生との活動の違いが掴めずに困惑していた。
そして,就職活動範囲を県内に限定するか,県外にまで広げるか悩んでいた。

自分のやりたいことをするには、どういう会社に就職すればいいのかが大切なことだとは考えていたものの、そういう会社が県内にあるとは限らない。
それに、県外に出たことがないまま生きていくのは、井の中の蛙になってしまうような気がしていた。
今までに起こったいろいろな出来事をことを振り返ってみて、今考えると当時は無知だったばっかりに、今になってはとんでもなく恥ずかしいことを平気で発言していたというような記憶はないだろうか。
Beanの場合、そういう思い出は多々ある。
今になって思い出すだけでも恥ずかしくなる。
進学してみて、車の免許を取得してみて、新しい友達と付き合うようになって、独り暮らしをするようになって…
それまでやったことのないことをする度に、自分の知らなかった新しい世界があることを知る。
そして、それまで自分の知っている世界が狭かったことを知り、その狭い世界の中で世の中のことを全てを知ったかのように錯覚して、行動し、発言していたことを恥ずかしく思う。
周囲から見れば、世の中のことを知らない無知な人間にしか見えなかっただろう。
もちろん、今だってその状況は変わらない。
まだ自分の知らない世界があるんだ、自分の知っている世界が全てではないんだということは認識しているつもりだ。
だから、今はできるだけいろいろな世界を知りたいと思っている。

他の人はどうか知らないが、Beanの場合は何か物事がうまく行くようになると、天狗になってしまうことがあった。
天狗になってしまうということは、自分の世界の狭さを認識しないで、自分は全てを知っていると錯覚している状態に陥っていることだと思う。
でもそのような錯覚に陥ることは、端から見れば非常に幼稚な行為に見えると思う。
Beanはそうならないために、新潟という世界の他に、違った世界を知りたいと思った。
それで、いろいろな世界が混在する地域、つまり都市部に就職してみたいと思ったのである。

Beanは新潟の出身だから,他の地域とは何の関係も持たない。
そして,県外まで活動範囲を広げると,お金もかかるし,時間もかかる。
それだけのものをつぎ込んで,活動して成果が出るのかは疑問だった。
何しろBeanは生まれて今まで,新潟から出たことが無いのだ。
そして新潟以外の地域についてよく知らない。
おまけに学校を転校したことすらなかったので,新しい環境に適応できる自信が無かった…
「就職活動って,どうすればいいのかなぁ。」
どうすればよいのか,見当もつかなかった。

とりあえず,「自分は就職活動をするつもりだ。」ということを周りにそれとなく伝えるようにした。
というのも,進路にはいろいろあって,まず進学希望の人と就職希望の人がいる。
そして就職希望の中にも,一般企業を希望する人もいれば,公務員を目指す人もいる。
だから,「自分は一般企業を志望している」ということをさりげなくアピールしていれば,同じ志望の仲間が見つかるかもしれないと思ったのだった。

手始めに,同じ授業を受けている友人に「研究室の就職活動状況ってどう?」なんて聞いてみたりしていた。


そろそろ資料請求もした方がいいらしいと,就職サイトを見てみる。
自分の気持ちが固まってないから,どういう会社に資料を請求すればよいのかさえ分かっていなかった。
とりあえず,興味を持った会社には請求はしてみたけど。
確かに資料は届くけど,資料を読んでもさっぱり。
就職活動のやり方が,イマイチ良く分かっていなかった。



12月

異業種交流会

゛それとなくアピール作戦" のかいあってか,ある友人から「異業種交流会」なるものに参加してみないかと誘われた。
それは様々な業種で働いている社会人と,今年内定をもらった大学4年生・修士2年生と,これから就職活動をしようとしている学生が集まって情報交換するというものだった。

開催地は,東京 竹芝!
参加するのには少し勇気が必要だった。

でも,Beanを誘った友人もその気持ちは同じで,1人だけではかなり勇気がいるけど,2人で行くなら行けるかもしれないということだった。


その会は土曜日だったので,ウィークエンドフリー切符を使うと,安く東京に行けると大学の生協で教えてもらった。
1人暮しを始めて,初めての遠出だった。
今までは長岡から新幹線に乗っていたけど,新潟から新幹線に乗るのは初めてだった。
だから,新潟の新幹線ホームにすら行ったことがなかった。


会当日は,あいにくの雪。
でも東京に行ってしまえば雪とも一時的におさらばである。

異業種交流会はいろいろな人の意見を聞くことができて,参加して良かったと思った。
さすがに東京の人ばかりで,新潟から参加した人なんていなかったみたいだったが。

異業種交流会への参加は,多くの情報を仕入れることができただけでなく,Beanを誘ってくれた友人ともたくさん話をすることができたので,お互いの就職に対する考え方などを話したりできたという点でも収穫が大きかった。
というのも,彼女は関東方面での就職を強く希望していることが分かったからだった。
関東方面で就職活動をしようかどうしようか迷っていたBeanにとって,共通の目的を持った友人に出会えたことは,いろんな意味で大きかったと思う。


そんなわけで,少しずつ関東方面での就職活動を本気で考えるようになった。



1月7日

合同ガイダンス

年がまだ明ける前のこと。
例の異業種交流会に誘ってくれた友人が,今度は年明け早々にある就職合同ガイダンスに一緒に行かないかと誘ってくれた。
早めの就職活動開始が重要だという事は知っていたものの,なんとなく参加しようかどうしようか迷っていた。
というのも,そのガイダンスは平日に開催されるため,研究室を休まなければならないというネックがあった。
担当教授は就職活動は最優先とおっしゃってくれているのだったが,就職活動に出かければ出掛けるほど,自分のやらなければならない事は山積してしまう。

でも,「早めの活動は大事なんだ」と自分に言い聞かせて,せっかく誘ってもらったんだから,それも一つのチャンスだと思って参加することにした。


会場は学生であふれかえっていた。
合同ガイダンスが開催されるのは,これが今期初めてだったと思う。

誘ってくれた友人のお目当ては,午前中に開かれた就職活動講座だった。
就職活動本の筆者が,就職活動について講演するというものだった。
彼女は前にも書いたが,関東方面での就職を強く希望しているので,できるだけ情報を仕入れたいという考えだったらしい。
そのため,午後から開かれた県内企業ガイダンスには出席しなかった。

Beanは,県内企業にも興味があったので,午前の講演会も,午後のガイダンスも参加した。

このころもまだ,志望業種が決まっていなかったので,とりあえず,興味のある情報関連企業を中心に回ることにした。

すると,会場の入り口で志望業種のについてのアンケートを記入していたら,声をかけられた。
「誰かと一緒に来てますか?」
茨城大の女子学生だった。
志望業種の欄を見て,同じ業界を志望していると知って声をかけてきたらしい。
彼女は新潟出身なので新潟県内企業を志望していた。
そんなわけで,午後は茨城大の学生と一緒にガイダンスに行くことになった。

後にも先にも,Beanが参加した合同ガイダンスはこれだけだった。
もちろんこの後にもたくさん合同ガイダンスが開かれたが,ネットで直接会社説明会を予約して,会社説明会に出かけていたので,合同ガイダンスに参加する時間がなかったのだ。

そして結果的には,県内企業はこの合同ガイダンスで話を聞いた企業を中心に応募した。
N社は,人事担当者がとても楽しそうに説明をしてくださるので,興味を持ったり,
S社は,「うちは厳しいです」というひとことから始まって興味を持ったりした。
もちろん話を聞いてみて,応募するのを辞めた企業もあったけれど。


------------------------------
就職活動を県内だけにするか、関東方面でもするのか、そういうことで悩んでいたけれど、自分のやりたいことができればどちらでもいいような気もしてきた。



1月21日(金)

J社 リクルーター来校

「会社説明会のお知らせ」
そんなメールが就職担当の教授から届いた。
J社に就職した卒業生が,会社説明会のために来校するとのことだった。

BeanはJ社に興味は無かった。
だが,就職活動をどう進めて行けばよいのか,とにかく不安だらけだったので,会社説明会とはどんなものかを体験するために参加してみることにした。


J社は食品会社である。
今回会社説明をするために来校する卒業生は,J社の研究所に勤める方だった。
つまり,今回の募集は研究職の募集だったのである。
そのためか,対象は修士学生のみだった。

集まった学生はBeanを含めてたったの2人。
まさかこれほど少ないとは思わなかった。
実際,やってきた卒業生自身もあまりの学生の少なさに,がっかりしていた。
やってきた卒業生は,とても派手派手な女性だった。
でも,説明はとても楽しく,全くJ社に興味の無いBeanでさえJ社に興味を持つようになる面白さだった。
会社説明の他にも,卒業生自身が就職活動を行ったときのことなどの話も聞けたので,人数が少ないからこそいろいろな話を聞き出すことができたと思った。

そして最後に,応募の話になった。
J社に応募するためにはエントリーシートを送付して審査を受けなければならない。
だが,卒業生の持ってきたエントリーシートを使えば,エントリーシート審査は無条件で通過でき,研究所での会社説明会に参加できるというのだ。
しかも,その会社説明会は交通費を支給するとの事。
つまり,タダで東京まで行ける上に,会社の見学までできてしまうのである。
そんな貴重なエントリーシートをいただき,会社説明会は終了となった。

後で気づいたことだが,会社説明をしにやってくる卒業生のことをどうもリクルーターというらしい。
リクルーターはただ会社の説明をするために来るわけではない。
集まった学生の中から,強く興味を持っている学生を選びに来ているらしい。
しかし,今回行われた会社説明会は学生の参加数があまりに少なかったため,リクルーターとしては学生を選別する余地は無く,おかげでBeanは無条件で貴重なエントリーシートをもらえたのであった。
だから,本当だったらリクルーターとの接触がすでに就職活動の始まり,審査の始まりだったのである。
Beanはそんなこと全く知らなかった。
気軽に会社説明会を聞きに行っていた。
だというのに,貴重なエントリーシートをいただいてしまって。
どうやら行動的になる方が,運が集まってくるらしい。
そんなふうに思った。

エントリーシートの締め切りは,1週間後。
早速エントリーシート記入に取り組まなくてはならなかった。
エントリーシートには自分の専攻内容や,志望理由を書くほかに,用紙の半分以下は研究内容の概略について記入しなければならなかった。
初めてのエントリーシート記入だった。




| HOME |





お便りはこちらへ!hello_bean@bigfoot.com

All rights reserved. Copyright by Bean. © 2000