年がまだ明ける前のこと。
例の異業種交流会に誘ってくれた友人が,今度は年明け早々にある就職合同ガイダンスに一緒に行かないかと誘ってくれた。
早めの就職活動開始が重要だという事は知っていたものの,なんとなく参加しようかどうしようか迷っていた。
というのも,そのガイダンスは平日に開催されるため,研究室を休まなければならないというネックがあった。
担当教授は就職活動は最優先とおっしゃってくれているのだったが,就職活動に出かければ出掛けるほど,自分のやらなければならない事は山積してしまう。
でも,「早めの活動は大事なんだ」と自分に言い聞かせて,せっかく誘ってもらったんだから,それも一つのチャンスだと思って参加することにした。
会場は学生であふれかえっていた。
合同ガイダンスが開催されるのは,これが今期初めてだったと思う。
誘ってくれた友人のお目当ては,午前中に開かれた就職活動講座だった。
就職活動本の筆者が,就職活動について講演するというものだった。
彼女は前にも書いたが,関東方面での就職を強く希望しているので,できるだけ情報を仕入れたいという考えだったらしい。
そのため,午後から開かれた県内企業ガイダンスには出席しなかった。
Beanは,県内企業にも興味があったので,午前の講演会も,午後のガイダンスも参加した。
このころもまだ,志望業種が決まっていなかったので,とりあえず,興味のある情報関連企業を中心に回ることにした。
すると,会場の入り口で志望業種のについてのアンケートを記入していたら,声をかけられた。
「誰かと一緒に来てますか?」
茨城大の女子学生だった。
志望業種の欄を見て,同じ業界を志望していると知って声をかけてきたらしい。
彼女は新潟出身なので新潟県内企業を志望していた。
そんなわけで,午後は茨城大の学生と一緒にガイダンスに行くことになった。
後にも先にも,Beanが参加した合同ガイダンスはこれだけだった。
もちろんこの後にもたくさん合同ガイダンスが開かれたが,ネットで直接会社説明会を予約して,会社説明会に出かけていたので,合同ガイダンスに参加する時間がなかったのだ。
そして結果的には,県内企業はこの合同ガイダンスで話を聞いた企業を中心に応募した。
N社は,人事担当者がとても楽しそうに説明をしてくださるので,興味を持ったり,
S社は,「うちは厳しいです」というひとことから始まって興味を持ったりした。
もちろん話を聞いてみて,応募するのを辞めた企業もあったけれど。
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就職活動を県内だけにするか、関東方面でもするのか、そういうことで悩んでいたけれど、自分のやりたいことができればどちらでもいいような気もしてきた。