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2月16日(水)

J社 会社説明会&懇談会@青葉台

就職活動では初めての関東。
今日はJ社の会社説明会と社員との懇談会である。
J社は先月リクルーターが学校にやってきたので,そのことが応募するきっか けとなった。
J社は食品会社で,募集職種は研究職。
それも,院生のみの募集だったのである。
ちなみに,「社員との懇談会」とあるが,これは選考の1つなのである。

J社を受けた理由は,かなり不純なものだった。
交通費が支給されるから受けてみようと思ったのだ。
どうせダメだろうから,タダで面接の練習ができるだけでも良い経験になると 思っていた。
ダメだろうけれども,それなりに準備はして行った。
会社のHPのチェックだけでなく,会社の商品も買ったりした。

Beanは特に地域限定商品に注目した。
「おそらく面接では質問をした方がいいだろう。」
と思って,地方に住んでいることを活かして地域限定商品を研究してみたりし た。
親戚のおじさん、大学の研究室の学生、友人の両親など、できる限りの知り合いに頼んで、その地域限定商品を試してみてもらったりした。
特に親戚のおじさんには大変お世話になった。m(__)m
その親戚のおじさんは同僚にまでその商品を試してもらい、感想をBeanまで届けて下さったのである。


J社の研究所は神奈川県にある。
いよいよ就職活動で関東方面に出発である。
この日はあいにくの雪だったけれど、リクルートスタイルではパンプスを履こうと思っていたので気をつけて最寄りのバス停に向かわなければならなかった。
雪が降っても春に着るようなスーツしか用意していなかったので、ずいぶんと季節外れな格好だった。
一応コートは着ていたが。

せっせと歩いていると、道沿いにあった小さな小屋と塀の間で猫が雪をかぶって寝ていた。
でもその猫は、雪が降るくらい寒い朝だったというのに、丸まって寝ていたわけではなく、手と足を伸ばして延びつつ寝ていたのである。
「こんなに寒いのに、外で、しかも延びながら寝ていて、どうしちゃったんだろう。変な猫。」
しかしよく考えると、こんな寒い日に夏に寝るように伸びながら寝る猫なんて居るわけがない。
その猫は死んでいたのである。
でも、外傷はなかった。
外傷がないからおそらく交通事故ではないだろうと思った。
猫が死んでいることに気付いた時、ちょっと驚いてしまった。
猫というのは、死ぬ時は人間には分からない所に行って死ぬと聞いていたからだ。
朝からとんでもないものを見てしまったと思いつつ、バス停に向かった。


交通費が支給されるとのことだったので,もちろん交通手段は新幹線

新幹線はなぜか小さい頃から大好きな乗り物だ。
普通列車とは違って座席の座りごこちも良いし、車両間の戸は自動ドアだし、とにかくBeanにとってはゴキゲンなのりものなのである。
もうMaxあさひの2階に乗れたら、楽しくて仕方が無い。

もうすぐ東京という時に、車内放送が始まった。
東京駅はいろいろな乗り換えがあるので、車内放送はやたら長い。
すると、事故があったことが放送された。
どうやら秋葉原で沿線火災があって、山手線の一部が運行を見合わせているというのだ。
しかもその一部ということについては、「内回り」と「外回り」という単語を使って説明された。
Beanは東京から渋谷まで山手線に乗る予定だったので、この放送は重大問題だった。
というのも、「内回り」と「外回り」がどちらの方面に向かって走っていることをさしているのかがわからなかったからだ。
普通電車は行き先を確認しておけば、間違えて乗ることはないのだが、山手線の場合はそれではだめらしい。
けれど何で「右回り」とか「左回り」とかって分かりやすい言葉を使わないのかなぁ。
とにかく!自分の乗る山手線が何回りかわからなかったので、かなり焦ってしまった。
山手線に乗ればよいと考えていただけだったから、もし運休でもされていたら、間に合わないかもしれないと思った。
なにしろ、山手線以外の手段を全く考えていなかったからだ。

東京駅に着くと、構内はちょっと混乱していた。
多くの駅員さんが乗客に案内をしていた。

運良くBeanが乗りたかった山手線の方向は運休していなかった!
何とか会社説明会には間に合いそうだった。

渋谷に着くまでの車内では、小さな路線図を開いて確認している人がいた。
「運休して慌てているのは私だけじゃないのかも。」
そんなふうに思った。

あとで聞いた所によると、秋葉原での沿線火災とは、秋葉原付近の線路下にあった倉庫で火災が起きたことが原因だったそうである。
就職活動での初めての東京で、ちょっとしたトラブルに驚いた。
今度からは路線図をちゃんと理解して、別のルートも考えておかなくちゃと思った。

そして,渋谷から新玉川線に乗った。


会社説明会はPower Pointを使っての説明。
ほとんどHPかパンフレットの内容ばかりだった。
せっかく説明会をするんだから,どこにも載っていないようなことを聞きた かったのに!

次は研究所内見学。
香料の研究室では,香りの最終的な判別は人間がやるといっていた。
ごりっぱな装置が立ち並んでいるというのに…
なんと,装置の一部に人間が香りをかぐための管が立っていた!
人間の鼻とはすごいものだ。だったら犬の鼻なんていかにものすごいか良く分 かる。

ひと通り見学が住むと,いよいよ社員の方との懇談会である。
飲み物を飲みながらの懇談会だった。
学生5人に対して,社員の方は1グループ3人で,2つの社員グループに対して行 われた。
私の入ったグループは,男4人の女1人だった。
女が少ない方が,なぜかやりやすいと思うBeanなのであった。
そのメンバーの構成が,Beanにとっては驚くものだった。
自己紹介を聞いてびっくり!
旧帝大系が3人もいたのである。
「すげー!あったまいー!初めて見たよー!こんなに頭のいい大学の人!」
すっかり田舎者丸出しだったのである。
Beanは天然記念物でも見るかのように,その学生達を見ていた。
残りのもう1人は,地方国立大学の学生だった。

面接は,自己紹介に始まって,自分の研究内容について,会社に入ってやりた いこと英語について聞かれた。
そして,学生が答えている間でも社員の方からちょくちょく質問が入る。
最後は質問タイムだった。

5人の学生の中で,地方大学出身の学生が,とてもおしゃべりだった。
何かとよく話すので,これではいかんと思って,Beanもまけじと質問したりし た。
あらかじめ準備しておいた地方限定商品についての質問は,好感触だった気が した。


懇談会という名の面接が終了して,新潟に帰ることになった。

選考結果は2日以内に連絡するとのことだった。
「あんなに頭のいい人ばかりいるんだから,だめだろう。今日はいい勉強に なった。」
そう思って新幹線に乗るBeanだった。



2月23日(水)

J社 1次選考@青葉台

今日はJ社の1次選考がある。

J社から連絡が来たのは,会社説明会&懇談会の翌日。
初めは電話で連絡が来た。らしい・・・・
でも,Beanは実験をしていたので,PHSは留守電になっていたのだった。
電話が来たのは午後3時。
電話が来た事など全く知らずに,実験を続け,夕食時間になってメールを読んでいたらJ社の人事担当者からメールが来ていた。
「次回の選考のお知らせ」
あまりに連絡がつかないから,メールという手段まで使ったらしい。
慌てて返事をすると,次回の選考内容が教えてもらえた。
何と次回は研究内容のプレゼンテーションをしなければならなかった。
さらにグループ面接と,性格検査があるとの事。
ようするに,1週間でその準備をしなくちゃならないということだった。

大学と大学院が同じ大学の人は,卒業研究発表や学会などである程度発表用の資料を持っている事が多い。
けれど,Beanの場合は大学とは違う大学の大学院に進学したので,卒業研究と現在の研究は全く違うし,学会にも出た事がなかったので,研究内容を発表するための資料が全然なかった。
初めから作らなければならなかったのだ。

プレゼンテーションをするには,プレゼンテーション用の資料を作るだけでなく,発表の練習もしなければならない。
それに,プレゼンに全ての時間を費やすわけにはいかない。
研究室での実験などもこなさなくてはならない。
怒涛の1週間だった。


そうして向かえた,選考当日。
前回と同じように、家から最寄りのバス停に向かった。
今回は死んだ猫は居なかった。
今回も交通費を支給してもらえるので,新幹線で行くことに。
もう最寄の駅から地図無しでも会社にたどり着けるようになった。

今回の選考を受ける事になった学生は,総勢12人。
そのうち女子学生は私を含めて2人だった。

待合室で例の"おしゃべりな地方大学の学生"に遭遇した。
彼も前回の選考を通過したらしい。
どうやら,前回の選考はいかに積極的に話すかにあったという感じがした。
前回の懇談会のグループの中で,目だった人が通してもらえた気がした。
"おしゃべりな地方大学の学生"はBeanを見たとたん
「あっ,地方限定商品の人だ!」
とBeanを指差して,驚いていた。
まけじとBean自身も,「あのおしゃべり!」と心の中で叫んでいたけれど。


3つのグループに分けられ,面接,研究のプレゼン,性格検査の3つを異なる順番でこなして行くことになった。
私は面接,研究のプレゼン,性格検査の順番だった。

面接はある部屋に通されて行われた。
同じグループの学生はBean以外では横国大,阪大,北海道大だった。
横国大の学生によると,地元の大学なので非常にJ社の人気が高く,横国大学生のみを対象としたJ社の説明会が開かれたとか。
そのため,横国大の学生は1週間前の選考とは違った日程で選考が行われたそうである。

面接会場に通されると,そこには8人の面接官がいた。
前回の懇談会とは全く雰囲気が違う!
進行役の人事の方が
「リラックスして下さいね。」
って言ったけど,面接でリラックスなんてとてもできないと思った。

とりあえず,リラックスするためと称して初めにこんな質問がされた。
「最近腹立たしいと思った事は何ですか。」
「はぁ?最近どころかいろんな意味で毎日腹立たしいんですけど。」
そんなふうに思った。
答え方は様々で,「自分に腹立たしく思った」という話の展開にしている人もいた。

いよいよ本格的な質問が始まった。
研究内容について簡単に説明したり,志望動機を聞かれたり,おおむねエントリーシートに基づいた質問が初めに行われた。

続いては,
「J社が新聞に取り上げられた記事を何か挙げて,それについての意見を述べてください。」
「あなたの研究,今まで勉強してきた内容などから,入社したらそれらの何が生かせると思いますか。」
「担当教授の研究への取り組み方について,あなたが思う事について述べてください。」

どれもこれも,どれだけ会社研究をしてきたかが問われた気がした。
どの質問にも,どうやって解答するか悩んでしまった。
挙句の果て,質問内容を勘違いして答えてしまったりして....
もうな面接だった。
Beanはダメダメだったけれど,他の学生はみなさん上手に受け答えしていたと思った。
グループ面接は他の学生と比較されているようで嫌だけれど,逆に他の学生がどういう答え方をしているのか知る事ができるので,いろいろと勉強になる事は事実だ。

Beanにとっては悲惨この上ないダメダメ面接が終了した。
面接にかかった時間は約1時間だった。

お次は研究内容のプレゼン。
グループの中でBeanが一番初めに発表する事になっていた。
当然の事だけれどOHPを使ってのプレゼンの後,質問される。
プレゼンを聞いていたのは総勢6人。
プレゼンを行ってみての反応はあまりよくなかった。
説明が不充分で,研究の面白さが伝わってなかった感じがした。


最後は,性格検査。
性格検査なんて初めてだった。
今まで模擬試験はやった事があったけど,実際に試験を受けるのは初めてだった。
聞かれた質問に対して,自分はどう思うかをただマークするだけなのだが,とにかく質問の数が多いこと多いこと。


全ての試験が終了して,本日の選考は修了となった。
2日以内に連絡があるそうだ。


帰り道,あまりのダメダメ面接に準備不足を痛感した。
もっと受ける会社の事をよく知っていなくちゃダメだなって思った。

しかしながら,もうくたくただった。
早く帰って寝たいと思う一心だった。


・・・・・・・・・・


結局,2日たっても連絡はなかった....
もし連絡があったとしたら,また再び1週間後に最終面接があるはずだった。
それが通れば,内定がもらえるという仕組み。
でも,もし通ったとしてももうへとへとだったから,ある意味落ちて良かったのかも知れない。
そんなわけで,毎週のように関東方面に出かけて試験を受けるというのはきついなぁと思った。


もとはといえば,J社は全く興味のなかった会社。
そうだったとはいえ,さすがに選考にに落ちてしまったのは悔しかった。
心のどこかで,初めの選考を通過できた時点で満足してしまっていた気がする。
自分をアピールすれば出身大学なんて関係ないんだ。
そんなふうに思った。

結果的にはJ社の選考から落ちてしまったけれど,J社を受けた事はBeanにとっていろいろな意味で重要な事だった。
まず第1に,新潟以外の地域で選考に残ることができたこと。
第2に,新潟から東京へ就職活動に出掛け,ちゃんと目的地につけたこと。
これらのことが自信となって,Beanは新潟県内に限らず関東方面の会社も受けてみようと決心したのだった。

そんなわけで,J社の試験を受けることはその後の就職活動に大きく影響を及ぼしたのである。



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