心のメッセージ

PURE Connection に収録されている「心のメッセージ」が、「高橋40年」のリリースにあたり
セルフカバーされた。
この感想は、川口リリアコンサートでのイメージが残っているので、純粋に聞き比べという感じにならないが、突然あるイメージが浮かんできた。

これは連続ドラマである。
オリジナルは、1クールの連続ドラマで言えば、第8−9回の大きな転換場面。



ヒロインの恋人は、おそらく誰かの命を助けるために突然この世を去り、銀河の彼方に旅立ってしまった。まさにそのシーンの、心の底からでてくる叫び、それを運命として受け止めなければならないことへの恨みと悔しさ、そしてしばらく時をおいて少し落ち着いた気持ちを
「写真立て」という一言に凝縮している。

セルフカバーバージョンは、最終回。最後に出演者の名前がエンドロールで流される。各回の印象的なシーンをバックに、真梨子さんの曲が流れてくる。
それは、まるで後年ヒロインが、そういえばこういうこともあったわね・・・と深く述懐する。
まるで、
物語の「おわり」であり、「はじまり」のようなイントロダクションが
扉を開けていく。

真梨子さんの楽曲は、深夜にCDでじっくり対峙して聞き込む曲と、コンサートでこそ演出が生きてくる曲がある。この「心のメッセージ」はどちらでも完成度が高い曲であった。
今回は、どちらかというとLIVE的な編曲になっている。

いずれにしても、大きく転調する最後のパートは、さまざまな苦しみを乗り越えて
明日への希望に人を変えていく。





2013/6/9川口リリアのコンサート記録のタイトルを「時を綴る魔法」と記した。
まさに、

愛を紡ぎ、時を綴る曲 である。