そばにきて
不思議な曲である。詞を見ると、実は男性詞である。
しかし、真梨子さんが歌うと、女性の切ない感情が語られている。
リクエストが多いのもうなづける。「そばにきて」といわれたら、とってもすてきである。
fiestaのぺージでも述べたように、恋愛にはタイミングがある。そしてハプニングもある。
出会う順番が違っていたらどうなっていたのだろうか・・・
しかし、一番好きな人に一番ひどい仕打ちを受けることもあるだろう・・・
求めてやまない志向的な愛。
そのシーンは様々である。
しかし、この曲は「ひとつの情景」が思い浮かんでこないからこそ、聴く人すべての目頭を熱くするのだろう。
年下の彼が、まだ関係を続けたいけど彼女が彼のことを思って別れようとしている情景
青山で働く素敵な恋人がいるのに、町で健気に働く自然な感じな女性に心ひかれ、その彼女と偶然乗り合わせた電車、じゃあまたと言って・・・まるで何もなかったのように。
名門の家柄の生まれであることを気にしている彼女、どんなに愛して慕ってくれてもやはり家柄の壁は厚い・・・・それを乗り越えるだけの愛情があるのか・・・。
というように、まるで私の恋愛(片思いの)経験かと思わせるようなシーンが想像はできた。
しかし、鑑賞者ひとりひとり異なるであろう。
さらに、この曲は、ストーリーにもなっていない。
なぜなら、すべてのフレーズがこの言葉に集約されていくからだ。
君だから恋をしたのに
右の写真は、ペーパームーン2004VOL30JUN.のカレンダーである。この写真を見たとき、どうしても真梨子さんが颯爽と青山あたりを歩いているのを想像してしまった。そして、君と生きたいのモチーフに登場する彼女のような感覚で見つめ、そして憧れたものである。
それは、どんなに愛しても「橋真梨子」は私とは別世界の人だからである。
しかし、橋真梨子であろうとする健気な「まり子さん」の心境には、もしかしたらこのページで近づくことができるかもしれない・・・・
私は、この曲がHENRYBANDプレイ後、落ち着いた位置の2曲目に来るとすわりがいいと思ってきた。幕が閉じるまでのユニットの最初のメイン曲の感覚である。 BEST SELECTIONでも、その位置において想定してある。