BLUESette
FORESTで「ブルースを聞かせて」と歌った真梨子さんが、1年後に「ブルースっぽいもの」というタイトルのアルバムをリリースするのも不思議である。
このアルバムは、タイトル通りブルースっぽい「ネイチャーBOY」が中心となっている。後年、この謎の写真家のモデルがいるというお話をどなたかから聞いたとき、「DIRTY MOON」 「旅情」 「家」と収録されている曲が、故郷福岡をイメージしているんだなぁと感じとった。
ココロを揺さぶるという点でBLUESetteである。
オープニングのNHKホールのコンサートで、帽子をかぶり何とスカートをはいた真梨子さんが「cosmos in the rain」を歌い始めたとき、アルバムジャケットの真梨子さんの写真が浮かんできた。謎のカメラマンが追いかけてきたのは、アーティスト橋真梨子を演じるまり子さんではなかったのかと。
digital録音もよく世界の広がりもある。
決して幸せだったとはいえない少女時代、お母様との葛藤もあり、ひとりで「月」を眺めていた夜もあったはずだ。
上京して、まだ帰れないけど自分を見守って許して欲しいとは真実の心情でありそんな真梨子さんを賛美したい思いにとらわれる。
2008 Swing Heart のコンサート第2部の「博多のLIVE ハウス」のヒントがこのアルバムにあるのかも知れない。こんな思いは、1987年当時感じられなかったことである。
アルバム「BLUESette」とSwing Heart のコンサート第2部の「星の流れに」。実はとっても深い関係があるように思えてきた。