Eternally
1988
このコンサートのタイトルを観て、私はいよいよ橋真梨子のコンサートもここまでかと思ってしまった。当時としては結構、衝撃的なタイトルであった。
もとより、「仕事として歌っています」というプロ意識が、ときとして誤解を生んでいた。
それは、歌手は歌が好きで、その歌い手の人生そのものであるという間違ったイメージを当時の一部の報道者が持っていて、よほどそのインタビューのときの印象がよくなかったのであろう、曲解された新聞インタビュー記事を私も見たことがあるのである。
そんな経緯での、このタイトルである。
「いつでもやめる」と普通に言っていた真梨子さんである。
ここにまたNHKホール最前列のコンサート記録がある。
最近の私が評した、「女神の恩寵」というイメージを、実は20年前から感じているのである。
1988/9/26
ずいぶんステージが広く見えた。真梨子が近くにいた。
あのぶつけるような歌声がなくなって、優しく、BLUESetteで残した余韻を
「翌朝の朝もや」(レイトリーで描かれた紫の朝もや)につなげるような、神の光のような光の糸を感じた。アメリカ西海岸の太陽と光、潮なぎを感じさせる暖かさである。
ファルセットにならず、声のつやそして幅もあり、
安心して観ていられるコンサートであった。ただあえて言えば、曲がよすぎてかえってメリハリのない部分があった。Samba Magicから激しくなる部分のバランスがやや悪い。
しかし、だからこそ、for you・・・・がいきていたのだと思う。
行ってよかった・・・・・でも、真梨子のコンサートもあと数年かも知れない・・・・・
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LP VIH28344 CD VDR1546
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ビクター音楽産業株式会社
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