FANTASIA
1990
FANTASIA制作から50周年目のメモリアルな年のアルバム
日経エンターティンメント1997.11月号で、真梨子さんが1990年のアルバムFANTASIAについてインタビューで答えている。
「あのアルバムにFANTASIAと名づけたのはうちのダンナさんなんだけど、彼にとっても子どもの頃から見ていて、記憶に鮮やかに刻まれている作品らしいの。だからこそ出てきたタイトルかもしれないですね。」
1940に制作されたディズニー映画FANTASIAで、ミッキーマウスが魔王に怒られ困ったような顔をするシーンの表情が、当時飼っていたプードルの花子ちゃんに似ていたというコメントもあり、動物好きの真梨子さんにとってもお気に入りの映画である。
よって、このアルバムは曲とそこに描がれる風景が、自然と浮かんでくるような楽曲が多い。
今でも歌われ、2008年のコンサートの2部で盛り上げた「ヒ・ラ・ヒ・ラ淫ら」が、大津あきらさん作詞、鈴木キサブロー作曲であるとは意外な展開。
そして、名曲「TENDERLY」。失恋の歌なのに、こんなに余裕のある大人の曲が聴けるなんて、シチュエーションは異なるが、まるで年上の彼女に別れのときに、暖かい微笑みと気持ちで包まれたような錯覚を感じ取らせる曲である。
だから、大きな鳥瞰図的な視点を感じさせる「パハロ デル ソル」が生きてくる。そして「遠いProphecy」。深遠なイントロが特徴的。
その瞬間、心が大きく動いた。スピーカーから、ピアノのイントロが響いてきて何が起こるのかと、すでに感動していた。
紗そしてPRETENDと何か寂しい感じがしていた自分にとって、ついにその瞬間が訪れたという感じ。「EVERYTIME I FEEL YOUR HEART 君と生きたい」に、真梨子さんを応援してきてよかったと心から思った。
1990年の作品が、今のコンサートでも輝いている。
「EVERYTIME I FEEL YOUR HEART 君と生きたい」は、19999-2000年のてまりNETのコーナー担当当時、心象風景を感じられる曲として地下鉄の丸の内線で赤坂見付から四谷あたりと想像し話題にしていた。コンサートでは、90年のツアーで曲目に入っていたが、10年間歌われていなかったので、2001年にセツトリストされてとっても嬉しい感覚にとらわれたのを覚えている。
数年後のコンサートパンフレットで、今一番自分にしっくりくる曲と真梨子さんがおっしゃっていた。
ちなみに、CDもいいが、添付画像のようにカセットテープの方が、よりかっこいい真梨子さんに見えている。