部屋の空気をお洒落にする女性 VOCAL

真梨子さんの曲だけをきいているわけではない。しかし、このCDを聞いて、空気をお洒落にしてから真梨子さんを聴いていることがある。自然な ゆらぎ を演出してくれる素晴らしいヴォーカルである。
そのようなCDをレイアウトしてみたら、どことなくこのページもお洒落に仕上がった感じがする。


WHAT'S NEW
Linda Ronstdt & THE NELSON RIDDLE ORCHESTRA
ASYLUM 9 60260-2



コンテンポラリー・ポップス界の大スターが巨匠率いるオーケストラとスタンダードナンバー9曲を収録した当時の話題作品。

低音から高音の伸びまで見事に表現している。
土曜日の深夜落ち着いた時間に
部屋の明かりを暗めにしてゆったりと聞きたい曲ばかり入っている。









Cheryl Bentyne
Walts for Debby
FKCP41813

歌手とピアニストの対話で綴られた傑作

という感想でブックレットが始まる。
マンハッタントランスファーの一員として活躍し
また、ボストンのバークレー音楽院でヴォイス
トレーナーとして指導もしていた
シェリル・ベンティーン。

そして、
老練なピアニストのケニー・バロン。
彼は、ジャズヴァイオリニストの寺井尚子さんを
アメリカに紹介した存在としても知られている。
目だたずにしっかりと呼応して、個性を発揮する。この日本人的な感性の表現力。

ドラムスをまったく使っていないこのCDでは、彼女のヴォーカルの邪魔をしないように
一方でその存在を十分に引き出すような呼応で魅せてくれている。

橋真梨子さんと宮原恵太さんのピアノ。
真梨子さんの弦楽器の響きのような表現力とピアノの呼応、その距離感にどことなく似ている。



BIRDLAND 30 CH-117 1985
女性ジャズシンガーの中で、ナンバーワンの実力と評される伊藤君子さんの魅力が存分に発揮されているCD。ウェザー・リポートや、マンハッタン・トランスファーの歌唱で知られる「BIRDLAND」を、ピアノトリオをバックに見事に歌い上げています。




Follow Me
そして、全米チャートNo.1になった作品「Follow Me」 EPIC SONY 28-8P-5215 1988

アランフェス協奏曲の第2楽章からメロディーをとった力作のタイトル曲。
ジョン・レノンの名曲「LOVE」
ビリー・ジョエルの名曲
「NEW YORK STATE OF MIND」
 そして、当時のLIVEでよく歌っていた
「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」(明日に架ける橋)。本人曰く、歌っていて自分が元気付けられる歌とのコメントがのっている。










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スピードのある現代だから
ゆったりとしたテンポで語られる物語りにはどんなに疲れている時にも耳をかたむけようかという気にさせられる。
しかも、彼女の温かみのある語り口は、しっくりと心に収まっていく。 
( 宮本美智子さん Follow Me ブックレット解説)