向日葵
楽曲にはみなさんひとりひとりの思い入れがあって良い。
どのような風景を想い描いてもよい。
この向日葵は、恋の歌ではないと思っています。
初めて聴いたときは、山奥の何か深遠な滝の中にすいこまれていくような感覚になって
しまったのですが、実は次のような感想を率直に持ちました。
向日葵に登場する人と、それが誰であるかをまとめて見ます。
私 広瀬まり子さん (橋真梨子さん)
貴方 お母様
向日葵 シンガーである橋真梨子さん
お母様
「まりこ」さんが実際に見た向日葵
この詩がいつ書かれたものかわかりません。お母様が体調を崩された98年9月の川口リリアコンサートの当日の後、東北秋田と能代のコンサートツアーにででいることを考えると
9月の東北地方でのひまわりと連想しました。
北海道でも向日葵が咲きます。
声を限りに歌っている向日葵の真梨子さんは、東京にお母様を残してコンサートツアーに
でているのです。「私の涙知らず」に、本当の気持ちとは別に、
仕事としてシンガーを演じわれわれファンのもとに、
真梨子さんは笑顔を見せてくれていたのです。
甘えすぎた日々。
恋の歌をうたっているのに、親への愛情を知らなかった。
私は23のときに母をなくしているので親孝行はできませんでした。
「まりこ」さんの気持ちがなんとなくわかります。
実は、私は香港ツアーの出発当日の朝から、本当に偶然ですが
成田全日空ホテルから搭乗まで、お母様方と同行することになったのです。
少女のころ広島にいらしたお母様は大変なご苦労をされています。
でも本当に、笑顔の素晴らしい方で、向日葵のように周囲を明るくされる方でした。
おそらく、具合が悪くなられたあとでも真梨子さんを励まし続けられたのではないでしょうか。
あの深遠なメロディラインに、私は死の時を通じて感じられる「生への畏敬」のような感情を
持っています。
あくまでも私の感想です。
でも、共通体験を持つ私としては、「特別な化粧」がどういう化粧なのか
この「向日葵」がきわめて擬人化された特殊な曲であると感じざるを得ないのです。
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