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そこにあるのは「高橋真梨子の世界」である。digitalの時代に、レコードを聴きにいくというシーンから異空間の世界、古びたアナログに主人公の存在を投影していく「真昼の別れ」は絶品。そして、「連絡」のステージのシーンが思い出された。
その愛は、セピア色の想い。
時間を越えて存在し続けるものである。

真梨子さんは、ステージで、美なる存在のあるものを表現することで、その聖なる存在をわれわれに感じとれるように表現してくれる取次ぎ者である。美なる存在の通訳者といってもよい。それを表現する真梨子さん自身も美しい。

夏のコンサートで聴いた「Triangle」のオープニング。
もう8年も前なのかという感じ。横浜が似合うお二人の
「ラストメール」
そういえば、みなとみらいのカフェバーで、グラスを傾けた。

このアルバムの歌詞カードのパンフレットは、真梨子さんの写真がふんだんに使われている。珍しい笑顔の写真もある。
そう1995年当時の顔とはまったく別人である。
「貴方がいる」は、日常にある幸せそのもの。
それは、古びたレコードの世界かも知れない。しかし、自分らしく素直になれる生活である。