Monologue
ランブルにこめられた想い
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前回1―7―lastの秘密と称して、コンサートのメインになる曲がB面の2曲目に
入っていると述べた。確かに、アフロディーテは、グリコのアーモンドチョコレートのCFとタイアップして、毎日のようにTVに流されていた。薬師丸博子(当時)さんの登場で一躍有名になった、来生さん姉弟の存在も欠かせない。
しかし、7曲目はランブルである。
もうアルバムも3枚目になると、マリーやジョニイを加えれば、コンサートのセットリストに事欠かない。そして、全力で駆けてきたけど、ふと一息ついて、ニッカウヰスキーの水割りを飲んでいると、騒々しいお店の中で自分が存在している。まるで博多の88(はちはち)のような、LIVEハウスで歌っている自分のような姿がそこにある。
この曲を真梨子さんは、嬉しそうに歌っている。
当時のコンサートの演出は決して真梨子さんにとって心地よいものではなかった。
日本語の歌詞を大切にしたい、とは思っても、演出が不本意であった。
ランブルは、「ありのままの自分」を映している。
裏窓
当時恋人であったアーティストが、真梨子さんに作曲し贈った名曲である。
後年のJazz Singerとあわせて対になっている。
しかも、二人の将来を予感させる曲になっている。
その意味で、Monologueまでが、初期アルバム3部作と私は考えている。