OVER
私の大好きな曲である。HEARTとともに、橋真梨子だぁ・・・・と思ってしまう。
「そばにきて」や「my Singer」が好きなのは、「昔の真梨子」に触れたような気になるからである。
あえて、真梨子さんと書かないこの感覚を感じ取って許してほしい。
MELLOWLIPSのコピーは、「まるでロマンチックシネマだね・・・」というものだった。
東京厚生年金会館というより、新宿の厚生年金が私のホームグラウンドであり、実は真梨子さんは結構長く使っていたコンサートホールである。
ぴあ掲載のインフォメーション
コンサートの終演後、大通り沿いを人の列が埋め尽くしたとき、私と彼女は、あえてその列に逆らわず、ゆっくりと歩いたものだった。
そして、伊勢丹からファッションビル沿いを歩くと、新宿の人気のない夜のデパート街が、あの渋谷の公園通りの街灯のカクテル光線のようなイメージを漂わせていた。
特に雨上がりが最高だった。
まさに、OVERの舞台である。
ただ、幸いにも私は彼女と別れはしなかった。そして、香港まで一緒に出かけてしまった。
もうすぐ雨は上がり 夜明けの陽が昇る
二人傷ついても
そう 優しい街だったわ
大津あきら氏は、この別れの歌に実は、明日への希望を語っている。
生きていく勇気をにじませている。
後年真梨子さんが書く詞がそうであるように、主人公は救われる。
それは歌の世界だから可能なのかもしれない。しかし、人は強くしっかりと生きていけるのである。
こういう、「真梨子のストレートな恋の歌」をリアルタイムにたくさん聞いてきたので、この音楽館で、真梨子さんの素晴らしさを、これでもかぁという感じで、語り続けている。
有名ライターではないので、真梨子さんを直接取材することはないであろう・・・・しかし、OVER の時代に、恋愛できたのは幸せだったと思うのである。
そして、有名ライターの表現する真梨子さんではなく、
皆さんの心を打つ「橋真梨子さんの世界」を描き続けたいと思うのである。
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