SOIREE 

もとより想定曲順を発表するのは、単なるクイズ感覚でもなく、また当ててほくそ笑むためのものでもない。的中という言葉でくくれば、かなり的中はしているが、それ以上にリクエストが通ったという感覚のほうが強い。 
「君と生きたい」のアカペラ、「Tear」、「涙もろいペギー」など、まるでコンサートの演出に関わっているかの誤解すらする経験であった。
想定曲順を創ることは、今年一年間このキーワードにこだわって真梨子さんの曲を聴いてみようという聴くためのポイントを確認する作業なのである。

今年は、すでに29のオリジナルアルバムをじっくりと聞いて、鑑賞記録を掲載している。そんな折、日刊スポーツの新聞インタビューでヘンリーさんがコメントしていた。「今度のアルバムは今までの真梨子さんの曲とはちょっと違う感じに聞こえるかも知れない、サルサやラテンも入っています。」と。実は、このコメントが今年のコンサートのある姿勢を受けてのものであるとは誰も思わなかったに違いない。

しかし、ある情報誌の3ページに渡る真梨子さんへのインタビューで、真梨子さんは、こう述べているのである。
「今年は、ヒット曲をしっかりと歌います。自分が海外アーティストのコンサートに行って期待するのは、やっぱりヒット曲だから。ヘンリーさんともしっかりと歌おうと話し合っています。」と。
つまり、ヘンリーさんのコメントとあわせて考えれば、CDはSOIREE、コンサートはTHE 高橋真梨子であるというここ数年見慣れたものになるのであろう。
ということで、もしかするとファンは飽きるかも知れないことを覚悟の上の構成なのである。しかし、あえて私が補足したい。これは、昨年の猛暑の中のコンサートツアーで、しかもカバーアルバムという点で、ある種のストレスも不完全燃焼もあったに違いない。同時に私自身厳しいコメントも掲載している。たとえ声質が変わってきても、自分の歌をしっかりと歌って今の高橋真梨子を聴いてほしいというアーティストとしての本音なのだと解釈できるのである。
そこには、奇を衒うことも無く、ストレートな高橋真梨子がいるはずだ。

そこで、では何をモチーフにしていくのかと考えて、浮かんできた言葉がある。
「あなた」というフレーズであった。
私は今年一年この言葉を大切にしていこうと私は思う。

そういう意味での想定曲順である。
6/8にCDがリリースされたあと改訂版を掲載しなおす予定ではあるが、私の受けた波動は別掲の通りの曲順のコンサートになった。
興味のある方だけクリックしてほしい。
(2011/6/4記)





SOIREE想定曲順リスト(2011/6/8改訂)