友香さんのAOR   2011.2.20 西五反田さいた堂

AORというジャンルの中で、都会派POPSを今歌えるsingerは、日本には少ない。
ボビー・コールドウェルさんのAORを聴いたご縁とアメリカへの憧れが私にあるからか、藤岡友香さんの圧倒的な声の張りと伸び、弦楽器を思わせる暖かいビブラートで表現されるそのアメリカ東部のイメージの曲は、N.YやWashington.D.Cの街並を思わせた。
もちろんそれは、11月の10日間ほどの滞在で、街の隅々まで旅をして、その空気を感してきた私のつたない経験から感じられる直感でもある。
ご本人にしてみれば、そのベースは、香川の仁尾の夕暮れの海辺であり留学経験からからなのかも知れない。



過去のLIVEの経験から、この時間ならまだ数人しかいないだろうと思った時刻17:15。すでに満員に近い。香川の県人会なのだろうか、友香さんの上京初LIVEを祝福する方たちがたくさん会場に集まっていた。
大変恐縮であるが、およそ都会派POPSの世界とは別世界の感じもしたが、名刺交換も始まり、どうなることかと思いながらみていた。
しかし、藤岡さんはいつもどおりの素敵なvocalを聞かせてくれた。


今晩の「藤岡友香の世界」のセツトリストは次のとおりである。



1st Stage

 1. At last  by Etta James
 2. Incomplete  
 3. True Love  
 4. Song in Blue  
 5. If I ain’t got you  by Alicia Keys
 6. Promise  

2nd Stage
 7. I will always love you  by Whitney Houston
 8. Fly me to the moon
 9. 二人で・・・ 
 10. It’s my life  
 11. I wanna be close to you 
 12. 大切な人  

曲の構成もよく考えられていると思う。全12曲、Jazzyな曲とオリジナルがよく調和していると思う。特に後半5曲は、スローバラードから始まるし、ジャズナンバーであり数多くの映画で使われ、また、ANAのCFで取り上げられて馴染みのある8曲目で聴く者をタイムスリップさせる。そして11曲目のオリジナルと、見事に対(つい)になっている。
その意味では、前半が
香川の仁尾の海、後半はN.YやWashington.D.Cの都会という心象風景が浮かんできたのである。
そこにあるのは、
求めてやまない恋と愛
その歌詞の中で、どれだけヒロインは恋人を許せるのか? 
友香さんがその世界を演じることが出来ているのか?
その意味で、少し変わった雰囲気の中でも、存分に歌えるようになっている友香さんの実力の伸びに大変感動している。
ちょうど1年前の渋谷でのLIVEとは別の大人のtomokaさんがいた。
この夏「さぬき映画祭」の優秀作品の主演女優のデビューも待っている。
もちろん友香さんが主題曲を歌うとのことである。

フラッシュなしで撮影した写真。帰り際にご本人に見ていただいたのでここで掲載したい。とっても素敵な友香さんです。







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