12: ずいき

 里芋のおいしい季節ですね。煮っころがしもおいしいですし、炊合せの材料としても欠くことができませんね。
 ところで「ずいき」って知ってますか。里芋の茎って言えばいいのかな。地上に生えているところです。 ずいきの根元の親芋を「がしら」と呼び、その周りに子芋(里芋)ができるわけです。 山中では子芋の目的でなく、ずいきやがしらを食べるために赤ずいきを栽培する方が多いみたいです。
 ずいきは皮をむき適当な大きさに切り、軽くから煎りし甘酢をからめるようにします。これが地元料理の「すこ」です。赤色がきれいに仕上がり、割と日持ちのする食物です。 また、炊いたりもしますが、あまり炊きすぎるとべたべたと溶けてしまいます。
 がしらは煮物にしたり、焼いて食べます。昔の人のおやつ感覚みたいです。

 私は小さい時からこの季節になるといやというほどずいきがしらを見てきました。 ですからあんまり好きじゃないですね。(おいしくないといってるんじゃないですよ、けっして。) でも、里芋の方が好きですね、やっぱり。