30: 明月楼のお座敷あそび 
        第二幕   

 昨年は「太鼓持ちあらい」さんを迎え、「明月楼のお座敷あそび」と題し、食の花を開催しました。今年は山中温泉の芸妓さんにスポットを当て、『明月楼のお座敷あそび 第二幕』と題し、開催しました。

 ここで山中温泉の芸妓さんの事も少し書いてみますね。
 「27:山中温泉の料亭の話」で料亭のことは少し書きましたが、芸妓さんはこれより古いようです。「山遊び」に芸妓や幇間を伴ったことは前述の通りです。詳しくはわかりませんが明治の末頃には芸妓は八人だったといわれます。
 その後山中温泉の発展と共に芸妓も増え、最盛期には200人を数えました。それでも足りないくらい忙しかったといいます。しかし、その後の経済環境変化や遊びの多様化により芸妓さんと遊べるお大尽が減ってきたようです。それに伴い芸妓の数もだんだん減ってきました。
 昔は地元の職人さんたちも芸妓さんとうまく遊んでいたものす。今は芸妓さんは歌や踊りのお座付きを披露し、お酌をするだけと思っている方も多いのかもしれませんね。本来はもっと艶っぽいおあそび言葉あそびがあったのでしょう。そして、遊ぶ方もそれなりのセンスと教養が必要だったのでしょうね。

そんな訳で、今回は
   芸妓さんのお座付き(歌や踊り)を見ているだけではもったいないでしょ。
   ちょっと艶っぽい昔ながらの「お座敷あそび」をいっしょに体験しましょう。
  そして、もちろんあそび心いっぱいの明月楼のおもてなし。
をテーマにしました。

当日は若い人や女性も参加していただき楽しく過ごせたかと思います。
もう少し、芸妓さんが若ければ・・・という声も聞こえそうだけど・・・。

芸妓さんとの昔ながらのお座敷あそびのできる「ちょっと粋な人」になりませんか。