大浜流灌頂 (おおはまながれかんじょう)

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流灌頂「武者絵大灯篭」 「博多の夏は山笠で始まり、流灌頂で終わる」

博多の祭と言えば・・どんたく・山笠・放生会が有名。
が、その昔は流灌頂が山笠や放生会に並ぶくらいに賑わった事は知られてない。
その流灌頂は8月24日から3日間博多区大博町(大浜地区)で行われる。
起源は宝暦6(1756)年に当時多かった海難と疫病の祈祷を行ったのが
始まりとされており、実に250年の歴史がある祭りである。

大博通りから横に通じる路地に入ると・・
露店や灯りが目に入ってくる。
その中でも目を引くのが「武者絵大灯篭」
博多最後の絵師と言われる「海老崎雪渓」の作であり、3ヶ所に計6枚ある。
この絵は福岡県無形文化財に指定されている程で、
流灌頂の名物と言っていいだろう。
流灌頂「施餓鬼堂」 通りを歩いて行くと中ほどに「施餓鬼堂」が設けられており、
50円で蝋燭と線香を買い、お参り出来る。
施餓鬼堂には「不動明王」「大日如来」「弘法大師」が祭られている。
この仏像は東長寺に安置されている3体であり、
この祭りの期間中も東長寺の僧侶により読教が行われる。
流灌頂「絵行灯」 お祭り会場となっている通りは歩行者天国になっており、
その通りに面した家々には「今月今夜」と書かれた絵行灯が置かれている。
又、露店は地域住民の手作り風で、どの店も親近感が沸いてくる。

祭りの主催は「博多大浜流灌頂承継保存会」。
話によれば、大浜地区の夏祭りと伝統行事を合体させて、
街作りのイベントにしようと頑張っているとの事。
確かに、どんたくや山笠のような派手さと賑わいはないが、
地域に根付いた祭りとして温かく親近感があった。

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