1月
朝から大きい声を出して、歌って、お話して、体操して!一日のスタートとしてはとても良い。
○○さんは張り切って前に立ち、「さあ皆さん、音楽に合わせて体操を始めましょう」とリーダーになってやっている。驚いた!6〜7人がその歌にのって動作を真似ている。今まで歌の時間で一人一人歌って、それはそれで良いが、何曲か皆で歌える曲があっても良い。
自分に合った場面にくると、皆すかさず主役を演じてくれる。主役を演じられない人も周囲の人の真似をしたり動作を見て笑っている。楽しんでもらえればそれで良い。
イメージトレーニングは空想の世界
体操の時、音楽に合わせてイメージトレーニングみたいなものを行う。頭の体操もいい。空想の世界が入って‥‥。
眼を閉じて扉を開ける。ここはどこ?病院。海にしよう。何がいる? お魚。ここは竜宮城‥‥。
《舟漕ぎ》とか昔楽に合わせて一つのイメージを思い浮べるようにしてやる。オールを漕ぐように、「よいしょよいしょ」と声をかけてとか。
音楽にのって連想ゲーム
リハビリを兼ねてストレッチ体操も始める。動きと動きの問は「一、二、三、四、五」と動きを一端止めて、ド声を出して数えてみる。これはけっこうきつくて効いている感じ。その間も頭の体操をしてみる。
イメージトレーニングの時は幻想的な曲を流す。川の流れるような音がちょうど聞こえてくる。それに合わせて世界を拡げてみる。けっこうのれる人はその世界に入ってくる。
川→滝壺→水浴ぴ→体を洗う→川下の宿→温泉→ご馳走‥‥近頃はやりの連想ゲームである。
1月のある日曜の午前、音楽のセッションの場の設営のため階段を昇っていくと、すでに食堂兼テレビルームから歌声が聞こえてきた。○○さんが立って七〜八人が周りに座り、歌に合わせて手拍子が入っている。やはりここは日本的に。セッションも和風を考えなければ。皆ニコニコ笑って、和気あいあいとした雰囲気である。
保育園での、《ごっこ遊ぴ》にみる、「私、先生!」、「私、お母さん」、「僕、赤ちゃん」といった役割を演じる遊ぴのような‥‥そんな感じを受けた。その時の曲目は演歌でなく童謡で、《子供ごっこ》の世界だった。
そういえば、《音楽のセッション》では《学生ごっこ》でお年寄が、私たち《先生》の言うことを聞いて、真剣な表情で歌ったり話を聴いている。
日本人の心の故郷
今週の空オケは、「津軽平野」。司会者の軽妙な話振りに皆のってくる。暮らしたこともない津軽に何故か郷愁を感じる。日本人の心の故郷に関係しているのだろうか?
やや難しい節回しにもかかわらず、一番から三番まで独りずつマイクを持って歌う役に名乗り出てくる。メロディーものりやすいのだろう。「皆出しやすい音の高さで歌っていますね」、「延ばしすぎないようにね」。タイミングの良い指摘でスムーズにセッションが流れていく。
そのうち本当に雪がふったらまた取り上げようと思う。