(since.2001.1.28)

日々目にする新聞。しかし、中には特ダネや広告の中に埋もれてしまう小さな記事もある。
ここではそんな「誰の記憶にも残らないけど、僕が気になった小さな記事」を取り上げていきたいと思う。


読売新聞・放送塔(読者からのテレビ番組に関する投書欄)より
(2001年5月5日付け・読売新聞朝刊より)

家族で燃えるじゃんけん
 フジテレビ系日曜「サザエさん」で、
最後のじゃんけん対決に家族4人で燃えている。ほのぼのした内容はもちろん、じゃんけんもずっと続けて。(茨城県・主婦O・H 35歳)

プロ野球中継に提案
 プロ野球中継に提案したい。
読唇術の専門家に試合中の会話を読み取ってもらってはどうか。監督や選手がピンチの際、どんなことを話しているのか。審判への抗議はどんな口調か。口の動きからある程度推理するのは可能かと思う。副音声などで採用すると、中継の幅も広がると思うのだが。(東京都・会社員I・S 39歳)(同様2通)

サザエさんのじゃんけんに燃える家族...。そりゃあ燃えるわな。だって勝負のチャンスは一週間に一回きりなんだから。もしサザエさんに勝ったら、翌週は幸運が訪れるとかやっているのだろうか。幸せな家族だ。一方のプロ野球中継への提案。世の中には色々なことを考える人たちがいるんですね。同様2通だって。でも読唇術の専門家でも、同時通訳みたいに読み取ることができるのだろうか。モタモタした通訳(?)なら無い方がマシだと思うけど。

田原俊彦さんの駐車違反身代わり マネジャー書類送検
(2001年5月1日付け・読売新聞夕刊より)

 歌手の田原俊彦さん(40)が行った違法駐車の身代わりになったとして、警視庁交通捜査課と碑文谷署は1日、所属事務所の男性マネジャー(25)を犯人隠避の疑いで書類送検した。
 調べによると、このマネジャーは先月15日午後4時50分ごろ、田原さんが東京都目黒区中根の路上に乗用車を違法駐車していたにもかかわらず、同署員に対して、「自分が運転して止めた」などと虚偽の申告をして田原さんの違反を隠避した疑い。
 田原さんとマネジャーはダンススクールに通うために、同日午後4時10分ごろから約40分間にわたり、同スクールのあるビル前の路上に2台の乗用車を放置していた。
 田原さんは「(マネジャーがうその申告をしたことについては)
取り調べ後に初めて知った。大変申し訳ない」などと話しているという。

これって田原は罪にならないの?マネジャーが書類送検された罪状が“犯人隠避”ならば、その犯人=田原のはず。それにしても田原の“取り調べ後に初めて知った”って本当かねえ。まるで自分の罪を秘書に擦りつけて、「全部秘書が勝手にやったこと」とトボけている政治家みたい。ってそんな大物じゃないか、田原って。

水野晴郎がまたやってもうた!「シベ超2」”エキス”てんこ盛り。
(2001年2月23日付け・スポーツニッポン「ハセガワ・アヤのかぶりつき報告」より)

1人で5役”緊張感0”のアクション・ロマン「シベリア超特急2」
 見たぞ「シベ超2」。そう水野晴郎氏が原作、脚色、監督、製作、主演の5役をこなした映画「シベリア超特急」の第2弾。キャッチフレーズが「スーパーサスペンス・アクション・ロマン」、そんでもって「あの山下将軍が帰ってきた」だって。さらに監督名が「MIKE MIZUNO」。これだけで金払う価値ありだよ。
 前作はかたせ梨乃をヒロインに迎え、”好き放題”していた晴郎ちゃん。今回もやってくれてる。
 冒頭、いきなり11分の長回し。そして、あの名作「戦艦ポチョムキン」の名物シーンをならったという階段落ち場面。普通、映画作ってて”・・・のマネしました”とは言わんわな。さらに晴郎ちゃんいわく「1作目でもやったが、再び映像の魅力のすべてをかけて撮った」という”ロープ投げシーン”・・・と見どころは
”ダラダラ”続きます。
 まあ、あんまり関係ないけど!?ストーリーを言うと、舞台は第2次大戦直前の満州のホテルで、シベリア鉄道爆破事故のために缶詰めになった11人。その中には女医、伯爵夫人、戦争成り金とその愛人などクセ者ぞろい。もちろんその中に山下将軍も。そして絵にかいたように起こる密室殺人事件・・・。
 出演陣はかなり豪華そして高齢。でもみんなMIKE MIZUNOのわがままにつきあってる。
何と草笛光子がお色気ダンサー役で、ダンスシーンでは太ももあらわになるほどのサービス。淡島千景、長門裕之とギャラだけでもすごいんと違う?(でも1作目で出てた晴郎ちゃんの弟子の”ぼんチャン”はなぜ出てないの)
 晴郎ちゃんの芝居にも磨きがかかった。陸軍大将なのにノホホンとして、セリフは棒読み、出っ張ったおなかで歩く姿はペンギンのよう。
 「真相は他の人に話さないで」と豪語する晴郎ちゃん・・・。誰がしゃべるか!でも、この身震いするほどの”緊張感0”の作品。私は・・・好きです。大阪では24日公開。

この記事、朝から笑かしてくれました。この笑いはひとえに「シベ超2」に負うところが大きい。パート1を見た僕は、映画のキャッチ・コピーにあった「ラスト2段のどんでん返し」にホントに引っくり返ってしまった。もちろん「そんなのアリ!?」という意味で。最近「渡鬼」で見なくなった草笛光子は、こんなところで油を売ってたのか。それにしても、晴郎ちゃんの永遠のパートナーで、前作では主役級の扱いだった”ぼんチャン”はなぜ出演しなかったのか。二人の間に何があったのか。しょうもない殺人事件なんてどうでもいいので、そっちの方の謎を解いて欲しいぞ、山下将軍。最後に。ホテルが舞台のこの映画、なぜタイトルが「シベリア超特急2」なの?

慣れぬパソコン「ばかにするな」 枚方寝屋川消防組合 ひざげり けが負わせ処分。
(2001年2月10日付・朝日新聞朝刊より)

 大阪府枚方市と寝屋川市でつくる枚方寝屋川消防組合は9日、消防司令補(45)が不慣れなパソコン操作を部下の消防士長(44)にばかにされたと思い、太ももをひざでけって約1週間のけがを負わせたとして、減給10分の1(1ヶ月)の懲戒処分にし、上司の警防部長ら6人も文書注意処分などにした、と発表した。
 同消防組合によると、司令補らは枚方東消防署に勤務。司令補が1月14日、署内の調査室で、同日未明に起きた建物火災の報告書をパソコンで作成していたところ、士長に
「そこまでいったら完ぺきでんなー」「さすがでんなー」などと言われたことに腹を立て、「そんな言い方しかでけへんのか」などと言いながら左太ももをひざでけったという。司令補は昨年4月、警防部調査係に配属されたばかりで、パソコンの操作に不慣れだった。

事件の内容より、関西弁を守ろうとする朝日新聞記者の姿勢に心打たれまんなー。

「宝くじ当せんさせろ」脅迫元教諭に懲役9年判決。
(2001年1月29日付・産経新聞夕刊より)

 「宝くじに当せんさせろ」と要求する脅迫状を第一勧業銀行や千葉県成田市長らに送り付け、公園に針をまいたなどとして、脅迫や威力業務妨害の罪などに問われた同県八街市の元高校教諭(42)に対する判決公判が29日、千葉地裁で開かれた。久保真人裁判長は「身勝手かつ自己中心的な犯行で酌量の余地はない。人命にもかかわりかねない危険な犯行」として、懲役9年(求刑懲役10年)を言い渡した。
 起訴状などによると、被告は宝くじが当せんしないことなどの腹いせに、平成11年12月から12年3月にかけて同県成田、八街両市の市長らに
「公園の砂場に針をまく。中止するのは第一勧銀が要求をのむときだ」などと脅迫状を送付。成田市の公園の砂場に針を10本まいて、市の公園管理業務を妨害。
 またこの間、第一勧銀に「針をまいた」などと脅迫状を送ったうえ、同県佐倉市岩富の公会堂に放火、外壁を焦がすなどした。

よっぽど悔しかったんだろう。まいた針が10本。それで懲役9年。1本あたり約11ヶ月の懲役。あっ、放火の罪もあるか。それにしても脅迫の内容が「針をまく」なんてあまりに幼稚。第一勧銀が相手だったら、銀行強盗でもした方がよっぽど道理にかなっているのに。(って針10本じゃ銀行は襲えませんが。)ところで犯人は宝くじの何等を要求していたのだろうか。

日本女性を”バッグアップ”。榊原郁恵・酒井彩名、第3回日本バッグアップ大賞を受賞。
(2001年1月26日付・スポーツニッポンより)

大ハシャギの二人
 
日本ハンドバッグ協会が認定する「第3回日本バッグアップ大賞」の授賞式が25日、都内で行われ、タレントの榊原郁恵(41)と酒井彩名(15)が選ばれた。
 この賞は「バックアップ」の言葉をもじって多くの日本人女性を”バッグアップ”する期待と感謝を込めて選定。榊原は芸能生活25周年を迎えて
「長持ちがいい」などの敬意から、酒井は「2001年に大いなる活躍が期待される」の理由で決まった。
 記念品としてハンドメードの高級バッグ類計5点をもらった榊原は「受賞だけでも光栄なのに、一気にバッグが増えて宝くじに当たった気分」と大感激。中3生で受験勉強中の酒井は「こんな私が受賞していいのかしら。これで高校も受かりそう」と励みにしていた。

僕は榊原郁恵の大ファンである。よって長い間、”賞”というものに縁が無かった郁恵チャンの受賞はたいへん嬉しい。でも受賞理由が「長持ちがいい」って何?パルックボールじゃないんだから。かつてはミュージカル「ピーターパン」の主演でゴールデン・アロー大賞を受賞したこともある郁恵チャン。単に長く芸能界にいるから、ではなくもっと別の理由で受賞して欲しい。ちなみに郁恵チャンと酒井はホリプロ所属...。

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