史文庫タイトルロゴ

大正時代


1912年〜1926年
明治天皇崩御で元号が変わる。自由主義・民主主義思想が活発化。
また、第一次世界大戦により、日本の工業は大きく発展した。

*** かわら版 ***

■第一次世界大戦
・20世紀に入ると帝国主義の列強の対立が激しくなった。第一次世界大戦頃の構図としては三国同盟(イギリス・ロシア・フランス) vs 三国協商(ドイツ・オーストリア=ハンガリー・イタリア)。日本も日露戦争の勝利で、ちゃっかり列強の仲間入りをしていた。

・1914年、オーストリア皇太子夫妻がセルビアの青年に暗殺された(サラエボ事件)をキッカケに第一次世界大戦始まる。帝国主義の列強同士の対立による初の世界大戦。結局、植民地の取り合いなだけのような・・・。日本も、1902年に、これまたちゃっかり結んでいた日英同盟を理由に参加したが、イギリスの味方するより、中国侵略に熱心だった。

・大戦中、他の列強が中国から目を離した隙に、中国に、土地の権利をくれだの、政治顧問に日本人をつけろだの、日本の都合に合わせた好き勝手な要求、「対華二十一か条要求」をつきつけていた。

・ついでに、”商売”も繁盛していた。大戦が始まった頃は、えらい不況だった日本だったが、軍需品の輸出が好調になり、好景気になった。このころ、株に手を出したりして、急に金持ちになる”成金”も出現した。そんな”にわか金持ち”が出てくる一方で、貧富の差が激しくなった。更に、日本がシベリア出兵の為に政府が米を回収したので、米の値段がバカ高くなり、米騒動が起こった。

・初の世界大戦の結果はドイツ側の負けということで(1918年降参)、1919年パリのベルサイユ宮殿で講和会議が開かれた。ベルサイユ条約を結んで戦争完全終結。その席上でも、日本いろいろ要求しまくり。

・その講和会議中にアメリカの大統領ウィルソンの提案で、国際連盟が出来た。国際連盟は、世界平和の維持と福祉増進のための国際協力を目的とした平和機関だったが、アメリカとソ連は不参加だし、口は出せても手は出せない(←武力制裁ができない)し、参加国は参加国で、自分のところの利益ばっかり考えるしで、あまり意味がなかった。日本はその中で常任理事国として、立場が強かった。

■調子に乗った日本に、虐げられる朝鮮・中国。

・植民地にされて苦しんでいた朝鮮では、1919年3月1日(講和会議中)に京城のパコダ公園で朝鮮独立宣言が発表され、「独立万歳」を叫ぶ約50万人による大デモが起こった。日本は軍隊を出動させて、徹底的に弾圧した。これを三・一運動(万歳事件)という。

・「日本の出した対華二十一か条要求の撤廃」「不平等条約の改正」「山東半島の返還」などを求めていて、国際連盟に期待していた中国だったが、あっさり裏切られ、”だだっ子日本”の思い通りにことが進んでしまった。その後の、1919年5月4日、北京での学生のデモ行進がキッカケになり、講和条約反対の大運動が起こり、中国政府は日本贔屓の地位の高い役人を解雇し、条約調印を拒否した。これを五・四運動という。

■大正デモクラシー
・吉野作蔵さんが民本主義をとなえる(*民主主義とは微妙に違う。コメント参照)。彼は国民の声を政治に反映させるべく普通選挙と政党内閣制が必要であると説いた。

・そんな中で初の爵位なしの総理大臣原敬(はら・たかし)の初の本格的な政党内閣が出来た。今までの政党内閣は、仲間内での勢力争いみたいなもんだったので、本格的政党内閣などといわれている。しかし!別に原さん、「民衆の味方してやろう」ってカンジではない。自分の所属政党の勢力拡大に力を注ぎ、1921年に暗殺されてしまう。ご愁傷様・・・。

・普通選挙運動は原さん内閣の頃にも活発だったが、原さんは別に民衆のための政治には興味がなさそうで、普通選挙には批判的だった。しかし、盛り上がっていた普選運動に収拾をつけようと、とりあえず、1920年、10円の納税資格による選挙権を、3円に引き下げてみた。

・1925年ついに普通選挙法が成立し、満25才以上の男子は原則として選挙権をもつことになった。(女性や、低所得者は選挙権なし。)

・しかし、国民が調子にのらないように(←この考えかたがまたムカツクんだよな〜)、社会主義者を厳しく取り締まれる法律も同時に作った。それが治安維持法。国体を変える(革命を起こそうとか)ことや、私有財産制に否定的な組織を作ったり、運動をするのを禁止したが、定義があやふやなので、政府に都合の悪いと思われる団体は片っ端から「取り締まられた」。そして、第ニ次世界大戦終わるまでこの調子だった。最悪。

・1923年関東大震災起こる。震災自体の被害も大きかったが、震災後、根拠もなく悪い噂を流されて、朝鮮の人達が迫害された(怒)


■蛇足&補足

- 知ってるかもしれないけど、オイラ的に難しかった言葉 -
・帝国主義
自分とこの民族や国のために、余所の国侵略しよー♪という主義。
・列強
強い国だと認められている国々
・デモクラシー
democracy。民本主義・民主主義のこと。
・民本主義
政治の主権は天皇にあるが、その政治は国民の為に行うべきという考え方。(By 吉野作造さん)大正デモクラシーのデモクラシーはこっちの方。
・民主主義
「人民の人民による人民のための政治」(By リンカーン)辞書には「自由と平等の原理に基づいて人民全体の幸福と利益の為に人民の手で政治・社会・組織を築こうという精神。また、その精神を盛り込んだ制度。」と書いてある。
・国体
本来の意味は国家の形態だけど、この頃意味としては「軍の方針」。
インターハイとかの国体とちゃうで。字一緒やけど。

Copyright 2004 MOCHA All right reserved.