2001年への旅日記<桐生>  
1998年4月28日(火) 桐生市市民文化会館シルクホール 晴れ

コンサートの初日は4月10日川口リリアメインホールだった。
もちろん行きたかったが、今回は
「数日並ぶ等、無理してまで チケットを取るのは止めよう」
なぜか、そう決めていた。
この桐生も取れるとは思ってなかった。
「振り込み」だったので送ってみただけだった。
そういう言い方をすると、地元や近郊で取れなかった人には悪いのだが・・・事実。

「チケットが取れた!」その日から、私の旅が始まった。
群馬県なんて、地図でしか知らない。ましてや「桐生市」って、どこ?
東京駅で乗り換えて・・・思っていたより、田舎だった・・・
一駅で何分かかってるの?本当にこの駅でいいのかな?
そう思いながら、駅前の地図で会館を確かめる。
駅から約10〜15分のところにあるはず。
途中からは「いかにも省吾ファン」を見つけて、後を歩く。
開場前にグッズを売っていたらしい。グッズを手にしてる人が多い。
私は今日、どれを買おうか・・・とりあえず、パンフだけでも・・・
今回は久々にメンバーが替ってる。それだけに不安と期待がいっぱいだ。
「今回のツアーではどんな曲を演るのか」
「メンバー間の雰囲気はどうなんだろう」
「どんな音になってるんだろう」
「インタビューなどで言ってたように、楽しんで演れてるのか」
そして「今日の省吾はどうなんだろう」そんな事を考えながら、開場。
パンフ・・・重い!まるで写真集!値段からすると安いが・・・
ドアップの写真もある。
鼻の頭の毛穴まで・・・う〜ん・・・
目覚し時計も買ってしまった・・・「本人の声が入ってる」それだけで・・・
スクリーンがある!今回はフィルムでスタートか。
妙に落ち着いて観察してる自分がいる。
いつもなら、自分にとっての初日は、この時間になると
かなりのテンションになってるはずなのに。
心地良い緊張感だけだ。私も歳をとった、と言う事か?う〜ん・・・

会場が暗くなり、フィルムの回る音・・・タクシーに乗り込む旅行者の省吾。
省吾のセリフは少ないが・・・クサいセリフ!そう思ったのは、私だけか?
英語は苦手だが、そんな私でも解る英語。
運転手「どこへ行く?」
省吾「う〜ん、良い質問だ!」
そう言ってタクシーは走り出し、
スクリーンには「ON THE ROAD 2001」の文字が。
「ON THE ROADに向って行く」という意味なのか、それとも
「ON THE ROADに帰って(返って?)行く」なのか。
どっちにしても・・・クサい・・・いや、「省吾らしい」のかな?

スクリーン越しに省吾のシルエット。いきなりツアータイトル曲だ!!
赤いシャツに黒のジーンズ。ん?声の方はいまいち・・・
コンサートとしては7本目。
喉の疲れなのかな?
そう心配しながらも、いつものように私の目と耳がチェックしていく。
ステージのセットは簡素な感じがする。正面が洋館の門、ゲートのようだ。
これは「ゲートの前」にいるのか「ゲートを潜り抜けた後」なのか・・・
それとも、全く意味はないのか・・・
会館の造りのせいか、ドラムの音はさほど気にはならないが、
ベースの「太い音」が身体によく響いてくる。
町支さんのライブで見慣れてはいるが、このメンバーだと福田さんは浮いて見える・・・
(髪型のせいでしょうね)チェックしている間に2曲目だ・・・

「HELLO 群馬・桐生 CITY!」桐生は15年ぶりになるはず。
省吾はたいていの場所で「前回に来たのは・・・」とMCで言うので、
つい私も調べて来てしまう。
15年ぶりといっても、会館は前回とは違う。
「産業文化会館」そんな名前だった。
そして「桐生 CITY!」そこはどうしても歌えない。
私のHOME TOWN 大阪に来るまで、ここはとっておくのだ。

4曲目、私がこの曲を聞くのは、渚園以来かな?
まぁ、あの時にはゲストがいたが・・・
5曲目・・・今回のメンバーの音は良いかもしれない・・・
「ロックバンド」そんな感じがする音、と思う。私は好きだなぁ。
6曲目、ピアノの音に省吾のハーモニカが絡みつく。この曲は・・・
「ウェーブはないよねぇ・・・」と心配になる。
(ウェーブは好きじゃなかった)
ピアノの音は聞こえるが、古村さんの後ろに小島さんがいるので、
どんな人なのかよく見えない。
アルバムの音よりもテンポが速いので、ピアノは大変そうだ。
・・・良かったぁ、ウェーブはなかった!
岡沢さんはかなりコーラスに参加してる。
町支さんも時々間違えるので、気を付けてね〜!>

軽くメンバー紹介があり、省吾がひとりになる。
「桐生は15年ぶりです!久しぶりに来たら、こんなに奇麗な会館に変わってて・・・」
客席からは「省吾は変わらないね!」と声がかかるが、
「いや、俺は白髪が・・・近くのものが見えなくなるし・・・」
(そういえば、白髪が見える・・・)
「あの時に来た人いる?大きくなったねぇ」(おいおい・・・)
そして、省吾の生ギター1本での7曲目。
私の席は前の方じゃないが、すごく近くに感じる。
生ギターのせいか?やっぱり声は良くない。風邪でなきゃ良いけど・・・
またMC。その間にストリングスの女性4人が入ってくる。
女性が参加するのは、省吾のコンサートでは初の試みだ。
どんな感じになるんだろうか・・・
「みんなの熱気でサングラスが曇る。ワイパーが欲しい」そう言いながら、
サングラスの前で指をワイパーのように動かす。・・・明るいやん!!
8〜9曲目、しっとりと重みがあって格調高い音。良い!
だけど、ここのバラードの為だけにストリングスを入れたの?まさか・・・
ストリングスと、そのカルテットをアレンジした福田さんが紹介される。
10曲目、ん?古村さんの声・・・「いつか恋の魔法が・・・」で聞こえる!
もうひとりは・・・よく見えない小島さんかな?
しかし、古村さんは今回も「何でも屋」だ。
SAX、パーカッション、コーラス・・・がんばってね〜!
エンディングの途中でスクリーンが下りてくる。

省吾が運転するタクシーに、いろんな人種のさまざまな年代の客が乗って来る。
「人それぞれにいろんな人生がある」そう言いたいのか?
最後に乗ってきたのは黒人の老人。
老人「16歳の時から40年付き合った友人が死んだ」
(ん?この黒人は省吾自身で・・・町支さんが死ぬのか?何を考えてるんや、私は!)
老人「あんた家族は?」の問いに首を振る、ドライバー省吾。
老人「家族を持たないヤツの“死”ってのは・・・そこに存在してるかどうか、
わからなかったものが存在しなくなる、って事だ」
・・・そうなのかもしれない。残るもの、残すものはないわけだから・・・私への言葉だ。
(でも、省吾は違うよ。曲という名の子供が残る!)
省吾が運転するタクシーに省吾が乗り込む。
ドライバー「どこへ?」の問いに「I’m going back Home!」
と答える。 そしてメーターに「end」の文字。走り去るタクシー。
いろんなところをさ迷って出た答え。
「Home」それが「陽のあたる場所」であり「帰るべき場所」ということなんだろうか・・・
省吾にとっての「Home」はこのツアーなんだろうか・・・そう思いたいが・・・

激しい打ち込みの音で後半が始まる。
11曲目、10年ぶりに聞く曲だ。半袖(フード付き)のトレーナーに
ゆったりした黒のパンツに着替えてる。
踊りながら、というよりは動きながら歌う省吾。
メドレーのように12曲目に入っていく。
最後のフレーズは・・・何かに言い聞かせているよう。
ドラムソロが入る。その間のライトが眩しい。ちょっと目が辛い。
13曲目、省吾の生ギターで始まる。・・・省吾のギターが今回は多い?
しっかり(失礼?)弾いているし。途中から町支さんのギターでいつもの曲になる。
あ!古村さんと町支さんの・・・妖しいふたりだ・・・
これだけは今回も忘れずにあるんだ〜!
14曲目、これだけは外せないんだね・・・でも、当然だろうがアレンジが違う。
なんか、良い。・・・ベースの音が良い!フフ、客席の方はフライングしてる。
省吾を見ながら歌えばそんなことはないのにね。
この曲から、またストリングスが入る。
マイクで拾うとはいえ、バンドの音に負けないのか?
そう心配してたが、なかなか力強い音だ!深さが出る!!
そして15曲目、ここでのバイオリンは圧巻だ!
しかし、歌詞を大切にしてる省吾、この曲は来年は歌えないよ。
来年は演る曲を替えるのか?と、感じたのは私だけかな・・・
16曲目、う〜ん、この曲は前回のアレンジがすっごく好きだった。
前回は、ホーンセクションの音がまるで鎮魂歌のようで、毎回目をつぶって聞いた。
今回はストリングス。これも福田さんのアレンジでしょう、奇麗な音だ。
・・・本編が終った。

アンコール・・・出てくるのが早い!しかも、生ギター1本。何を演るんだ?
サイン入りのギター。これがギターリレーのもの?
これに当選するのは、宝くじが当たる確率とどっちが高いのかな?
そう思いながら見ていた。
「一緒に歌おうと思って・・・ひとりでは歌えない曲です」そう言って、イントロが・・・
この曲はひとりでは歌えんわ。以前は「ひとりで歌うと呼吸困難になる」って言ってた。
ん〜何なんだろうか。この雰囲気は。
省吾が自分の存在場所を、存在理由を確かめてる?
そんな風に見える、聞こえる。
「生活の一部としてのライブを演りたい」
それが、なんとなくわかる一瞬だった。
この曲が一番楽しそうに見える。この1曲でステージを降りる。

2回目のアンコール、Tシャツに着替えた。
ストリングスも居る。あのカバー曲だ。この曲もストリングスが映える。
ストリングスの皆さん、長いツアー町支さんに気を付けてね〜!
曲が終ると、ストリングスも降りる。
へぇ〜、この曲を演るのか。省吾はちゃんと歌えるのかな?
そのノリのまま、次の曲へ。
ん?古村さんが赤のサッカーTシャツだ!私も買おうかな・・・
この曲は理由なく楽しい!ここで歌うのは正解かも。
メンバー紹介。もちろんストリングスも入って全員で礼!!
終った・・・いや、なかなかアナウンスが入らない。
3回目だ!!
また生ギター1本。「もう1曲一緒に!!」曲の途中で
「2001年までこのツアーは続けるつもりです。
煮詰まった時、旅行を兼ねて来て下さい」
そう言いながら歌う。
客出しの曲は「青空」だ。

自分の目で見るまで、内容に関しては聞かない(見ない)ようにはしていても、
少しは目に付いてしまう。
今回のコンサートは、人によって賛否両論のようだった。
しかし、古い曲から新しい曲までを新しい音で、本当に今歌いたい曲を演ってるようだ。
前向きに明るい省吾がステージに居る!それだけで良いのでは?
確かにMCは少ないし時間も早い。
もう少しノリたいかな?でも、とりあえず楽しまなきゃ!
ただ、この日で7本目。まだメンバーが慣れていない?単に、曲に慣れていないのかも?
でも、これからが楽しみだ。
日替わりメニューもどこがどうなるのか。まだまだこれから!!

省吾に言われる前に決めていた事がある。時間がある場所では旅行をする。
といっても、特には何も(?)なかったので会館に行ってみた。
変わった外観だった。
次に来る事はあるのだろうか・・・