吉岡直樹のサイト

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ようこそ!

名古屋市在住ジャズ・ベース奏者、吉岡直樹のウェブサイトです。

演奏予定などはもちろん、ベースやジャズについての読み物も充実させて、音楽同様、楽しいサイトづくりを目指します。ぜひサイトについてのリクエストやご感想などもお寄せください。

次の演奏予定

8月23日(水): ピアチェーレ

ジャズセッション

吉岡直樹(b)

8月25日(金): サテンドール
    • 琳佳(vo)
    • 片桐一篤(p)
    • 吉岡直樹(b)
    • 上野智子(ds)
8月29日(火): スターアイズ
    • 岩持芳宏(bs)
    • 平手裕紀(tp)
    • 平光広太郎(p)
    • 吉岡直樹(b)
    • 杉山寛(ds)

ご自由にお取りください!

吉岡直樹の演奏のご案内チラシがダウンロードできます。

8月11日
スケジュール最終更新。

最近の「くぎょうにっき」から

7月25日(火) / ガット弦とボックスウッドのテールピース

ガット弦が切れてしまった。昨年のこの時期も切れたので梅雨明けの時期というのは要注意なのかもしれない。

久しぶりにシンセティックのエヴァ・ピラッツィを弾いているけれども、ヴァイヒの割には少しテンションがきつい気がする。使い古しの弦というせいもあるかもしれないけれども。

昨年テールピースを軽いもの交換したらテンション問題は多少改善したと思ったのだが、実はそうでもないのかもしれない。より軽いボックスウッドのものに変えたらどうかと常々思っていたところで、この機会に交換してみようか。どなたか助言をいただけるとありがたい。

5月28日(日) / メロディック・メジャー・スケール

数年前に若くして亡くなったある先輩ピアニストがメロディック・メジャー・スケールとハーモニック・メジャー・スケールについて熱く語っているのが引っかかっていて、自分なりに整理を続けていた。

内外を問わず、最近のジャズ和声の本はトーナル・センターや和声的な文脈についてじゅうぶんな考察がないまま、コードにスケールをあてはめる記述が気になる。だから、本来オルタードを使ってはいけないところでオルタード・テンションを弾いても平気な顔をしていたり、マイナー・メジャー・セブンスの可能性をはなから排除してドリアン一辺倒のピアニストやギタリストが各地で大量生産されているような気がする。つまり感覚、すなわち耳を使っていないのである。頭も使っていないのかもしれない。

さて、メジャー・キーでしばしば使われるIIm7(b5)、IVmmaj7、♭VII7に対しては、メロディック・マイナー・スケールの子スケールではなく、メロディック・メジャー・スケールの子スケールを使うほうがより有効であると愚考する。なぜなら、メジャー・キーで使われるIIm7(♭5)、IVmmaj7、♭VII7には、それぞれメロディック・メジャー・スケールの第2、第4、第7モードが対応するからである。これらをメロディック・マイナー・スケールで対応させようとすると、それぞれ第6、第1、第4モードとなり、モード番号とコードのディグリーが一致しないのでわかりにくい。これは、IVmaj7に対するリディアンを、わざわざナチュラル・マイナーを持ち出してその第6モードであると説明するようなものであろう。

Stardustの3小節目やThe Days of Wine and Rosesの7小節目など、長調におけるサブドミナント・マイナーは、IVmmaj7となる場合が多い。マイナー・メジャー・コードに対応するスケールはメロディック・マイナー・スケールで間違いのないのであるが、これはメロディック・メジャー・スケールの第4モードに由来していると考えるほうがより本質的な和声の理解につながると考える。

しばしば、メジャー・キーのサブドミナント・マイナーを同主短調からの借用和音と説明しているのを見かけることがあるが、同主短調のサブドミナント・マイナーは原則としてIVm7となり、またドリアン・スケールが対応するのはナチュラル・マイナー・スケールの第4モードだからにほかならない。メジャー・キーのサブドミナント・マイナーがドリアン・モードと対応するIVm7である場合はそれでよいが、IVmmaj7に対してはメロディック・メジャー・スケールで説明するほうが合理的であり、原則ドリアン・モードとなる同主短調をわざわざ持ち出す弊害のほうが大きいと考える。

メロディック・メジャー・スケールは、サブドミナント・マイナー代理である♭VII7についても明快に説明してくれる。つまり、♭VII7がメジャー・キーのサブドミナント・マイナーIVmmaj7代理となる理由は、同じスケール(メロディック・メジャー・スケール)を共有しているからである。

また、長調におけるIIm7(♭5)-V7-Imaj7のIIm7♭5の根拠にもなる。つまり、このIIm7(♭5)に対してはロクリアン♯2スケールとなるが、これはメロディック・メジャー・スケールの第2モードにほかならない。

5月16日(火) / トンネル工事

リニア中央新幹線の南アルプスを貫くトンネル工事が始まったらしい。難工事が予想されるという。

難工事によって影響を受けるのは工事現場だけではない。東海道線丹那トンネルの難工事を詳細に取材した吉村明著『闇を裂く道』によれば、水の豊かな丹那盆地の水が枯れて、水田やわさび田は干上がり、水車は止まり、住民は生計の手段のみならず飲料水さえ失って大きな社会問題になった。補償額も莫大なものだったという。

「歴史から学んで教訓を生かす」という使い古された表現がある。リニア中央新幹線のトンネルも、当然のことながらこのような多くのトンネル工事の前例を研究し尽くしての計画・着工であろうし、国も沿線の自治体や住民もこのような歴史から学んだ上で許可・同意したのだと思う。それにしても漠然とした不安も感じるが、どうか杞憂であって欲しい。