吉岡直樹のサイト

トップ

ようこそ!

名古屋市在住ジャズ・ベース奏者、吉岡直樹のウェブサイトです。

演奏予定などはもちろん、ベースやジャズについての読み物も充実させて、音楽同様、楽しいサイトづくりを目指します。ぜひサイトについてのリクエストやご感想などもお寄せください。

次の演奏予定

ご自由にお取りください!

吉岡直樹の演奏のご案内チラシがダウンロードできます。

現在、チラシはありません。

9月12日
スケジュール最終更新。

最近の「くぎょうにっき」から

9月12日(水) / 感情や理性だけでなく

相手の言動が気に入らないとき、特に相手がロジカルな態度で接するとき、「人間は感情の生き物だから」と自己を正当化し、反対に、相手が感情的になってどんなに筋道立てて話しても何も受け付けないときは「人間は理性の生き物なのに知性のかけらもない」などといって批判したりする。

状況によって自分の都合よく根拠や価値をころころ変えることをダブル・スタンダードという。一貫性のない人間だと思われるので気をつけなければならないと思う。

このようなとき、ある先輩からいただいた印象的な助言がある。それは、人間は、感情の生き物でも理性の生き物ではないということだ。

いわく、「快不快、あるいは感情だけで行動するのは、犬猫レベル(あるいはそれ未満)である。チンパンジーやゴリラのレベルでも理性、あるいは知性のようなものは十分に備わっている。では、人間だけが持っているのは何か。それは悟性と霊性だ。」、と。

そんな言葉は使ったことがないので、試しに辞書をひいてみると、悟性とは「自分の理解した諸事実等に基づいて、論理的にものごとを判断する能力」、霊性とは「知識な経験を超えてそこに存在を感じる能力」などとある。パスタの話ではないようだ。例えば、運命、神、あるいは死者の遺志のようなものを存在として人間は感じることができるが、チンパンジーやゴリラには無理ではないか、ということだ。

動物学的に妥当かどうかはともかく、感情と理性の二元論というのはわかりやすいが、そう単純なものではなかろう。悟性や霊性を加えた四元豚、ではなかった、四元論で考えるほうがうんと深みが出るのかもしれない。

想像するに、二元論者の音楽と四元論者の音楽は、ひょっとしたら捉え方から価値観までずいぶんと違ったものになるのかもしれない。

ベースの教則本はたいていボディ(身体)とマインド(知性)の二元論で書いてあるケースが多いけれど、そういえばルーファス・リードの教本の最初の方には、悟性的なことがかいてあったかもしれない。練習番号0が「禅トレーニング」という別のベースの教本も知っている。

ベーシストもなかなか次元が高いのだ。なんといっても四弦論者だからね!

7月4日(水) / 天気のこと

天気の心配ばかりしていることに、他人から指摘されて気づく。

雨が降るとガット弦が水分を含んで張力が下がる。エアコンの効いた部屋に移動すると一気に乾燥して張力が上がる。半音かそれ以上、上下することもまれではない。

昨秋サドルを高くしたことで、高めだった楽器全体のテンションが是正されたため、以前ほど弦が切れるリスクは小さくなったものの、やはり気になる。

ちなみに、最近、以前ほとんど気にしなかった松脂について少しだけ気になるようになってきた。もう少し調べてみようと思う。

5月25日(金) / ローポジションでのインターバル練習とその先

レッスンのようなこともしているのだが、私のカリキュラムでは、メジャー・スケールと、メジャー・スケールのインターバル(3度から8度)を必修にしている。

私自身、中村新太郎さんのレッスンで叩き込まれた課題を、私なりにさらに発展させたものである。平均して数年かかる分量だが、若い学生であれば2年程度で習得することができる。もし教則本として浄書すれば20ページあるかないかだろうか。

しかし、インターバル練習には、コントラバスを演奏する上で必要な基本的な運指や移弦のテクニックがほとんど含まれているといってよいほど非常に重要である。特に3度は2通りの方法で練習する。

先日、ある生徒が8度までの習得を終え、3度の2通り目の課題に進んだ。7度、8度となるとかなり体力的にきつくて、それ自体よい筋トレ(?)になるのだが(実際、この生徒の音色は改善していると思う)、重音を応用した3度の課題はさらにきつい。

しかし、これを「特殊」なものとして認識するのではなく、この楽器を演奏する上での「標準」として認識し直すことで、コントラバスを演奏する意識はかなり高くなる。結果として、音色はさらに向上するし、ベースラインやメロディラインもレガートなものになって、よりエレガントかつしなやかなものとなることが期待できる。

ところで、この先、これと同じ分量の課題を今度は親指ポジションで練習してもらうことになるのだが、そんなことは今の段階ではとてもいえない。登山の道のりは長い。そして私自身も道のりの半ばまでも来ていないのである。