テッド・ジョイア『ジャズ・ヒストリー』
こんにちは。
先日書店をうろうろしていたら、テッド・ジョイア著鈴木潤訳『ジャズ・スタンダード 聴いて弾いて愉しむ252曲』(みすず書房)というのが目に止まりました。9000円+税ということで躊躇しましたが、結局買ってしまいました。
テッド・ジョイアといえば、『Jazz History』が評判で、私も数年前に原書を手に入れて少しずつ少しずつ、それこそカタツムリの速度で読んでいるのですがなかなか進みません。でも、進まないながらも結構面白いことが書いてあります。もし、読書会するならこの本かな、って思うのです。
でも、『ジャズ・スタンダード』をパラパラめくっていたら、去年『Jazz History』の新版(第3版)が出たらしいことが分かりました。私が第2版でもたもたしているうちにまた新しい版が出るなんて。こうなったら誰か訳してくれないかなとも思います。『ジャズ・スタンダード』こそ原書でなんとかなるような内容なので。
勝手なことを書きましたが、ジャズのような一応専門分野であっても、勝手な思い込みで誤った理解をしていることがあることを日々痛感しています。自分の誤りを指摘させて腹を立てたり不快に思ったりする人がいるようですが、私にはまったく理解できません。私は快感や爽快さを感じることがあってもそのようなネガティブな感情をもつことはまずないので。あるとすれば、相手の指摘があまりにも不当で的外れなときくらいでしょう。
ジャズはせいぜい100年ちょっとの歴史といえども、時代、スタイル、多くのミュージシャン、地域的な広がりを考えると、本当に自分が理解していることなんて1%にも満たないのだなと思います。本を読んで、関連する音源を探して聞きながらもたもたやっていてもその1%が1.01%になる程度のもので、楽器を練習したり、曲を書いたり、事務仕事したり、ほかにやりたいこと(と、やらなくてはならないこと)をやっているうちに人生なんて終わってしまうのかもしれない、とも思います。
うーん、だから誰か翻訳してくれと思うのですが、ただし、辞書を引きながら英文と格闘している時間もそれなりに楽しいひとときなのであります。でも、ジャズや曲についていろいろ調べていると、読みたい本のリストが積み上がっていきます。その大半が日本語に翻訳されていません。ああ、クラウドファンディングをして翻訳を推進するみたいなことはできないのだろうか。
誰か教えてください。