最近の「くぎょうにっき」から
2月8日(水) / 仲間への思いやりということ
テレビも見ないし、固定経費をあまり増やしたくないからスマートフォンももう少し先でもいいかなと思うのだが、新聞は購読している。一紙のみ、しかも朝刊だけだけれども。
だから、月末になると新聞の集金の人が訪ねてくる。僕は仕事柄不規則に家を不在にするし、家にいても楽器の練習中はドアのチャイムには絶対に気づかないから、場合によっては何度も何度も訪ねてきているのだと思う。
近所は坂が多いから真夏に自転車をこぐのは大変だし、冬は寒風が容赦無く肌を刺すので申し訳ない気持ちでいたところに、「銀行振込やクレジットカード払いもできます」という新聞折込があったことを思い出し、ある日、集金の方に「何度もご足労願うのも申し訳ないから、自動払込にしようと思うのですが」と切り出してみた。
少し困った顔をされたので、「もし集金の仕事が減ってしまうということならこれまでどおりお願いしたい」と助け舟をだしたら「何度でも通いますよ」と快い返事。
「便利です」とか「クレジットカードのポイントが付きます」とか色々宣伝をしているが、販売店の本音は人件費削減による経費節減だろう。その気持ちもよくわかる。しかし、リストラされる立場の気持ちもよくわかる。
今回の場合、自動払込の場合、何度も訪問する手間が省けるのだから集金の人に対して親切になる可能性もあった。でも「ひょっとしたら」という思いも捨てきれず、率直にきいてみたのだがそれが正解だったと思う。それから半年以上が経つが、以来クレジット払いや自動払込をすすめる折込は見かけない気がするが、気のせいかも知れない。
「雇用を守れ」という声を聞くけれども、一人ひとりのちょっとした行動の積み重ねが誰かの雇用を守ったり逆に仕事を奪ったりするということがある。
よいものを適切な値段で買うとか、商品が届くまでに携わる仕事ひとつひとつに対して想像力を働かしていくことこそ、住みよい社会のためには必要なのではないか。
一円でも安くという精神も大切だ。けれども、その一円が作り手の創意工夫によるものなのか、えげつないやり方によるコスト削減なのかをしっかり見極めるという感覚が必要なのだと思う。リストラされて困っているのが、同じ日本国民、すなわち自分たちの仲間なのだという意識をもう少し持ってもよいのではないか。仲間を人間扱いできないという世知辛さはどこか異常なのではあるまいかと、ちょっと考えたりする。考え過ぎだとよいのだけれど。
というわけで、これをお読みになってそうだなと思われた方、たまにはジャズ・クラブに足を運んでみませんか。それでどれだけ多くの演奏者やお店のご主人に感謝されるかわかりません。
1月31日(火) / バンドリハーサル
先日、リハーサルをしました。これが面白かったので報告と宣伝がてら少し書きたいと思います。
本番は3月9日(金)、西尾市吉良町のインテルサットでのライブ。編成は3管3リズムのセクステットです。
ずっと2管のクインテットで活動していますが、それとは別に3管のバンドもやってみたかった。実はクインテットを立ち上げたときも2管か3管で迷ったのですが、結局2管でずっと活動してきて、これは正解だったと思っています。今後も続けていきます。
3管ということでは、黒田さんのバンドが3管でそれに参加させてもらっていますし、さらに、一昨年は母校の高校が50周年の節目の年で、そのための記念録音のために3管編成のアレンジを3曲用意して2曲が採用になりました(そのうち1曲は3管5リズムのオクテットとちょっとすごいことになっています)。
そのような経験から3管の味を知ってしまい、すぐにでも挑戦してみたいとは思っていたのだけれども、なかなかこれぞというアイディアが浮かばず、スケッチばかりして1年半が過ぎました。
既存のクインテットにひとり管楽器奏者を加えて3管にすればよいではないかとお考えかも知れませんが、そういうわけにもいきません。これまでの2管用の譜面がすべて使えなくなるのが惜しいということもあるけれども、もっと違った可能性・方向性があるのではないかと思い模索していました。
メンバーが決まったのは昨年の秋。編成からメンバーを選ぶのではなく、演奏したい人を集めて編成を決めるという方針にしたらあっさり決まりました。結果としてピアノレスになりましたが、一緒に演奏したいピアニストがいないというわけではありません。逆にピアノを空席にしていれば様々なピアニストがゲストとして参加してもらえるかなとも思ったわけでして。
そのピアノレス・ギター入りが吉岡らしいとメンバーが指摘していました。そういわれてみれば、ピアノレスの3管って確かに少ないですね。勉強不足というのもあるかも知れないけれど、ほとんど思い浮かびません。
それからリハーサルで気づいたのだけれども、瀬利くんと加藤くんはともにクラリネットから始めて、次にサックスも演奏するようになったということ。これはうまく生かせば面白いサウンドになりそうに思います。さっそく、3月9日にはクラリネット2人が並ぶ曲を演奏します。
ほかにもいくつかアイディアがあるのですが、これは聴いてからのお楽しみ。ベーシストがリーダーで3管だとこういうこともできるのかという可能性をどんどん広げていけたらと思っています。
あと1回リハーサルをして本番に臨みます。できればこのメンバーで活動を継続していけたらと考えています。ぜひ足をお運び下さい。お待ちしています。
1月10日(火) / 本年もどうぞよろしくお願いします。
新年はスイングで迎えまして、ライブとセッションのホストプレイヤーということだったのですが、ライブの時間が終わってからはお酒もいただき、帰省中のミュージシャンと久しぶりに再会したり、素晴らしいボーカリストもお見えだったのであまり酔っ払っている状況でもなかったのですが、おかげ様でなんとか無事年を越すことができました。
元日はお昼ぐらいまで仮眠を取り、お雑煮とお酒を飲みながら、その日は音楽のことを一切考えないと決めて、ひたすら本やを読んだりして過ごしました。
2日には早くも禁断症状が出て、正月くらいはのんびり過ごすつもりだったのですが、ライブの準備のための譜面を何曲か書きました。譜面を書いていると、ここのところでお客さんがニヤっと笑ってくれたらいいなとか、ここでメンバーの誰それは苦笑するだろうな、リハーサルで「勘弁して下さい~」って言ってくるかなとか、色々なことを考えます。
地味ですがとても楽しい作業です。でも五線紙や鍵盤に向かってひとりにやにやしているのは客観的に見るとかなり不気味かも知れませんが。
今年も楽しい演奏ができればと思って色々準備しております。もちろん、リーダーとしての譜面の準備だけでなく、肝心のベースの方も日々いろいろと工夫をしております。今年も演奏現場の方に足をお運びくださるととてもありがたいです。本年もどうぞよろしくお願いします。
そんなわけで、サイトのブラッシュアップ、一部は完了しましたが、RSSの改善についてはもう少し時間をいただきます。
名古屋市在住ジャズ・ベース奏者、吉岡直樹のウェブサイトです。