Blue Bossa #
基本データ #
- 作曲年:1963年
- 作曲:Kenny Dorham (1924-1972)
参考音源 #
- Joe Henderson / Page One (1963年)
- 初録音。トランペットはもちろん作曲者のドーハム。キーはCm。
- Chick Corea-Bobby McFerrin / Play (1990年)
- あまり参考にならないが、個人的に好きである。McFerrinのベースラインはボサというよりはラテンフィールで始まって途中からスウィングに変わる。あ、McFerrinはボーカリストですよ、念のため。
曲目解説 #
ジャム・セッションなどでも比較的よく取り上げられることが多い名曲。
曲名のとおり、Kenny Dorhamがブラジルを訪問したことが作曲動機とされる。
リズムとベースライン、そしてメロディ #
ジャズで演奏するボサノバは、必ずしもネイティブのボサノバというよりは、むしろアメリカンナイズされたボサノバ、すなわち表面的なスタイルを借りたものであることもある。
この場合、楽譜表記上は付点四分音符と八分音符からなるパターンであっても、ネイティブのボサノバより平坦かつレガートで、どちらかといえばいわゆる「エイト・ビート」に近い。
さて、初演の録音のベースラインを聴くと2小節単位のバターンになっていて、そのどちらでもないことがわかる。
もっとも、初演がこうだからといって、こんにちのジャム・セッションでこの通りに演奏することはまれだろうし、要求されることも少ないだろう。
また、メロディもレガートではなくスタッカート気味で演奏される。
シャウト・コーラス #
初録音であるHenderson(1963)を聴くと、ベースソロのあと、5:40を過ぎたあたりからシャウト・コーラスが2コーラス(16小節の繰り返し)演奏される。
これは、市販の曲集には載っていないことが多いが演奏されることがあるので、ぜひ覚えておきたい。
なお、ワークショップでは、シャウト・コーラスの直後に後テーマを演奏したが、少しくどいような気がした。録音のように、ベースソロ(?)を間にはさむ理由が少しわかったような気がする。このように、実際に演奏してみて初めて気づくこともある。こういう経験は大切にしたい。
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