Candy

Candy #

基本データ #

  • 作曲年:1944年
  • 作曲・作詞:Mack David(1912-1993)、Alex Kramer(1903-1998)、Joan Whitney(1914-1990)

参考音源 #

Lee Morgan (tp) / Candy (1957)
テーマの[A]セクションに2小節追加して(というか、2小節カットして4小節足している?)、アート・テイラーのドラムのソロを挿入している。キーはB♭。
Nat King Cole (vo, p) / After Midnight (1957)
トランペットのHarry Edisonがフィーチャーされている。キーはA♭。

曲目解説 #

正規に出版された譜面には、3人の作者が作詞・作曲としてクレジットされているが、一説によれば、Alex Kramerが曲を書き、Mack DavidとJoan Whitneyが歌詞をつけたという。なお、JoanはAlexの妻で、創作上のパートナーでもある。

1944年、Johnny MercerとJo StaffordによってCapitolレコードに初録音され、ヒットした。Mercerは、Capitolレコードの創立者のひとりであり、作詞家として有名であるが、歌手としても活動していた。

メロディとコード #

以下、キーをB♭として記述する。

4小節目 #

直前の3小節目がトニックのB♭maj7またはその代理のDm7、直後の5小節目がCm7なので、ついG7を当ててしまいがちであるが、これではメロディと衝突してしまう(Morgan(1957)のアルバムではベースのDoug Watkinsがそのようなラインを弾いているが、あまりサウンドしておらず感心できない。ちなみに、ピアノはD♭m7を弾いているので、バンド全体として統一しなかったのだろうか。当時Morganは19歳というから仕方ない面もあるのかもしれない)。

ここは、Cole(1957)のようにDm7 D♭dimのようにするか、もし3小節目がDm7を採用しているなら、1944年の初録音の通り小節全体をD♭dimとするのが望ましいように思われる。