Doxy #
基本データ #
- 作曲年:1954年
- 作曲:Sonny Rollins (1930- )
参考音源 #
- Miles Davis / Bags’ Groove (1954)
- 1954年リリースは1957年。キーはB♭。
曲目解説 #
ソニー・ロリンズによる16小節の曲。ジャム・セッションの定番の1曲。
メロディとコード #
キーをB♭として説明する。
1-2小節 #
初録音(Davis 1954)を聴くと、ベースは、B♭-D | A♭-G | のように動いている。したがって、B♭7 | A♭7 G7 | という認識か。
厳密には、A♭7のところで、メロディB♭-G-B♭-D♭のGの音とあわない(D♭はG7のアンティシペーションなので問題なし)。しかし、この曲のようにブルージーなメロディは、ハーモニーからある程度独立してサウンドするので、ある程度テンポがあって(スローでもない限り)、メロディがユニゾンであれば特に気にすることでもない。
ただし、ソロのリズム・セクションを聞くとB♭7 | G7 | のように捉えているようにも聞こえる。
以下、私見だが、ある程度ソロが展開してきたとき、ある程度のレベルのプレイヤーであれば、ソロ、コンピングともに、ある程度自由にコードを変化させて演奏できるようになると好いだろう。
例えば、シンプルな B♭7 | G7 | を基準に、
- B♭7 | Dm7 G7 | あるいは、B♭7 | D7 G7 |
- B♭7 Cm7 | Dm7 G7 | や B♭7 Cm7 | D7 G7 |
- B♭7 E♭7 | Dm7 G7 | や B♭7 E♭7 | D7 G7 |
- B♭7 A7 | A♭7 G7 |
- etc.
のように自由に展開させることが可能である。また、ブルージーでそれぞれ自立したラインを演奏していれば多少メンバーのなかで解釈が衝突してもそれほど問題になることはないだろう。
この曲に限らず、ブルースやI-Got-Rhythm Change(いわゆるジュンカン)の曲、あるいは Bye Bye Blackbird のようなシンプルな曲においても同様のアプローチで演奏することが求められる。
3小節目 #
C7 F7 である(同様に7小節目もC7)。Cm7ではないのは、メロディにヒントがある。また、IIm7 と II7 のサウンドの違いをきちんと自覚して演奏することが望ましい。