How High The Moon #
基本データ #
- 作曲年:1940年
- 作曲:Morgan Lewis (1906- )
- 作詞:Nancy Hamilton (1908-1985)
参考音源 #
- Count Basie Orchestra / Basie In London (1956)
- 軽快なテンポでの演奏。冒頭のカルテットに始まり、最後のトゥッティまでベイシーの魅力満載のテイク。キーはG。
- Sarah Vaughan at Mr. Kelly’s (1957)
- 実況盤で、3コーラス歌いきって終わる。歌詞を聞いているといきなりHow High The Oceanで始まり、エラ・フィッツジェラルドがどうのこうのと言っていて楽しい。キーはE♭。
- Ella Fitzgerald / Mack The Knife: Ella in Berlin (1960)
- アップテンポでの演奏。途中Ornithologyを始め、分かりやすいところでは南京豆売りなどいくつか引用している。宝探しのような楽しさがある。キーはE♭。
- Warne Marsh / Ballad Album (1983)
- アルバムタイトル通り、スロー・バラッドとして演奏している。キーはE♭でこの曲のテイクとしては珍しく大胆にリハーモナイズしている。
- Lee Konitz-Enrico Pieranunzi / Solitudes (1988)
- カルテットでのアルバムBlew録音の翌日にデュオで収録されたバラッドアルバム。キーはG。
曲目解説 #
1940年のブロードウェイミュージカル Two For The Show の中の1曲。
公演そのものはそれほどヒットしなかったが、ベニー・グッドマン、スタン・ケントンなどが録音した。また、どんどん転調を繰り返すコード進行からビバップのムーブメントにもマッチし、やがてアップテンポで演奏する定番曲のひとつとなる。
チャーリー・パーカーのOrnitholigy、ジョン・コルトレーンのSatelliteのように、この曲のコード進行を下敷きにした曲もある。
またこの曲はエラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンなど、多くのスキャットの名演が残っていてボーカルの聴き比べも楽しい。
なお、本来スロー・ナンバーとして作曲された曲であり、Marsh(1983)やKonitz-Pieranunzi(1988)などバラードとして聴いても趣がある。
メロディとコード #
キーをGとして解説する。
13小節目と29小節目 #
13小節目のメロディはB♭で、コードはGm。一方、27小節目のメロディはBで、コードはGmaj7。ソロのときも混同しないように注意したい。
なお、Ornithologyは、Gmに基づいた同じリフが付いている。
30小節目 #
コードは、Am7 D7 や Cm7 F7 が好まれるが両立はしないので注意が必要。