It’s Easy To Remember

It’s Easy To Remember

基本データ

  • 作曲年:1935年
  • 作曲:Richard Rodgers (1902-1979)
  • 作詞:Lorenz Hart (1895-1943)

参考音源

Billie Holiday / Lady In Satin (1958)
ストリングス入りの編成の名盤。キーはA♭。
John Coltrane / Ballads (1961)
こちらも名盤。1コーラス+エンディングという構成。キーはE♭。

曲目解説

映画 Mississippi で使われ、主演のビング・クロスビーが歌った。

メロディとコード

さまざまなキーで録音されているが、以下キーをE♭として説明する。

4小節目

E♭maj7とするか、E♭7(あるいはB♭m7-E♭7)とするか、好みが分かれるところである。ほかに、E♭maj7 E♭7やE♭maj7 A7という録音もあった。

5-6小節目

こんにちではサブドミナント・メジャー(B♭maj7)-サブドミナント・マイナー(B♭m)のように演奏されることが多いが、B♭maj7 D7/A | Gm7 B♭m |のように演奏されるテイクも少なくない。なお、Holiday (1958)は、B♭maj7 D7/A | Gm7(♭5) B♭m (E♭7) | としている。

7小節目

Holiday (1958)のように、E♭maj7/B♭ B♭7 とするのがシンプルな方法である。これは、メロディの1拍目の非和声音にも対応しやすい。

Coltrane (1961)はCm7(♭5) F7 Fm7 B♭7 | とすることで、1拍目のメロディをうまく和声音として受けている。

23小節目

B♭/F-F7という録音が多いが、Coltrane (1961)のようにCm7 F7 とするものもある。これも好みの問題かもしれないが、明確に転調する前者の選択肢も捨てがたいと個人的には思う。