Lady Bird #
基本データ #
- 作曲年:1947年(1939年頃という説もあり)
- 作曲:Tadd Dameron (1917-1965)
参考音源 #
- Tadd Dameron Sextet with Fats Navarro (1948)
- 初録音と思われる。タッド・ダメロンあるいはファッツ・ナヴァロ名義のアルバムに収められている。キーはC。
- Art Blakey and the Jazz Messengers / At the Cafe Bohemia, Vol. 1 (1955)
- 後テーマはHalf Nelsonになっている。キーはC。
- Chet Baker In Milan (1959)
- イタリアのミュージシャンを交えたセクステットの演奏。キーはC。
曲目解説 #
作編曲家でピアニストのタッド・ダメロンによる16小節の曲。この曲のコントラファクトにマイルス・デイビスのHalf Nelsonがある(ほかにも何かあった気がするが思い出せない)。
シャウト・コーラスは、前半8小節(と少し)だけ書かれており、後半はベースやドラムのソロとすることが多い(Dameron(1948)ではピアノ・ソロ)。
メロディとコード #
キーをCとして解説する。
3-4小節目 #
機能的にはサブドミナント・マイナーである。メジャー・キーであるがメロディからFm7 B♭7としてよい。
7-8小節目 #
9小節目のA♭maj7に向かう。
メロディとマッチするのは、B♭m7 E♭7である(初録音では8小節目の前半をE7としているがそれほどこだわらなくてもよいかもしれない)。
ソロ中も、B♭m7 E♭7のままで演奏する録音もあるが、さまざまな録音を総合する限り、Dameron(1948)も含めてBm7 E7 | B♭m7 E♭7 | とするケースがむしろ一般的のように思う。
15-16小節目 #
いわゆるタッド・ダメロン・ターンアラウンドで、Cmaj7 E♭maj7 | A♭maj7 D♭maj7 | となっている。
ところが、Dameron(1948)を聞く限りベースは必ずしもこのように弾いていない。今でいうアッパー・ストラクチャー(あるいはポリコードの上のほう)がこのシーケンスになっていて、それが独立したというのが真相かもしれない。どう思われますか?