Samba de Verão

Samba de Verão

基本データ

  • 作曲年:1964年
  • 作曲:Marcos Valle (1943-)
  • 作詞:Paulo Sérgio Valle (1940- )
  • 英詞:Norman Gimbel (1927- )
  • 英題:So Nice、Summer Samba

参考音源

Sergio Mendes-Wanda de Sah / Brasil ’65 (1965)
キャピトル盤。英語圏の市場で売るためか英詞で歌っている。バド・シャンクが参加。キーはD♭。
Astrud Gilberto / A Certain Smile, a Certain Sadness (1968)
Verve盤でニューヨークでの録音。こちらも英詞で歌っている。キーはD♭。
Oscar Peterson / The Vienna Concert (1968)
オスカー・ピーターソンのディスコグラフィをあらためて見直してみると、ボサノバの曲の録音が多い。もちろん、ネイティブなボサノバとは程遠いので賛否両論あるかと思うけれども。キーはG。

曲目解説

多くのボサノバの曲の英訳を手掛けたNorman Gimbelによる英語の歌詞がついている。

コードとメロディ

キーをD♭として説明する。

3-4小節目

Gm7(♭5) | C7 | であり、5小節目のG♭maj7(IVmaj7)に進行する。

私は理論家ではないので、この2小節目を機能的にどのように説明できるのか正確なところはよくわからないが、特徴的な進行であることはいえる。

7-8小節目

5-6小節目のサブドミナント・メジャーを受けて、サブドミナント・マイナーとなるところである。メロディとの関係から、G♭mmaj7としなくてはならい。もちろん、C♭7としてもよく、この2つのコードはおなじスケールを共有する。このスケールについて、メロディック・マイナー・スケールから説明する人がいるが、私は、曲のキーのメロディック・メジャー・スケールから説明すれば済むと考えている。

9-14小節目

偶数小節目の後半にクロマティックなメロディが続くが、メロディにマッチする適切なテンションを選択することが求められる。すなわち、10小節目はB♭7(♭9)

16小節目

一般に、メロディに合わせてA7 A♭7とすることが多い。、12小節目後半はF7alt、14小節目はE♭79

28小節目

メロディが階名ミで、コードがV7である。このようなとき、テーマのメロディに対して、G7(♭9, 13)が好まれる。All Of Meの30小節目も同様である。

30小節目

一般にG♭7とする。G♭maj7と混同しやすいので注意。