Speak No Evil

Speak No Evil

基本データ

  • 作曲年:1964年
  • 作曲:Wayne Shorter (1933 – )

参考音源

Wayne Shorter / Speak No Evil (1964)
1964年に録音され66年にリリースされたブルー・ノート盤。キーはいちおうCmといういい方でよいだろうか。

曲目解説

ウェイン・ショーターのオリジナル曲ばかりで構成されたアルバム Speak No Evil のタイトル曲。

AABA形式で、セクションAは14小節、セクションBは8小節である。以下、オリジナル・キーで記述する

テーマのときの、メロディのアーティキュレーション、リズム・セクションのそれぞれの役割、ダイナミクス、ブリッジのキックなど、丁寧な練習と演奏を心がけたい。

コードとソロ

1-8小節目

Cm7(Cドリアン)とD♭maj7(D♭リディアン)が繰り返される。このように、2つのコードが繰り返されるとき、ソロをするためのアイディアとして、2つコードに対応するスケールの共通音を探す、という方法がある。 この場合、Cドリアン(C D E♭ F G A B♭)とD♭リディアン(D♭ E♭ F G A♭ B♭ C)の両方のスケールに共通している音は、C E♭ F G B♭の5つの音であり、これはCマイナー・ペンタトニックである。

11-14小節目

同様に、A7altに対応するAオルタードとB♭m7に対応するB♭ドリアンの共通音を調べるとB♭ C D♭ E♭ F Gの6音であることが分かる。B♭マイナー・ペンタトニックやCマイナー・ペンタトニック・スケールで考えてもよいし、B♭マイナー・トライアドとCマイナー・トライアドによるポリコード(あるいはヘキサトニックとも)でアプローチすることもできる。