That Old Black Magic

That Old Black Magic #

基本データ #

  • 作曲年:1942年
  • 作曲:Harold Arlen (1905-1986)
  • 作詞:Johnny Mercer (1909-1976)

参考音源 #

Bud Powell/Jazz Original (1954)
Bud Powell ’57 としても知られる。一部、いわゆるスウィング・ラテン(ラテン風のスウィング)で演奏される。ほぼテーマのみの演奏で、キーはC。
Ella Fitzgerald Sings The Harold Arlen Songbook (1961)
エラ・フィッツジェラルドはほかのアルバムでもこの曲を録音している。キーはB♭。
Ike Quebec/Blue & Sentimental (1961)
リリースは1963年。オリジナルLPにはなく、CDのボーナス・トラック。キーはE♭。
Shirly Horn With Horns (1963)
タイトルのとおり、シャーリー・ホーンが管楽器を加えて録音したアルバム。キーはA♭。
Toots Thielemans/One More For The Roads (2003)
トゥーツ・シールマンズのハロルド・アーレン集。キーはE♭。

曲目解説 #

映画 Star-Spangled Rhythm で使われた。大まかにAABA形式で、最後のセクションAが24小節、ほかは16小節の、72小節を1コーラスとする。

メロディとコード #

以下、キーをE♭として説明する。

1-6小節目 #

トニック・メジャーであるE♭maj7で演奏できるが、冒頭4小節は、適宜、偶数小節をB♭7やFm7/B♭のようにしたり、E♭maj7 | Fm7 | Gm7 (C7) | Fm7 (B♭7) | にしたりと、柔軟に演奏することも可能。

また、メロディが階名で「ドレミソ」だけでできているので、ラテン風で演奏するときには、E♭maj7 と D♭7 を行き来するようにして演奏することもできる(Thielemans, 2003)。

7-14小節目 #

ここも、Fm7でしばらくとどまってからB♭7に進むか、Fm7-B♭7を繰り返すことが基本だが、さまざまにリハーモナイズすることができるだろう。

35-40小節目 #

41小節目のFm7に対して、ドミナント・セブンス・コードが3つ連鎖していると考えることができる。 35-36小節目のA♭7にはややブルージーな響きもある。

45-46小節目 #

46小節目のメロディにC♭の音があることに注意が必要。原曲のハーモニーの骨格通り、43-44小節目と同様 A♭m7 | D♭7 | とするのが基本だが、この繰り返しを嫌う人もいるようだ。

69-70小節目 #

メロディがE♭なので、Fm7/B♭とする。また、Emaj7も効果的である。