That Old Feeling #
基本データ #
- 作曲年:1937年
- 作曲:Sammy Fain (1902-1989)
- 作詞:Lew Brown (1893-1958)
参考音源 #
- Chet Baker Sings (1956)
- ヴァースから演奏される。キーはD♭。
- Art Blakey & Jazz Messengers / Three Blinde Mice Vol. 1 (1961)
- 3管編成でアレンジされているが、ピアノのシダー・ウォルトンがフィーチャーされている。キーはG。
- Paul Desmond / Easy Living (1965)
- ギターのジム・ホールを迎えたカルテット。キーはE♭。
曲目解説 #
映画 Walter Wanger’s Vogues of 1938(公開は1937年。邦題『ファッション・タイム』)で使われた。
メロディとコード #
以下、キーをE♭として説明する。
3-4小節目 #
Gm7(♭5) | C7 | とする録音も多いが、D♭7 | C7 | も少なくない。なお、Desmond(1965)は、A♭m7 D♭7 | Gm7 C7 | としている。
7-8小節目 #
ここもいろいろなバリエーションがあるが、3-4小節目と対になっているケースも少なくない。なお、8小節目後半は、ほとんどの場合、次の小節へのドミナントG7となっている。
Fm7(♭5) | B♭7 G7 | や A♭m6 | B♭7 G7/B | というケースがあり、後者は、3-4小節目と対とするのではなく、ベース音の上行を優先したと思われる。なお、Desmond(1965)は、G♭m7 C♭7 | Fm7 / Dm7(♭5) G7 | としており、やはり対を意識している。
15-16小節目 #
Fm7(♭5) | B♭7 | 、あるいは A♭m6 | B♭7 | と、C♭7 | B♭7 | に大別できる。前者では15小節目をサブドミナント・マイナー由来と考えるのに対して、後者はダブルドミナントのトライトーン代理である。いずれにしても、C♭の音が鍵になっている。
なお、Desmond(1965)は、A♭m7 D♭7 | Fm7 B♭7 | としており、3-4小節目や7-8小節目と相まって統一感がある。
23-24小節目 #
ここも、Am7(♭5) | D7 | と、E♭7 | D7 | に大別できる。
30小節目 #
ここは、C7 としてもよいのだが、F7としている録音も少なくない。また、29-30小節目をE♭/B♭ Bdim7 | Cm7 F7 | としても美しい(例えばErroll Gerner 1954)。