Too Close For Comfort

Too Close For Comfort

基本データ

  • 作曲年:1956年
  • 作曲・作詞:Jerry Bock (1928-2010)、George David Weiss (1921-2010)、Larry Holofcener (1926-2017)

参考音源

Stan Getz-Gerry Mulligan / Getz Meets Mulligan (1957)
キーはE♭。
Frank Sinatra (1956)
キーはC。
Mel Tormé Swings Shubert Alley (1960)
マーティ・パイチ編曲。キーはC。
Art Pepper / Intensity (1960)
キーはE♭。

曲目解説

『ミスター・ワンダフル』というブロードウェイ・ミュージカルの1曲で、主演のサミー・デイヴィス・ジュニアが初演した。

メロディとコード

キーをE♭として説明する。

2小節目

B♭7、A♭7、D7などが可能。

17-18小節目

A♭7のみでもよいし、A♭7-A♭m7(D♭7)とする方法もある。後者は、ブルージーなサブドミナントからサブドミナント・マイナーへ進行したとみなす。また、A♭7-Adim7とする方法もあり、この場合、19小節目はE♭maj7/B♭となる。

35小節目

メロディがF-G♭と動くので、コードをE♭mとしている例もあるが(Sinatra 1958)、G♭の音はブルー・ノートなので、E♭7としてもよい。なお、35-36小節目を単純に33-34小節目の繰り返しとしている演奏もある(すなわちA♭7など)。

37小節目

ここもメロディが同様の動きをしている。Fm7ではなくF7またはB7(厳密にはC♭7か)とするとよい。

リズム

冒頭の部分(1-4小節目または1-6小節目)について、アレンジとして、あるいは暗黙の了解として、キック(リズムのキメ)をつけて演奏することがある。キックは、ふつう1ウラと3アタマである(2ウラの例もある)。これは、メロディに対してコール・アンド・レスポンスのような関係となる。

このキックは、リズム・セクション全員で演奏されることもあれば、ベースはin 2で演奏している上で、ピアノのコンピングとドラムスがキックを演奏する場合もある。特に前者の場合、ドラマーは、キックの他に(たとえ楽譜に明示されていなくても)1拍目を演奏する必要がある。実際にどのように演奏しているかは、いくつか音源をチェックしてみてください。