Up Jumped Spring

Up Jumped Spring

基本データ

  • 作曲年:1962年
  • 作曲:Freddie Hubbard (1938-2008)

参考音源

Art Blakey And Jazz Messengers / Three Blind Mice Vol. 1 (1962)
3管の頃のメッセンジャーズの録音で、おそらくこの曲の初録音と思われる。キーはB♭。
Freddie Hubbard / Backlash (1966)
リリースは翌年。キーはB♭。
Abbey Lincoln / You Gotta Play The Band (1991)
スタン・ゲッツをフィーチャーしたアルバム。比較的ゆったりしたテンポ。キーはB。

曲目解説

トランペットのフレディ・ハバードの作曲で、歌手のMeredith d’AmbrosioとAbbey Lincolnがそれぞれ別の歌詞をつけて歌っている。

コードとメロディ

キーをB♭として説明する。

ジャズオリジナルの場合、それほどコードのヴァリエーションが議論になることは少ないが、一癖ある進行や紛らわしいところについて指摘しておく。

5-6小節目

Gm7 | Fm7 | である。これは、Gm7 | Gm7/F | のバリエーションの一種と考えてもよいかもしれない。いずれの場合でもメロディと衝突しないが、後者のほうが一般的で、前者のほうがよりモダンである。

9-12小節目

B7alt | E7 | Cm7(♭5) | F7 | である。素直にDm7(♭5) | G7 | Cm7(♭5) | F7 |(これでもメロディとは衝突しない)とならないのである。

37-38小節目

サビの5-6小節目であるが、ここは、Blakey(1962)バンドによる初演では、A♭m7 | E♭m7 | となっているが、後の自己のバンド(1966)では、流石にやりにくかったのか、A♭m7 | D♭7 | のように変更している。