Whispering

基本データ

• 作曲年：1930年
• 作曲：John Schonberger （生没年不詳）
• 作詞：Malvin Schonberger （生没年不詳）

参考音源

Benny Goodman Quartet (1936)

ライオネル・ハンプトン、テディ・ウィルソン、ジーン・クルーパとのベースレス・カルテットによるヴィクター・レーベルへの録音。キーはE♭。

Jimmy Dorsey and his Sentimentalists (1940)

コーラスが入っているが、フィーチャーされているのはフランク・シナトラ。キーはAだが間奏部分はG。

Miles Davis (1951)

プレスティッジ盤で、デイヴィスによるテーマのあと、ソニー・ロリンズ、ベニー・グリーン、デイヴィスのソロが続く。キーはE♭。

曲目解説

1920年の出版だが、それより前には書かれていたらしい。1920年にポール・ホワイトマン楽団による録音で大ヒットし、スウィング時代を中心に録音が多く残る。

この曲をもとにしたディジー・ガレスピーによるコントラファクトGroovin’ Highのようが馴染みがあるかもしれない。

コードとメロディ

キーをE♭として解説する。

3-4小節目

機能的にはトニック・ディミニッシュ（E♭dim7）と思われる。D7、Am7 | D7 | あるいはAm7 D7 | Am7 D7 | とする録音も多い。

28-29小節目

29小節目後半のメロディの2分音符がE♭であることに注意。メロディにC♭の音が含まれるわけではないが、歴史的に見て29小節目をサブドミナント・マイナーA♭ｍ6などとする録音が多数である。